スルメイカ狙いでは、ジギングのアクティブでスピーディーな釣りが効果的だ。時には魚類並みの速さと獰猛さでジグに襲い掛かるスルメイカの攻略のポイントを解説する。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)

三陸の夏夜の風物詩「スルメイカ釣り」入門:ジギングゲームのコ...の画像はこちら >>

1.スピーディに釣ること

スルメイカの生息レンジは幅広く海面近くでベイトに襲いかかったり、中深海の釣りでジグに戯れついたりと、実に様々な層に生息しています。軟体だけに水圧の変化に強い上、強烈なジェット噴射で青物並みの運動神経のよさを発揮し、盛んに小魚を追い回します。こういった特徴を持つスルメイカ相手ならではの釣り方が、ジギングです。

他のイカと比べても、スルメイカのジグへの反応はすこぶる良好で、こんなに速くジグを動かしても大丈夫なのか?と心配する必要がないほど、よくジグの素早い動きにも付いてきます。逆に素早くジグを動かした方が効果的なくらいです。

スルメイカの活性が高ければ、魚のような金属的なアタリが出ることも多々あります。

そのためキレのないジグの動きには反応が悪いので、ジグの素早いフォール、シャクリの初速の速さは大事になってきます。勿論、ジグを抱きにくるのはジグの止まった瞬間やフォールに移行する瞬間ですので、アタリの出る間を作る事は大切です。シッカリと動かして、キチッと止めて食わせの間を演出することが重要です。

三陸の夏夜の風物詩「スルメイカ釣り」入門:ジギングゲームのコツ3選
ジギングで釣ったスルメイカ(提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)

2.カラーローテーション

イカメタルやオモリグの釣りと同様、ジグのカラーも大切です。スルメイカに限らず、イカの眼は発達していて、眼で獲物を確認して狩りを行っています。そのため、海水の濁りはマイナス要素。ウネリなどで濁りが底潮に入ると、ボトムは釣れなくなります。

もちろん、色に対しての反応力も高く、数杯釣り上げると、同じ色には反応が悪くなったり、タッチだけで掛からなくなります。

こんなときは即、カラーチェンジをお勧めします。カラーをかえると嘘の様にすぐ抱いてきます。

少し反応が悪くなったな!と感じたら、すぐカラーチェンジすることで釣れる状況を長く楽しむことができます。

基本はグローカラーからスタート。釣れるウチはグロー系で通して釣り、アタらなくなったら、シルバー、ゴールド、ブラックなどを織り交ぜてカラーローテーションがオススメです。

三陸の夏夜の風物詩「スルメイカ釣り」入門:ジギングゲームのコツ3選
カラー豊富なジグ(提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)

3.潮に乗せて釣る

スルメイカジギングの基本攻略法は、広範囲を素早く探ること。スルメイカは、集魚灯の光によって船の周りに集まるプランクトンや小エビなどを捕食するために集まる小魚を狙って、船の周りに寄ってきます。特に集魚灯の光が遮られる暗部に潜んで虎視眈々と小魚を狙いますので、船の周りの暗がりが1番のヒットゾーンになります。

釣り方は、ジグをキャストしてフォールさせてからシャクリ上げて釣ります。船の下を釣るより、海中に入るラインが斜めの方がよく釣れます。潮の流れ方にもよりますが、上手く潮にジグを乗せて釣るイメージが大切です。

ジグが垂直の状態より、より水平な姿勢の方がスルメイカ的には抱き付きやすいため、ジグを潮に乗せて、ラインを張らず緩めずで水平な状態をキープすることが効果的というわけです。

このことから、比重の軽いアルミジグや鉄製ジグ、プラスチックと鉛のハイブリッドなどのジグがよく使われています。

そして、時間の経過とともに船下のシェードにもスルメイカが入り込むようになります。このスルメイカは、ハリ掛かりしたスルメイカにつられて付いてきたイカです。その日の釣りの中盤以降、狙い目のイカといえます。

時には水深10m程度まで浮き上がりますので、手返しよく釣ることができますがこのイカはジグで狙うよりイカメタルでの釣りがオススメです。

三陸の夏夜の風物詩「スルメイカ釣り」入門:ジギングゲームのコツ3選
船下はイカメタルで狙う(提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)

<堀籠賢志/TSURINEWSライター>

The post 三陸の夏夜の風物詩「スルメイカ釣り」入門:ジギングゲームのコツ3選 first appeared on TSURINEWS.

編集部おすすめ