1月22日、前回は時間の割りに釣果に恵まれなかったため、神奈川県小田原エリアへウキ釣り(予定)でヤリイカリベンジに向かった。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・永井航)

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小田原でヤリイカ釣り

1月22日、神奈川県小田原エリアでヤリイカ釣り。前回は堤防の先端に入れず苦戦を強いられたため、今回は前回よりも1時間程早く向かった。

しかし、既に先端は大盛況。結局、この前と同じくらいの場所に陣取りタックルを準備。

陸っぱりでヤリイカ26杯の好釣果 ウキなしスッテで1人勝ち?【小田原】
混雑した先端付近(提供:WEBライター・永井航)

ヤリイカタックル

ウキ釣りだが遠投磯竿は使用せずに、シーバスロッドで釣りスタート。飛距離もそこまで変わらない上に竿が短いため、取り回しが楽なのがメリットだ。竿で獲物の力を吸収する釣りなら遠投磯竿の方が分があるが、ヤリイカはそうではない。普段ルアー釣りしかしない人でも、エントリーしやすいだろう。

リールは、ナイロン3号を巻いたスピニングリール。電気ウキ4号に遊動仕掛け。ノーシンカーの枝針スッテと3号相当のオモリがついているスッテを使用した。

■筆者のタックル
竿:ラテオ100MH
リール:中型スピニングリール
ライン:ナイロン3号
電気ウキ4号
枝針スッテ&3号スッテ
※結局、ウキを外した3号スッテのみ使用

ウキ釣りでは苦戦

日も落ち始めたため、いざ実釣スタート。今日は1人での釣行のため、頻繁にタナを探りながらの釣りだ。

ちなみに今シーズンのヤリイカだが、今のところ日によってムラがあるようだ。もう釣れても良いだろう、という暗さになっても堤防先端も含めてなかなか釣れず、嫌な予感がよぎる。これは外れを引いてしまったか……と思いながらも回遊を待ち、釣りを続行。

ふと横を見ると、邪道エギングをしていた人がヤリイカを釣っている。

ウキなしスッテでヤリイカ連発

このままウキ釣りでは、状況が変わらなそうだと感じるも、エギングの道具は用意していない。試しにウキを外したらどうなる?と考え、まず足元で試してみるとヒラヒラと落下している。シャクリを入れるとエギのようにはいかないが、しっかりと持ち上がる。元々エギングはフォールとステイが重要だと考えているので、イケると判断。ステイはスッテで再現するのは難しいとしても、フォールはエギにはないフラフラとした落ち方だ(エサの付け方にもよる)。

思い立ったが吉日。ウキと枝針スッテを外してキャスト(ウキ用の小物は面倒だったためそのまま)。すると、あっという間にフォールでヒット!意外すぎた釣果だが、これは非常に嬉しい一杯だ。

陸っぱりでヤリイカ26杯の好釣果 ウキなしスッテで1人勝ち?【小田原】
フォールでヤリイカ手中(提供:WEBライター・永井航)

ここまで遠かったヤリイカのキャッチに成功。それからは毎投ヤリイカ!堤防先端でもポツリポツリの状況下で5投連続キャッチ。

ウキなしスッテの欠点

しかし、ウキ釣りを想定したタックルのため、ナイロンラインの感度面の欠点が出た。また、使い込んでだいぶヘタッてきたとはいえ、シーバスロッドの硬さがMHというのもあり、シャクり上げようとしたら掛かっていた、ということもしばしば。シーバスロッドでは重くてシャクりにくいというのもある。

そもそも、ウキ釣りを想定したタックルで邪道エギング紛いのことをするのが良くないのだが、これもちゃんとタックルを考えてやれば、当然ながらやりやすくなるだろう。

しばらく釣りを続けていると、ロストしたてと思われる邪道エギを回収。スッテに慣れたというのもあり、邪道エギに変えるととてもシャクり易く、フォールもわかりやすい。しかし、釣りをしていると邪道エギをロストしてしまった。

再びスッテで再開。相変わらずなかなか釣れない周囲を横目に、釣果を上げることができた。

陸っぱりでヤリイカ26杯の好釣果 ウキなしスッテで1人勝ち?【小田原】
ヤリイカが連発(提供:WEBライター・永井航)

1人ヤリイカが快釣した理由

ここで、1人勝ちしている状況を考察してみた。

ウキ釣りでも誘いを入れるが、そもそもウキ釣りの場合、設定しているタナよりもイカが下を泳いでいると釣れない。中層のイメージが強かったが、実際にスッテのみで釣りをして思うのは中層~底ギリギリ、何なら着底時のヒットも多い。また、着底からのスローリトリーブも良かった。

推測にはなるが、フォールしているスッテをイカが見ていても、タナまで落ちると動きが止まるウキ釣りだと、イカが不信感を抱くのではないかと思われる。

陸っぱりでヤリイカ26杯の好釣果 ウキなしスッテで1人勝ち?【小田原】
自然なフォールが効く?(提供:WEBライター・永井航)

ちなみに邪道エギングよりも釣果を出していたが、それは何故なのか不明だ。エギにはないフラフラフォールが良かったのかと思うが……判断するためのデータが少なすぎる。

こんなことを考えながらも、群れに当たれば入れ食い。群れが離れるとポツポツ食いで釣果を伸ばす。こちらが入れ食いになると、ウキ釣りでポツリポツリとイカが上がるペースだ。

オスイカのパワーだと、シーバスロッドにナイロンラインのタックルでもすぐにわかる。後半戦になれば、このタックルでも十分に釣りをしやすくなるのではないだろうか。満足の行く釣果を上げ、1時間程休憩しながらまったりモードで釣りを満喫できた。

途中参加の友人に7杯ヤリイカを渡し、納竿とした。

釣果はヤリイカ26杯

家に帰りイカを並べると19杯だ。友人に渡した7杯を足すと26杯だ。この周辺の陸っぱりヤリイカ釣りで、日暮れから日付が変わるまでの釣果としてはなかなかのものだろう。もちろん私自身も大満足の釣りとなった。

陸っぱりでヤリイカ26杯の好釣果 ウキなしスッテで1人勝ち?【小田原】
満足の釣果となった(提供:WEBライター・永井航)

ウキ釣りよりも広いタナを探りやすく釣果も出た。ウキ釣りでウキを外すだけでここまで上手くいくとは思わなかった。

次回試す機会があれば、エギングタックルでやってみたい。

それ以外にも底付近のスローリトリーブが良かったため、根掛かり対策が必須だがスッテで遠投用の胴突き仕掛けを作ってみたり、サーフトローリングのように天秤を使って広範囲の底をネチネチ攻めれないか検討中だ。もし有効なら、ダウンショットやスプリットショットような類似仕掛けで、中~近距離にも応用できるだろう。

小田原エリアの展望

26杯のうち、オスは3杯だけ。まだまだヤリイカも楽しめるだろう。ヤリイカが落ち着く頃には小田原エリアを含め各地でクロダイのノッコミも始まるだろう。

陸っぱりヤリイカだけでなくどんな釣りにも言えるが、固定概念やパターンに囚われず色んな事にチャレンジしてみると思わぬ大釣りを経験できるかもしれない。私自身、新しい釣法の発案や人のやらない釣りをしたりするのが得意だが、今回の釣りは非常に良い経験になった。

<永井航/TSURINEWS・WEBライター>

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