シリーズ4回目となる今回は、カヤックフィッシングで持ち込むタックルについて。Noni自身の使用遍歴を踏まえてオススメを紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライターNoni)
カヤックフィッシングのタックル

カヤックに持ち込むタックルの本数について、熟練者の中には4~5本積んでいるツワモノもいるのだが、はじめのうちは1~2本で十分だと思う。Noniは今でも2本だ。
「これもやりたい!あれも試してみたい!」せっかくカヤックで沖のポイントに行くなら、やってみたいことがたくさん出てくるのが釣り人の性。しかし、実際にカヤックで釣りをしてみると、漕いでいる時間の方が長い(と考えた方がよい)。現実には一度の釣行でできることは限られるのだ。その日のメインターゲットを決め、必要最小限のタックルで臨みたい。
カヤック上でのノットやルアーチェンジは沈(転覆)のリスクがある時間となるので、タックルが多ければそれを小さくできるという考え方もある。Noniは基本的に2本(ベイトタックル1+スピニングタックル1)を持ち込み、1つが切れた場合にはもうひとつのタックルで釣りをし、トイレ休憩などで着岸した際にノットやルアーチェンジを済ませるようにしている。
ロッドの長さ

カヤックフィッシングに適するロッドは、釣りのスタイルや艇の長さ、腕の長さによってもかわってくるが、6ft台が取り回しやすい長さになると思う。
長さもさることながら、複数のロッドを持ち込む際に”長さを揃える”ことがとても重要となる。理由は、腕のリーチだけで使っていない竿先をかわすことができなければならないからだ。

カヤックフィッシング中は、風や波などで艇が回転したり、ヒットした魚が走ったりすることに対応するため、サオ先を360度コントロールしなくてはならないシーンが多々あるのだ。その時に「長いサオが邪魔になって……」なんてことは安全面においても絶対に避けたい。
初心者にオススメの釣り

カヤックフィッシングの釣果を検索すると、実に様々な魚種が出てくる。Noniがカヤックフィッシングを始めて最初に狙ったのはキスだった。
遊漁船でのタイラバを経験し、マダイに注目するようになった。これならカヤックでも釣れるのでは?と思い調べてみたところ、マダイはカヤックフィッシングでも代表的なターゲットであった。確かにゆっくりと艇が流されながら真下に落として巻き上げるだけの単純作業はカヤックに合っている。今となってはNoniもメインで狙うターゲットである。
タックルに求められるもの
ここでタックルの話に戻ろう。カヤックは大物が釣れても艇自体がドラグの役割を担ってくれるため、しっかり掛けてしまえば高確率でランディング成功となる。また、根に潜られてもその真上まで行けることが多いので引っぱり出せる確率も高い。つまり、ロッドは硬いものよりも軟らかいもので、バイトを弾かず乗せやすいロッドを選ぶのが無難だ。
タイラバはとても万能で、マダイはもちろん根魚やフラットフィッシュ、さらには青物まで幅広く狙える仕掛けなので、カヤックフィッシングを始めるならタイラバタックルを用意してもよいだろう。タイラバやスーパーライトジギングは着底後すぐに巻き上げることが重要となるのでベイトタックルがオススメだ。
もうひとつ備えたいのは不定期に発生するボイル、ナブラだ。カヤックフィッシングをしていると、突然水面が騒がしくなる場面に遭遇することがある。
繰り返しとなるが、上記の2本についてロッドの長さをある程度揃えておくことがカヤック上での取り回しやすさのカギとなる。

最後に
エリアによっても人によってもターゲットが異なるので一概には言えないが、今回は瀬戸内海でのんびりカヤックフィッシングを楽しむNoniの経験に基づきオススメのタックルを紹介した。カヤックフィッシングを始めるにあたり、どんな釣りをしようか迷われている方はぜひ参考にしていただきたい。
Noniはこれからも自身の経験に基づき、カヤックフィッシングを始める方を応援できる情報を発信してゆきたい。安全第一で漕ぎ出すお手伝いになれば幸いだ。
<Noni/TSURINEWSライター>
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