昨シーズンヒラメを1枚も上げられなかった筆者が、今シーズン新潟上越地方のアジ泳がせナイトゲーム初戦で、良型ヒラメを2枚釣り上げることができた。工夫した点を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮崎ゆきお)
初夏の風物詩ヒラメ
上越地方では、毎年5月から6月にかけて産卵期を迎え浅場に集まってくる良型ヒラメをターゲットにした、アジの泳がせ釣りのナイトゲームが風物詩のひとつだ。
アジ泳がせヒラメ釣行 ナイトゲームで本命船中23枚【新潟・金栄丸】
活きアジの準備
上越で筆者がおもにお世話になっている釣り船では、出船後アジを釣る時間は設定されていない。そのため、エサにする活きアジは近場の釣り具店(徳市など)でポリ袋に海水と酸素を入れて1匹300円くらい(2021年5月現在)で購入する。高級魚だ。
漁港で釣っておくのも手だが、日によっては釣れないこともあるし、釣れたとしても出船までの時間アジを活かしておくためにはスカリやエアーポンプなどが必要となり難儀である。
あるいは、出船後ポイント到着後に現地調達しようとする場合、日によってはまったく釣れない。エサにするアジが確保できないことにはヒラメ釣りを開始することすらできないため、大幅な時間ロスで出遅れることになる。最悪の場合は活きアジをまったく確保できないこともありうる。なので少々値は張るが事前に活きアジを購入しておくのがベターである。

何匹用意する?
用意する活きアジの数だが、筆者は7匹を基本にしている。理由として、筆者はヒラメが釣れても釣れなくても30分経ったらエサのアジを交換するようにしている。上越のヒラメ釣りは日没のころスタートする。だいたい夕方6時30分ごろだ。沖上がりは22時ごろになるため30分おきにアジを交換しても7匹あれば足りるのだ。余裕を見ても10匹もあれば十分ではないかと思う。
幸いこれまで活きアジが7匹で足りなかったことはない。もし足りなくなることがあるとすれば、ヒラメが爆釣できたときなので、アジがなくなっても手元には大漁のヒラメが残っているはずだ。いざとなれば、アジが足りないと思った時点でサビキ仕掛けでアジ釣りにチャレンジする手もある。
2020年シーズンは不発
昨シーズン、5月下旬にチャレンジしたアジ泳がせヒラメ釣行ナイトゲーム。両隣りの乗船者がヒラメを上げる中、筆者は残念ながら釣果ゼロに終わった。ヒラメが活きエサのアジに食いついている前アタリはあるものの、食い込むまでには至らず、大きくサオがしなることはなかった。非常に悔しい思いをした。

2021年シーズン初釣行で満足釣果
満を持して臨んだ今シーズン初釣行。幸いにも筆者は2kgを頭に2枚のヒラメを釣り上げることができた。4ヒット2キャッチだ。昨シーズンと今シーズンの違いは一体何なのか。魚の活性が高かったといえばそれまでかもしれないが、テクニカルな部分で工夫した点などを考察してみたい。参考になれば幸いである。

今シーズン釣果アップの5つのポイント
それでは釣果アップのポイント5つを順に紹介する。
1、ハリスを細くする
昨シーズン、筆者は大型ヒラメに備え6号ハリスを使用していたが、周囲の乗船者に比べ明らかにアタリが少なかったため今シーズンはサイズダウンして4号ハリスにしてみた。アタリが出ないことには釣果は期待できない。号数ダウンによりアタリは確実に増えた。モンスター級のヒラメや青物が掛かった時などの不安はあるが、自分だけアタリが少ない場合などはハリスの号数ダウンは試す価値アリだろう。
2、孫バリをトリプルフックに変更
昨シーズンは親バリ、孫バリともにシングルフックにしていたが、アタリがあってもフッキングに至らず乗りが悪い印象だったため、今シーズンは孫バリに小型のトリプルフックを導入してみた。これは効果的だった。今回釣り上げたヒラメのうち1枚はトリプルフックが口ではなくエラ付近に掛かるスレガカリによる釣果だった。もし孫バリがシングルフックであったならキャッチできなかったかもしれない。

3、エサのアジを積極的に交換
より元気な活きアジでヒラメにアピールできるよう、アジが生きていても30分ごとに新しいアジに交換するようにした。これが見事的中し、活きアジ交換直後の1投目でのヒットあり。効果実感。
4、誘い
指示ダナは海底から2~4mの範囲。今回はこの範囲で誘いをかけようとときどき活きアジをゆっくり上げたり下げたりするようにし、ラインをゆっくり送り出したり、逆にゆっくり巻き上げたりしてみた。この動作中のヒットもあり。技あり。

5、カラーオモリ
これは筆者ではなく隣りの釣り座にいた乗船者の話だが、オレンジ色のオモリを使用していた。このかたは一時ヒットが連発し5ヒット3キャッチの好釣果を上げていた。オレンジ色のオモリが効果的だったのかもしれない。機会があれば筆者も試してみたい。
いかがだっただろう。今後釣行のヒントになれば幸いだ。
<宮崎ゆきお/TSURINEWSライター>
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