先日、4月に開業したばかりの斎藤釣渡船 斎藤丸でアジ釣りを楽しんできた。サビキ釣りでメクリアジが大釣りとなった当日の模様をリポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター射手矢和晃)
斎藤丸でアジ釣り
5月に入ったある日、船釣りの師匠の今田浩志さんから「メクリのアジ釣れ出したぞ。いつになったら来るんやー。尼崎から出てる新しくなった斎藤釣渡船 斎藤丸で行くから」と猛烈なお誘い電話をもらい、5月というのに2021年初釣りに行ってきた。
船宿によると釣れているアジは25~30cmまでの中サイズ。仕掛けはサビキだが、エダスが1号未満だと切られてしまうリスクもあるとのこと。ただ、1.5号以上まで上げると、今後は食いが悪いとのこと。なかなか手強い相手だ。

尼崎発で神戸沖へ
当日は5時15分集合。泉佐野からは阪神高速湾岸線で40分もあれば着ける好立地だ。私は朝4時起きで、尼崎の西堀運河にある乗船場を目指した。

乗船場には、早くも師匠の今田浩志さんがいた。「今日は昼から風が強くなるから午前中勝負。朝イチの釣れる時にしっかり数を獲れよ」と激励の言葉(笑)船長の花田さんにもあいさつ。私の今年の初釣りなので、大漁の結果を残して、この船とは相性がいいというデータを残しておきたいというのも本音(笑)。
コーヒーをいただきつつ、今日はどうかな、昨日はどうだった的な会話を弾ませながら、私と今田さんの他に3人の釣り人を乗せて、5時半に出船。
「朝は神戸沖。様子見て、アカンかったら大阪北港へ走ります」と花田船長。とにかく出港地が尼崎なので、狙いの神戸沖までの所要時間は20分程度。船の後方で風に当たりながら神戸の景色を眺めていると、船のエンジンがスローになりだし、到着した。「ちか!」。

メクリアジ狙いのタックル
タックル準備に取り掛かる。サオはショートゲームタイプSの190Ⅲにリールは、ハイギア搭載のバルケッタCI4の200HGにPE2号を巻いて、仕掛けは波止目玉サビキに、20号のオモリをぶら下げた。なんといってもアジは口切れしやすい魚なので、胴調子の6:4くらいの軟らかいサオがオススメだ。硬いサオだと、アタリは取れても巻き上げ中の突っ込みで外れることもしばしば。ご参考まで。
仕掛けは、ハリ7号、エダス1号、ミキイト2号の「波止目玉サビキ」を使用した。アジを釣り続けてもハリが鈍りにくいため、手返しがよく私のお気に入りのサビキ仕掛けである。

底狙いで早々に良型ダブル
さて、船は魚探で群れを探しているようで、ゆっくりポイント周辺をグルグル回っている。と、ゆっくり動きが止まった。「はい、どうぞ!やってくださいねー」と花田船長のアナウンス。朝イチはどこのタナで反応があるか未知数なので、底から攻めていく。
10m、12m、「おお、想像よりなかなか深い」。15mでオモリが着底したことを確認し、ゆっくり巻き上げていくと、途端にグググッと穂先が絞り込まれた。ググ、ググググッ。サオをゆっくり持ち上げると、グン、グンと幸先よくアジが掛かってくれたようだ。
隣でも今田師匠が「俺もきたわー。今日は大釣りちゃうかー」と笑みをこぼしながら軟調ザオをグニャリと大きく曲げ、時折「おおおお」、「おおお、よく引くわ。いてやん、よう引くわ」と独り言なのか周囲に見せびらかしているのか、必死でリールを巻いている。上がってきたのは25cm超えのアジ。

私もゆっくり巻きながら引きを堪能。
ここから勝負の始まり。同船者も含め入れ食いがしばらく続き、海水と氷でキンキンに冷えたクーラーボックスの中には、良型アジが20匹以上入った。

は仕掛けをはわせ気味に
しかし、ここで急にアタリが遠のいた。潮が止まったせいだが、魚はいるはず。これまでピンピンに仕掛けを張ってアタリを待っていたが、アタリが遠のいた時間帯は、海中でスキンが斜めにユラユラ漂うイメージをして、仕掛けは緩め底にはわせ気味してみた。オモリは完全に着底させ、竿先にオモリの感触はないレベル。仕掛け上部スナップ下に5Bのガン玉をセットし、トライする。
スプールはフリーの状態で、ラインの出る量を親指で制御しながら仕掛けを操っていくと、途端にサオがコンコンッとたたかれ出した。

潮動きだし再びラッシュ
潮が動かない間は仕掛けの操り方でアタリの出方がかわるなんて、やっぱりサビキは奥が深いなぁと思いつつ、また仕掛けを緩ませながらアタリを待っていると、ググググッと一気に絞り込まれるアタリ。「お、また、きたきた」。
が、周囲でも今田師匠もバタつきながらサオを曲げている。「潮動き出しよったなー。入れ食いやわ」。いい群れが回ってきたようで、連発。底へ仕掛けを落とした瞬間に、ググ、グググッと持っていく引きはどうもクセになる。

最終釣果と今後の展望
そんな当日は、ショート便の設定で10時に沖上がりした。私の釣果は28cmまでのアジを49匹。

帰って早速、メクリアジや黄アジとも呼ばれるこのマアジに包丁を入れて、造りにしてみた。ほどよい甘味が乗った脂は家族にも好評で、造り、塩焼きとしていると、一瞬にしてストックが減っていった(笑)。やはりおいしい魚はみな知っているようだ。
初心者や女性、子供でも気軽に狙えるアジはまだこれから夏にかけては狙えるよう。また、6月に入ると、タコやタチウオも始まるので、狙いの魚を絞って、旬の魚釣りにチャレンジしてほしい。
なお、斎藤丸では、午前便・午後便のほか、仲間同士で貸切る「チャーター」も大人気。大阪市内など都市部からも近いので、若いグループが週末に釣りを楽しんでいるようだ。アクセスも便利な気分転換にもなる船釣り、ぜひ友人や家族で楽しんでみて。

<射手矢和晃/TSURINEWSライター>
▼この釣り船について斎藤釣渡船 斎藤丸
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