漆黒の海に煌々と輝く集魚灯の明かり。季節は夜焚きイカ釣りのシーズン本番に向かってまっしぐら。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 編集部)
胴突き仕掛けのタックル
ターゲットのイカは「ケンサキイカ」「ヤリイカ」「スルメイカ」の3種類。シーズン初期はパラソル級と呼ばれる大型が狙え、ハイシーズンの夏には”夏イカ”と呼ばれる小型がメインになる。

サオ
船ザオ3~4mで7対3調子のオモリ負荷80~100号。

リール
中小型の電動リール。
ミチイト
PEラインの2~5号を使用。
仕掛け
イカ釣りに使用される胴突き仕掛けはミキイトにエダスで浮きスッテを4本、5本、6本など繋げたハリ数が多い多段仕掛け。ハリ数が多い分だけイカの活性が高い時には簡単に数が釣れることがメリット。船ザオと電動リールのタックルや手釣りで、よく使用される。
仕掛けのミキイト・エダスはナイロンライン10号前後。市販の仕掛けセット(浮きスッテ付き)やミキイトのみのイカリーダー(仕掛け)が販売されている。浮きスッテは4号が標準。エダスの長さは矢引きくらい。

シーズン初期はエサを背中に針金で固定する「エサ巻きスッテ」も有効で、大型狙いで使用する人が多い。エサの種類は冷凍キビナゴ、鶏のささ身、アナゴの切り身など。5本バリ仕掛けで、一番下にエサ巻きスッテを繋げる人が多い。
仕掛け投入~取り込み
オモリが海底に到着するまで待つ。オモリが海底に到着すると張っていたミチイトが緩み、軽くおじぎしているサオ先がピーンと元に戻る。底から仕掛けを少し持ち上げるようにリールを巻く。日没前まではイカが海底近くにいるため、そのまま底付近に仕掛けを留めてアタリを待つ。
アタリはサオ先がコンコンコンっと連続しておじぎする。サオを大きくあおってハリ掛かりするようにアワセを入れる。電動リールのレバーを動かしてモーターで巻き上げる。イカ釣り仕掛けのハリにはカエシが付いていないため、巻き上げの最中にミチイトを緩めないように心がける。
海面までイカが上がってきたら、大きさを確認して小型なら仕掛けを手に取って抜き上げ、大型ならタモを使用する。
日没からが夜焚き本番
集魚灯の明かりに集まった小魚を追ってイカたちも集まってくる。イカが泳ぐ層が上下に広くなり、広範囲を釣ることが重要になってくる。そうなると電動リールのスロースピード巻き上げで、海底から上の層を探っていく。
イカがヒットした所を覚えておき、次回からはヒットした層から釣り始めることも有効。また、電動リールには登録した層まで仕掛けが行くと電子音で知らせる機能も付いているので有効に使用しよう。

アタリが広範囲で頻繁にある時は、一番下のヒットポイントから釣り始る。仕掛けをスロースピードで巻き上げてイカを誘っている時には、アタリがある場所では軽くサオをシャクることでアワセと誘いにもなる。シーズン初期は底付近で仕掛けをキープして、大型を狙う人もいる。
スッテの状態で釣果左右も
浮きスッテ、エサ巻きスッテともハリ部分が汚れているとイカの乗りが悪くなる。歯ブラシなどでこまめに汚れを落とす工夫も有効。イカの乗りが渋くなった時は新しいスッテに交換することでも食い気が回復することがあり、こまめな交換でイカの乗りも安定する。
釣り上げたイカはおいしく食べたいもの。
<週刊つりニュース西部版 編集部/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース西部版』2021年6月11日号に掲載された記事を再編集したものになります。The post 【2021九州】夜焚きイカシーズン本番 胴突き仕掛けのキホンをおさらい first appeared on TSURINEWS.