根ズレや傷が入っていなければ非常に高い引っ張り強度を誇るPEライン。その分根掛かったときは切るのにも力が要ります。

今回はそのPEライン用のラインブレイカーをお得に自作します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター檜垣修平)

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市販品のラインブレイカーは高い!

PEラインのノットコーナーなどにはメーカー品のラインブレイカーが売られています。アルミ製やデザインも凝ったものがあり、それはいいのですが値段が地味に高い……総じて2000~3000円。根掛かったイトを切る道具で新品のイトが買えます。たかだかイトを切るためにはちょっと高いので、釣具店にあるものとホームセンターにあるもので自作していきましょう。

ラインブレーカーの必要性

強度が売りのPEライン。1号程度までならまあなんとか手で切ったり、リールのスプールを押さえて引っ張って切ることもできるでしょう。しかしこれが2号、3号となってくると話がかわってきます。2号で強度は一般的に15kg程度、3号で20kg程度になりますから、切るのにも相当な力が必要です。

手で引っ張ろうものなら間違いなく手を怪我しますし、リールで引っ張るのはリール本体の破損やロッドのガイド破損に繋がります。根掛かって仕掛けがなくなり道具も壊れては泣きっ面に蜂というもの。ですから安全に、道具を傷めずPEラインを切る道具の使用がオススメなのです。

PEライン用「ラインブレイカー」自作術 材料はたった2つで合計200円
なかなか切れないPEライン(提供:TSURINEWSライター檜垣修平)

用意する物

準備する物は2つだけです。

まずは釣具店でロッドのグリップの熱収縮すべり止めラバーを用意。ラバーの方を先に購入しておきましょう。

ロッドメイキング等のコーナーにあると思います

そして今度はホームセンターへ。

PEライン用「ラインブレイカー」自作術 材料はたった2つで合計200円
塩ビパイプを使います(提供:TSURINEWSライター檜垣修平)

適当な塩ビパイプを購入します。この時に、買っておいたラバーをパイプに被せてみてちょうどいいサイズを探します。ラバーは熱で収縮するので、ピッタリのものよりはすこしブカブカなくらいでOK。パイプはホームセンターで工具を借りて、手ごろな長さにカットするのも忘れずに。

ラインブレイカー自作

熱収縮ラバーとパイプが揃ったら、あとはコンロで炙るだけです。ラバーはパイプの長さに合わせてハサミでカットし、被せたらコンロで炙ります。火に直接当てないように注意です。ラバーが熱で縮まると完成。かなり簡単です。

PEライン用「ラインブレイカー」自作術 材料はたった2つで合計200円
あっという間に完成(提供:TSURINEWSライター檜垣修平)

この画像のサイズのもので一袋分のラバーとパイプで約6個作成することができました。コスト的にはラバーが700円程度、パイプが500円程度だったので、ひとつ200円程度で作成することができました。

市販品と比較すると、カラビナを付けたりすることができないので携行性は劣りますが、イトを切るだけなら十分な性能です。

ラインブレイカーの使い方

使い方はこんな感じ。

PEライン用「ラインブレイカー」自作術 材料はたった2つで合計200円
使い方(提供:TSURINEWSライター檜垣修平)

根掛かってしまったらティップから出るイトを4~5回ほど、ラインが重ならないように巻き付けて垂直方向に引くだけ。ロッドもリールも負荷をかけずにラインを切ることができます。強度に関しては未検証ですが、3号程度までは余裕で切れます。近海で使うイトの太さならまず破損することはないでしょう。

市販品と比較するとデザイン性や携行性は劣りますが、コスパ抜群で作成できるのがメリット!欲しいけど高いなと思われている方はお試しあれ。

<檜垣修平/TSURINEWSライター>

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