釣りは自然を楽しむ趣味。釣り場を汚さないで、ゴミを出さず、スタイリッシュに楽しむためのコツを紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター菊池英則)
サビキ釣りの概要
サビキ釣りとは、「アミコマセ」という、小さなオキアミのまきエサを使って、魚を仕掛けに寄せ、ビニールを巻いてコマセを模した疑似バリを食わせる釣り方です。サビキ釣りのハリは5~10本程度付いており、群れに遭遇すれば、すべてのハリに鈴なりに魚が掛かり、大漁気分を味わえるのが魅力と言えます。
ターゲット
関東エリアを例にとると、主なターゲットはアジやイワシなどの回遊魚です。春先はコノシロ、秋はサバなどもターゲットになります。
釣り方
コマセカゴに寄せエサを詰めて、海中に仕掛けを落として、揺さぶって煙幕を作り、魚が掛かるのを待つだけと、シンプルで、子どもなど初心者でも手軽に楽しむことができます。
サビキ釣りのマストアイテム
サビキ釣りで使用する道具を紹介します。
サオとリール
サビキ釣りのサオは、4m程度の磯ザオが望ましいですが、市販の1.8m程度のパックロッドでも狙うことができます。リールはスピニングリールを使います。
仕掛け
仕掛けは、市販のサビキ釣り仕掛けを使い、布やビニール製のコマセカゴを取り付けます。一番下に5~10号程度のオモリを付けて仕掛けを安定させます。
エサ(アミコマセ)
常温で保存できるチューブタイプの物と、冷凍のブロックタイプの物があり、どちらも釣具店で購入できます。エビの形が残ったタイプはゆっくり散らばり、練りエサタイプはすぐに魚を寄せる速効性があるので、使い分けるといいでしょう。
釣り場で出るゴミ
サビキの釣り場で出るゴミとして、コマセカゴに詰める際に落ちるコマセが挙げられます。乾燥すると釣り場にこびりつき、臭いもあるので厄介です。

また、コマセの袋も残骸のほか、コマセの臭い汁がたまってしまうので、処分に困るゴミとなります。さらに、使用したサビキ仕掛けは、ハリがたくさん付いているので、再利用が難しい上、指に刺さったり、イトが絡まったりする厄介なゴミです。
サビキ釣りの片付け術
ここからは具体的な片付け術を紹介します。
ビニール袋を準備
片付けのキホンとして、出たゴミを入れるビニール袋を、実釣前に用意することが挙げられます。スーパーやコンビニなどの袋は、複数枚用意した方がいいでしょう。ただし、これらのゴミ袋は風で飛びやすく、釣り場は風が吹いていることも多いので、飛ばないようにクーラーボックスなどに結んで固定するといいでしょう。

コマセを散らかさない
コマセも、いくら気をつけても、汁が出るので、二重に袋に入れて散らからないようにしましょう。

コマセを、ヒシャクなどを使ってカゴに入れる際は、外側の袋など、入れ物の中で作業できるようセッティングします。
風で飛ばされないように
このほか、堤防は予想以上に風が強いため、仕掛けの袋や、小道具など軽いものは風で飛ばされない工夫が必要になります。釣り場にそのままの姿で置いておくと間違いなく飛ばされるので、タックルボックスなどの入れ物を用意し、そこに常に入れておくようにしましょう。

水汲みバケツ
さらに、マストアイテムとして、ロープの付いた水汲みバケツが挙げられます。釣った魚を活かしておく、使い終わったコマセを洗い流す、手を洗うなど、便利に使えます。
ゴミの持ち帰り方
サビキ釣りで出たゴミを持ち帰るためには、キホンとして、コマセ臭&ハリでの怪我を防ぐためにも、袋を二重か三重にすることが大事です。穴が空くと汁がこぼれて臭くなるので、注意しましょう。
ワンポイントアドバイス
サビキ釣りのアドバイスとして、コマセはこまめに流すとあとがラクということが挙げられます。釣りの最後に何度も水を汲んで、乾燥したコマセを洗い流すのは大変なので、汚れに気がついたら流すようにしましょう。釣り座をかえる時もスムーズになります。
また、使用済み仕掛けは紙袋に入れるとハリでの怪我を防止しやすいので、小さな紙袋を用意することをオススメします。ビニールよりも厚紙の方が、ハリが貫通しにくいためです。

さらに、プラスチック製のタックルボックスがあると、仕掛け類が風で飛ばされるのを防ぐことができます。
サビキ釣りを楽しめる堤防は、予想以上に風が吹くほか、コマセで汚れたり、ゴミが散乱しがちです。気持ちよく、スタイリッシュに楽しむためにも、片付けの作法を身につけて、来た時よりも美しい釣り場にできるように心がけましょう。
<菊池英則/TSURINEWSライター>
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