4月11日、西幡豆鳥羽海岸に知人2人と潮干狩りに出掛けた。狙いはハマグリだったが、本命もそこそこにマテガイとりに熱中してしまった。

独特のとり方を交えリポートする。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター永井航)

潮干狩りでマテガイ続々 「穴」に「塩」入れるとニョキニョキ【...の画像はこちら >>

西幡豆鳥羽海岸で潮干狩り

愛知県西尾市にある西幡豆鳥羽海岸に着き、まずは料金を払う。料金は1000円と、ここら辺の潮干狩りでは安めの設定。しかし持ち帰りの袋もやや小さめだ。沢山採って持って帰ると意気込む人は、帰りに追加料金を払うのが無難だろう。

潮干狩りでマテガイ続々 「穴」に「塩」入れるとニョキニョキ【愛知】
西幡豆鳥羽海岸(提供:TSURINEWSライター永井航)

4月11日は干潮の2時間前には着いたが、日曜日ということもあり既に海岸にはかなりの人出だ。我々も負けじとスタートを切る。私の狙いは去年、別の潮干狩り場ではあるが、いい思いをしたハマグリ一択と行きたいところ。だが、まずは念のため手前の潮が引ききった場所を探索。

マテガイが続々

少し掘って見ると出てくるのはカガミガイばかり。ハマグリはここにはいないかな?と思ったが、よく見ると穴がそこらじゅうに!

穴を潰さないように丁寧に水平に掘った所に、塩を流し込む。しばらくすると穴から水が吹き出し、その直後にマテガイ登場!出てきたマテガイを掴み、殻を潰さないように優しくゆっくり引き上げて確保!

私達3人は穴を見つけては塩を流し込み、マテガイを続々キャッチ。既に留守の穴なのか、別の生き物の穴なのか反応のない穴もある。塩を入れても少ししても水が吹き出て来たり、貝本体が出てこない場所は諦めてさっさと次の穴を攻めるべきだろう。

体感としては打率3~4割くらいだ。もちろん未開の場所を発見できれば打率はぐんと上がるはずだ。

広範囲探りハマグリ発見

ある程度のマテガイを確保し、本命のハマグリ狙いに入る。良さそうなポイントを見つけては掘っていくが、なかなかとれない。どうも昨年行った一色海岸と異なり、ハマグリのいるところはだいぶ狭いようだ。また日曜日ということもあり、目ぼしいポイントは既に人が入っているか探られた後となっている。もっと早く海岸に着いて探れなかったことが悔やまれる。

潮干狩りでマテガイ続々 「穴」に「塩」入れるとニョキニョキ【愛知】
日曜日ということで賑わっていた(提供:TSURINEWSライター永井航)

また、カガミガイが多くなかなか掘り進められないのもあり苦戦。周囲では2~4個くらいのハマグリのコロニーを見つけられた人がハマグリを持っている感じ。こちらも散開し、広範囲を探ることにすると、ポツリポツリとハマグリをキャッチ。数は少ないがとれればいずれも大きく丸々とした立派なハマグリだ。食味への期待は大きい。

おかずに困らない程度にはハマグリが集まったところで干潮時間。

さらに探れば幾つかはとれるだろう。しかし、我々は比較的安定してとれるマテガイにシフトすることにした。

マテガイのとり方

ここで簡単にマテガイのとり方を紹介しよう。

1.穴を探す

マテガイの穴を探す。表面に穴がなくとも、園芸用品のねじり鎌(100円ショップでも購入できる)で丁寧かつ水平に5cmほど掘ると穴が出てくる。穴が出てこないところにはいないため場所移動が吉だ。

ちなみに、潮干狩りの定番アイテムの熊手は穴を潰してしまうためマテガイには不向きだ。穴はマテガイの形になっているため、円形というより菱形に近い。円形の穴は別の生き物の可能性が高い。

2.塩を流し込む

マテガイの巣穴を見つけたら塩を流し込む。こちらも100円ショップなどで手に入る調味料入れなどに入れておくと便利だろう。マテガイのいる巣穴に塩を入れると急な塩分濃度の変化に驚いたマテガイが水を吹いたり飛び出してくる。なかなか飛び出して来ない時は追い塩で確実に仕留めたい。

3.ゆっくり引き抜く

マテガイが飛び出してきたら、殻を掴みゆっくり引き抜く。やる気のある個体は引っこ抜かれまいと踏ん張ってくる。その時は無理に引き上げず、膠着状態にしておくと10秒弱で力尽きてすんなりと上がってくる。

無理に引き上げるとマテガイの足が千切れたり、殻を強く掴みすぎて潰れたりしてしまうので要注意だ。

塩を使わない方法も

ちなみにマテガイは塩を入れなくても、穴の横を深く掘り進めて手で強引に探してとることもできる。しかし疲れるのと、薄いマテガイの殻が割れてしまうリスクが上がってしまう。実は掘り進めてとるのは達成感があり私は嫌いではないのだが。

マテガイは独特のルックスと面白い採り方で、要領さえ解れば誰でも楽しめる。私の拙い文章では伝えられない面白さがあるため是非ともやってもらいたい。

貝料理を堪能

マテガイとりを楽しんでいるうちに、あっという間に潮が寄ってきてしまいタイムアップ。我々はハマグリこそポツポツだったがマテガイで楽しむことができ、満足で引き上げた。

潮干狩りでマテガイ続々 「穴」に「塩」入れるとニョキニョキ【愛知】
酒蒸しがおすすめ(提供:TSURINEWSライター永井航)

砂抜きをしながら家に戻り、マテガイは当日には酒蒸しに。ハマグリも翌日同じく酒蒸しにしたが、いずれも非常に美味だった。

潮干狩りを楽しもう

潮干狩りでは貝以外にもスナモグリ、ワタリガニ、テッポウエビなどの様々な生き物も多く見つけられる。タイドプール状になった所には小魚が取り残されることもある。そういった多くの小さな命を見つけ観察するのも楽しみ方の1つかもしれない。

潮干狩りでマテガイ続々 「穴」に「塩」入れるとニョキニョキ【愛知】
レジャーに最適(提供:TSURINEWSライター永井航)

長いところでは夏寸前まで続く潮干狩りシーズン。

本気で貝を採りに行くのも、小さな子供といろんな生き物を探しながら楽しむなど、それぞれの楽しみ方で潮干狩りを満喫してほしい。

<永井航/TSURINEWSライター>

▼この釣り場について
西幡豆鳥羽海岸

The post 潮干狩りでマテガイ続々 「穴」に「塩」入れるとニョキニョキ【愛知】 first appeared on TSURINEWS.

編集部おすすめ