北海道に春の訪れを告げる風物詩「サクラマス」。今回は、船からの疑似餌を使った3つの釣り方を紹介する。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター前島宣秀)

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サクラマスの魅力

サクラマスは、サケ目サケ科に属する魚。ヤマメは河川に残留した魚の名前であるが、逆にサクラマスは海から河川に戻らない個体。

その名前は桜のシーズンに釣れる魚だからだとかその身がピンク色になるからだとか諸説あるが、やはり桜のシーズンの魚だからの方が風情があると思う。

北海道では初夏から夏のブリ、秋から冬のアキアジと呼ばれるシャケと並び、春のサクラマスは大型魚として道民のメインターゲットである。

大型では板マスと呼ばれ3kgを超え、その手応えは素晴らしい。また、食味も最高であるが、寄生虫がいるので生食にするには一旦冷凍が必要である。

サクラマス狙いタックル

サクラマス狙いのタックルを釣り方別に紹介しよう。

スロージギング

北海道では定番の釣り方。150~180gのジグがメインである。今大人気なのがMOSA、売り切れ続出でなかなか手に入らない。

カラーはその時々で違うので釣行前に船長に確認した方が良いが、定番なのはグローゼブラ系。フックは1/0から2/0、アシストは2から2.5cm程度が標準である。例年雪代の入る時期は濁りがきつくなる為カラーチョイスは目立つ方が良い。

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グローゼブラが定番(提供:TSURINEWSライター前島宣秀)

リールはタナがシビアなのでカウンター付き手巻きもしくは電動リールが良いが、直近のタナを事前に確認して決めた方が確実だ。

PEラインは1から2号程度、リーダーは30lb前後。

バケ釣り

北海道特有の釣り方で、正直非常に疲れる釣りである。

バケと言われるオモリの上に通常5本の毛バリを付けて(バケ尻にも1本)一日中振り続ける。バケの重さは通常700gで、水の抵抗を水平に受けて四方八方動くのでそれはそれは疲れるので覚悟はいるが、ダブル、トリプルも狙えるので止められない。

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バケ釣りの仕掛け(提供:TSURINEWSライター前島宣秀)

バケのカラーの定番はオーソドックスなミラータイプだがジグ同様に多種類ある。毛バリは定番の黒系、緑系を中心に種類豊富に販売しているが自作の方も多い。

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バケを振り続ける(提供:TSURINEWSライター前島宣秀)

竿は2.2m以上の硬めがシャクリ幅も大きく良い。今は無きマスバケシャクリ専用設計である剣崎マスSPは今も人気が高い。リールはダイワなら500番サイズ、PEライン6号を使われている方が多い。

引っ掛け釣り

タックルはスロージギング用。雪解け水が流れ込む3月に有効という。

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引っかけ釣りの仕掛け(提供:TSURINEWSライター前島宣秀)

マスのシャクリ棒を改良した余市のプロショップかわぐちさんのオリジナル商品で4本の引っ掛けバリが付く。定番カラーはブルーイワシとブルーゴールド。

サクラマスの釣り方

サクラマスは非常にタナが重要な釣りである。このため、カウンター付きリールが好まれる。

手巻きか、濁りがあり100m前後の深さの時もあるので電動リールでの釣行も良い。

いずれにしても船長からの指示ダナを丹念に探ることが重要で、釣り方はスロジギの釣り方で良い。

筆者おすすめ船宿

全道に渡って釣れるが、比較的SNSで情報発信が多い専門乗合船を出している船宿を紹介する。

勇別きりん:1月から3月であるが2月がメイン。3月中旬はキングサーモンも狙える。

岩別和王丸:Facebookへの発信が多い。3月中旬から春頃。

積丹REDMOON:3kgオーバーの板マスと呼ばれる大型が狙える。3月中旬から春頃。

羅臼希海丸:世界遺産知床をバックに楽しめる。厳冬下の12月下旬から4月頃までだが流氷が入ると出られない。

常呂つれたか丸:5月中旬から6月中旬頃までの限定。

<前島宣秀/TSURINEWSライター>

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