リールは何かと気になる釣具だ。新しいものが出れば目移りするが、大事に使えば一生モノ。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
大事に使えばリールは一生モノ
ここ数年のリールの進化は目覚しいものがある。5年くらい前から、エントリークラスの機種でも、「10年前のハイエンド」という声が聞かれるようになった。つまり、大事にメンテナンスして使えば、一生モノ、である。
もちろん微妙な劣化はある。リールの中には、消耗部品があることも確かだ。たとえばラインローラー。これは特にソルトで使う限り、年間釣行回数が100を超えるなら、一年に一回は交換が必要だろう。ちなみに単価は1500円程度だ。入れかえは自分でもできるが、不安な方は釣具店に相談することをオススメする。
普通に使えば一生モノのリールだが、新しい製品が出れば、それが気になってしまうのは釣り人の性だ。個人的に筆者も、ロッドよりも何よりもリールが気になる。
しかし、と何回でも話がいったりきたりするようだが、たとえば筆者が3年前に買ったこの2000番のリール、いろんなところにぶつけたり、チヌを釣りまくったりと荒い使い方をしている。スプールエッジも最近まとめてキズをつけまくってしまい、耐水ペーパーで削って均してピカールで仕上げて、そんなふうに使っている状態だ。折りしもこの記事執筆の三日前に同機種の新情報があり、そろそろ買い替えを検討してもいいのだが……。

買いかえ時はその人次第
それでなくても最近リールに関する私の思いは千々に乱れている。メーカーごと、すなわち「宗旨替え」さえ考えているほどだ。釣具店の懇意のスタッフさんにもしっかりと相談した。
だが、これはどうも、「釣りのことを知っている人間と話し合うほど混乱する」と、あるときふと思った。そして、ほとんどまったく釣りをしない友人に、先日、実際に買いかえを検討しているリールと、ほぼ使っていないリールを回してもらってみた。

その結果、なんと、「こっちの方がいい」と彼が言ったのは、買いかえを検討中のリールだった。つまり劣化している2000番。ちなみに、比較で回してもらったのはこちらの機種。

こちらは2500番だが、機種のグレードで言うと、一個上である。
もちろんこれはあくまで「個人の印象」に過ぎない。多数決をとったわけではないが、少なくともひとつの参考にはなる。それは、「まだまだ問題なく使える」というものだ。
旧式モデルのリールもアリ
各メーカーでリールが新バージョンに入れかわるのは、大体、3年から4年おきである。今ならば、18が21になったり、17が21になったりする。今年は結構、アップグレードの年だろう。つまり、買いかえがリアルに必要な方、また新しいリールがとにかく好きな方にとっては、2021年は買いの年になる。
またこういう考え方もある。それは、古いモデルの方がいいというものだ。私の場合もそうで、1000番リールは、保留していたミドルクラスの1000番機種が、3月発売予定(あと一月ちょっと後)のアップデートで若干微妙になってしまった。よって、1000番リールは先日、保留していた今のモデルを急いで購入した。
リールの買いかえにおいて見るべきことはいろいろある。私にはライトゲームしか語れないが、それは重量とギア比、そしてハンドル長だ。みなさんも自分の釣りで何が重要か考えて、買いかえ、またはゆくゆく旧式となるモデルの購入を考えてみてはいかがだろうか?
メンテしながら大事に使おう
リールもロッドもそうだが、今のモデルは、本当に高機能である。エントリーモデルかミドルクラスがほとんど10年前のハイエンドだ。メンテしながら大事に使えば、まったく問題はないはず。愛着が生まれることにより、釣具をいたわる心がつき、それが実釣中の行動にもつながって、釣りが上達すると思う。
けれど本当に最新鋭の釣具を使いたいなら、買いかえも積極的にGOだ。今のハイエンドはおそらく30年後も現役だろう。高価なモノを張るのも、面白い。
<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>
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