乗船者と船長の差は、船長は釣りのほかに操船にも注意しなければならない点。今回はマゴチのルアーゲームを例に、手前船長でも釣りやすいドテラ流しの方法を紹介します!

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉浦永)

プレジャーボートで楽しむマゴチゲーム 釣りに集中できる「艇の...の画像はこちら >>

マゴチとそのポイント

マゴチは夏に産卵を行うためシャローへキスなどのベイトを追って接岸してくる魚で、豪快なヘッドシェイクで釣り人を楽しませてくれる夏の大人気ターゲットです。

ポイントは基本的に広大な砂地エリアですが、比較的ブレイクラインに潜んでいることが多い魚です。

プレジャーボートで楽しむマゴチゲーム 釣りに集中できる「艇の流し方」
狙いは砂地のブレイクライン(提供:TSURINEWSライター杉浦永)

流し釣りがマゴチ向き

マゴチをボートから狙う場合、アンカーを打ってボートを固定して釣りをする方法もありますが、地形が砂地で広範囲にマゴチが潜んでいることを予想するとアンカリングは非効率的です。

そのため、船を風や流れに任せてボートをドテラで流して、広範囲にルアーでサーチすることがマスト。特に、マゴチの寄り場であるブレイクラインに沿ってボートが流れるようにすることで効率的な釣りができます。

手前船頭でマゴチを狙う際の問題点

ボートをドテラで流す上で問題なのが、風や潮任せにエンジンを切って釣りをしていると、フィンキール(ボートの前方部、水の抵抗を受ける部分)が少ないボートは、潮の流れをボート全体で均等に受けられないため、思い通りに流すことができない点です。

プレジャーボートで楽しむマゴチゲーム 釣りに集中できる「艇の流し方」
黒色の部分がフィンキール(提供:TSURINEWSライター杉浦永)

図で表すと、以下のような流れになってしまいます。

プレジャーボートで楽しむマゴチゲーム 釣りに集中できる「艇の流し方」
うまく平行に流れない(提供:TSURINEWSライター杉浦永)

このようにボートが流れてしまうとボートに乗っている全員がストレスフリーな釣りをすることができずに、ボートが予想していた地点に流れないことが多々あります。当然、船長は操船で釣りに集中できないという結果になるわけです。

解決策

このような場合の対処法を紹介します。

バケツシーアンカーを入れる

船首だけが斜めになり釣りがしづらいうえ思い通り流せなくなっているため、解決策としてバケツシーアンカーを入れて船首に抵抗を付けるという方法があります。

プレジャーボートで楽しむマゴチゲーム 釣りに集中できる「艇の流し方」
バケツアンカー(提供:TSURINEWSライター杉浦永)

バケツシーアンカーとはバケツとロープを結んで船首につけるだけの簡単なものです。しかし、これをすることによって、船首に抵抗をつけてボートの流れ方を平行にすることができます。

プレジャーボートで楽しむマゴチゲーム 釣りに集中できる「艇の流し方」
バケツアンカーで流れ方を修正(提供:TSURINEWSライター杉浦永)

エンジンをチルトアップする

また、バケツシーアンカーをつけても船首の角度が平行にならないと感じた場合は、船外機であればチルトアップも効果があります。

プレジャーボートで楽しむマゴチゲーム 釣りに集中できる「艇の流し方」
チルトアップも効果あり(提供:TSURINEWSライター杉浦永)

エンジンの浸水部分の抵抗をなくすことで、トモにかかる水の抵抗を減らして、ボートの流れ方を変化させることができます。

船内機の場合は、船の流したい方向に舵を切りながら流す方法もあります。

キス釣りなどの際にも

以上のようにボートのちょっとした工夫で流れ方を変化させて、風と潮に対してボートを素直に流すことができるので、船長も乗船者も釣りがしやすくなるわけです。

ドテラでシャロー攻略や広範囲の釣り、キス釣りなどにも適応可能です。ぜひボートの流れ方でお悩みの方はお試しください!

注意点

エンジンをストップしてボートを流すため、急なポイント移動が難しくなります。そのため、急な浅瀬や岩礁帯に船が乗り上げないように、ポイント全体の認知とボートの流れ方をある程度予想して、終着地点を決めておくことが大切です。

<杉浦永/TSURINEWSライター>

The post プレジャーボートで楽しむマゴチゲーム 釣りに集中できる「艇の流し方」 first appeared on TSURINEWS.

編集部おすすめ