全国的に岩礁帯やテトラ周辺で釣れるとされる「カサゴ」。煮付けやお刺し身など料理方法は様々ですが、今回はカサゴの「骨酒」に挑戦しました!

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・杉浦永)

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骨酒に適した魚

骨酒がどんなものかご存じですか?日本料理の一種で、魚の骨やヒレを焼いて香ばしくした後に熱燗にした日本酒に入れてダシを取り、味わうお酒のことです。魚の旨味を最大限お酒に取り込んだ、日本酒の飲み方です!

そんな骨酒に向く魚は、主に淡水魚系または白身の海水魚が多いそうです。

イワナやヤマメ、アユなどの渓流に潜む魚や、カサゴ、メバル、マダイ、アマダイなどの海に住む魚など。

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釣ったカサゴで骨酒に挑戦(提供:WEBライター・杉浦永)

しかし、マダイや甘鯛などの大きい魚ではなく、酒器に浸しやすい20cmくらいまでの魚体がベストだと思います。今回のターゲットはカサゴなので、カサゴで骨酒を作ってみたいと思います。

カサゴの処理方法

今回はカサゴを釣ってきたので、これで骨酒を造ってみました。以下、その手順を紹介します。

釣り場での下処理

釣り場での下処理は、基本的にしめるだけです!カサゴは根魚で回遊魚などと比べて血の量が少ないので、しめる必要性が高いわけではありませんが、死後硬直を少し遅らせることができるので、しめることをお勧めします!

持ち帰り方

氷の入ったクーラーボックスで持ち帰りましょう。気温が高い場合などに腐る原因になってしまうので、小さいクーラーボックスに氷を少々入れておくことがベストです!

自宅での下処理

自宅に帰ったら、ウロコを綺麗に落とします。カサゴのような小さい魚ではウロコ掻きを使うよりも包丁で細かく隅々までウロコを除去することをオススメします。

内臓類はウロコの後に内臓類を除去します。血合が溜まっていることがあるので、歯ブラシなどを使って綺麗に除去しましょう。

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ウロコを落とし、内臓を取る(提供:WEBライター・杉浦永)

エラや血合いなども完成後の臭みの原因となるので、しっかりと除去することをお勧めします!

おろし方には背開きと腹開きがあります。調べたところ、どちらがいいというのはないため、自分がおろしやすい開き方でいいです。うなぎなどは関西・関東で違うみたいです。

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背開きしたカサゴ(提供:WEBライター・杉浦永)

骨酒の材料

続いて、カサゴの骨酒の材料です。と言ってもカサゴのほかに必要なのは料理酒だけです。

・カサゴ
・料理酒

手順

では、調理手順を紹介します。

1.カサゴを開いた後、お酒に1時間ほど漬けます。こうすることにより、魚特有の匂いを消す効果があります。

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1時間ほど料理酒に浸す(提供:WEBライター・杉浦永)

2.1)のカサゴを干します。干しカゴに入れて1日くらい経つとだいぶ水分が抜けてくるので、裏面に返します。毎日裏返すことによってカサゴの両面を均一に干すことができます。5~7日ほど干す必要があり、普通の干物よりも時間がかかります。

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返しながら5~7日干す(提供:WEBライター・杉浦永)

3.炙る。 日本酒を温めて熱燗にすると同時に、カサゴを炙って香りが出やすい状態にします!カサゴを焦げ目が付くくらいに10秒ほど炙ります。

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熱燗を準備する(提供:WEBライター・杉浦永)

4.最後に熱燗に入れてダシを取れば完成です。

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カサゴの骨酒、完成(提供:WEBライター・杉浦永)

骨酒の感想&注意点

カサゴからのダシはとても濃厚かつ香ばしく、後味もスッキリしているため飲みやすいです!スープ感覚で飲めてしまうので、飲み過ぎ注意なお酒と言えます(笑)。

注意点としてはカサゴを日本酒に漬けすぎてしまうと、カサゴの香ばしさが強くなりすぎてしまい、日本酒とカサゴのバランスが悪くなってしまうので、自分の飲める量で作ることをオススメします。

カサゴやメバル、ハゼなど様々な海水魚でも骨酒が作ることができるので、様々な魚種でチャレンジしてみるのも楽しそうです!

<杉浦永/TSURINEWS・WEBライター>

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