相模湾・小坪出船の太郎丸では、連日安定したキンメダイ釣果がでていて狙いめだ。今回は同船の中深場釣りの事前におさえておきたいポイントを紹介する。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版編集部)
相模湾キンメダイの釣況
相模湾・小坪出船の太郎丸では31日、水深300~400mを狙いキンメ4~16尾。30日は28~43cmが8~23尾。28日は11~20尾で連日安定した数がでており狙いめだ。

キンメ狙いのタックル
まず、キンメ狙いのタックルを紹介しよう。

オモリ
オモリ200号前後を使うライトタックルの場合は、青物用の7対3調子2~2.7mのワンピースロッドなどでも代用可能。
ミチイト
ミチイトはPEライン6~8号400m以上が巻ける大型電動リールが好適。乗船人数などによってはPEライン4~5号が使用できる場合もある。
仕掛け・ハリ
ハリ数は規定では25本までだが、ライトタックルで狙う場合は手返しを重視し、5~10本バリが基準。太さはミキイト14~16号、枝間1.2~1.5m、枝ス6~10号50~60cm。枝スは細くすると食いがいい場合もあるので、数種用意しよう。
ハリは細軸で軽いほうがエサの動きがいい。中オモリや水中ライトは不要。エサは赤く染めたイカ短(5mm幅の6~7cm)が一般的。

投入は「治具」を使おう
最初の投入時は、掛け枠(治具=じぐ)を使うとやりやすい。合図でミヨシから順に仕掛けを入れる。この時、治具を海面に対して斜め45度くらいに構えておくとスムーズに落ちる。

仕掛けが海中に入るまで5秒くらい。うまくいったら、リールのクラッチをフリーに。投入でタイムロスが生じると、全員の仕掛けが海底に届いたときに、ポイントから外れてしまうので準備は入念に。
1~3投目以降はゆっくりの大流しになることが多いので、10本バリ程度なら仕掛けにもう一度エサを付けてマグネット板にハリを置いて投入する。5本程度のハリ数ならマグネット板なしでも十分対応できる。
ミチイトをキーパーにしっかりと掛けておき、ハリを順番にマグネットに置き、サルカンを船ベりにぶら下げる。
キンメダイ釣り方の基本
朝イチは高活性なので、タナを切るように指示が出ることが多い。
着底したら3~10mほど素早く上げ、アタリがなければ、5分くらい待って底を取り直す。

連掛けするために
肝心なのはアタッてからの動作。キンメは群れで動いているため、ここをうまくできれば、ハリ全部に魚を掛けて一気に数を伸ばすことも可能。
主なパターンは2つ。
・激しいアタリ…魚は上バリに掛かっていると考えて、3~5mほど素早く巻き上げる。
・鈍いアタリ…下バリに掛かっていることが多い。仕掛けを送りだし下のタナを狙う。ただし、底に着けっぱなしにするとオマツリするので注意。
巻き上げ~取り込み
中~中低速で巻き上げ。上がってきたら、ミキイトをたぐり、たるまないように取り込む。ミキイトを触って手を滑らせていく感じで、枝スをつなぐ結束部分(親子サルカン)を順々につかんでいくとスムーズ。枝スとミキイトを一緒につかむと、ハリが船べりに引っかかりにくい。
魚が掛かっている場合は、枝スとの結束部分を持ち、魚に近いほうを持って取り込む。キーパーに対して、マグネット板が付いている方向に自分が下がっていきながら、順番に取り込む。

回収や取り込み後は、すぐ次の投入ができるように準備。船長の指示と全員の息があって初めていい釣果が生まれる。チームワークの釣りだ。
<週刊つりニュース関東版/TSURINEWS編>
▼この釣り船について太郎丸
この記事は『週刊つりニュース関東版』2021年2月12日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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