フェイスブックの「愛知釣りが大好き」というコミュニティの釣行イベントが開催され、参加した。釣り堀と船キス釣りのダブルヘッダーを満喫した一日をリポートする。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)

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爆釣美浜フィッシングパークでイベント

7月22日、フェイスブックの「愛知釣りが大好き」というコミュニティで、メンバー同士の親交を深めるための釣行イベントが開催された。

私もそのコミュニティに参加しており、せっかくだからと私が主催する釣りクラブのメンバーにも声をかけ、当日は私と樋口さやかさん、安田りいさんの3人で参加した。

釣行場所となった愛知県・南知多町の爆釣美浜フィッシングパークを訪れると、すでに多数のコミュニティメンバーが集まっており、受付に列を作っていた。夏休みでしかも祭日でのイベント開催なので、家族連れや女性の姿も目立つ。

愛知の釣りファン集うイベントが開催 釣り堀と船釣りをリレーで満喫
タックル図(作図:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)

ここ爆釣美浜フィッシングパークでの釣り物は、マダイが中心。また80cm前後のカンパチも悠々と泳いでおり、参加者を色めき立たせていた。開会のあいさつが終わり、各々がサオや仕掛けの準備を完了したらいよいよ釣り開始。合図と同時に参加者が釣り座へと散る。

魚も夏バテ?

玉ウキの遊動仕掛けで底をわずかに切るくらいのタナにセットしたら、あとはアオイソメを付けて反応を待つ。開始直後からあちらこちらで子供たちの「釣れたよ!」の声が聞こえて、ほのぼのとした気分にさせてくれる。この日は非常に暑い日で魚もバテ気味だったのか、食いがあまり良くない。

愛知の釣りファン集うイベントが開催 釣り堀と船釣りをリレーで満喫
初めてマダイをゲット(提供:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)

それでもうまい人はウキに出たわずかな反応を拾って、数を伸ばしていく。私たちはタナや誘いを変えていろいろ試してみるが、さやかさんとりいさんがそれぞれ1匹ずつ釣り上げるので精いっぱいだった。

釣り人同士の交流で活気

周りを見渡すと、さすがは同じコミュニティのメンバー同士のつながりだと感じさせられた。運営に回ったメンバーだけでなく、困ったことがあれば声をかけ合ってタモ入れや仕掛け交換など、手を貸している光景が見られた。

愛知の釣りファン集うイベントが開催 釣り堀と船釣りをリレーで満喫
マダイキャッチで笑顔(提供:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)

釣りに不慣れな初心者の参加も多かったが、釣りという縁でつながったメンバー同士の交流は達成できたのではないだろうか。

魚すくいに歓声

釣りが終わったら子供たちのお楽しみタイム。小池の水を抜いて魚すくいの始まりだ。大きなカンパチを狙って悪戦苦闘する子供や、池の中を泳ぎ回る魚を必死に追いかける子供など、服が濡れるのも気にせず水浸しになって楽しんでいる。

愛知の釣りファン集うイベントが開催 釣り堀と船釣りをリレーで満喫
夢中で魚を追いかける(提供:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)

このイベントに参加していた愛知県知立市の葉奏(わかな)ちゃんと琴春(こはる)ちゃん姉妹がタモに収まったマダイを持って池から上がってきた。元気なマダイを見せてくれ、そろってハイチーズ。弾ける笑顔とびしょ濡れになった服が、頑張って魚を追いかけた勲章だ。

愛知の釣りファン集うイベントが開催 釣り堀と船釣りをリレーで満喫
魚すくいを楽しんだ(提供:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)

最後は地引網で大盛況

魚すくいが終わると、大池では地引き網で魚を一網打尽。参加者の中であまり釣果に恵まれなかったメンバーにおすそ分けされて、参加したみんなが満足して帰れるようにと配慮されていた。

他にも釣り教室やお楽しみ抽選会、ドローンを使っての記念撮影など参加者が楽しめるイベントが盛りだくさんで、大盛況のまま納竿となった。

コロナ禍でなかなか「イベント」と名の付くものへの参加は気が引けるが、屋外でしかも密にならないのが釣りのいいところだろう。

▼この釣り場について
爆釣美浜フィッシングパーク

優誠丸でキス釣り

そして後半戦は、片名漁港の優誠丸での船のキス釣りの様子をお届けしたい。さやかさん、安田りいさんとともに3人で優誠丸へ乗り込む。

愛知の釣りファン集うイベントが開催 釣り堀と船釣りをリレーで満喫
優誠丸の香川船長と(提供:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)

優誠丸は午後便での出船で、午後2時30分から午後5時30分の3時間の釣行だ。短時間ながら夏の風物詩とも言えるキスを狙う。

さやかさん、りいさんともにキス釣りは初体験だ。

釣り方

釣り方はまずオモリを底まで落とし、オモリだけわずかに底を切る。あとは潮の流れによって船が動くため、エサが付いたハリだけが海底の砂地部分を引きずるように動いていくイメージだ。ここでキスがエサを見つけてくれれば、吸い込むように食ってくる。

愛知の釣りファン集うイベントが開催 釣り堀と船釣りをリレーで満喫
タックル図(作図:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)

食いが良ければエサを小さく、食いが悪ければエサを大きくしてアピールするのが定石。その日の状況はエサを入れてみないと分からない。まずはイシゴカイを半分にカットして狙う。

見事本命キス顔見せ

ラインが横に流れてしまい釣りにくいが、りいさんにすぐアタリ。キス釣りで早アワセは禁物。アタリが出たらワンテンポ待ってから、ロッドに乗せるように掛けるのがコツだ。りいさんは小気味よいキスの引きを感じながら、リールを巻いていく。水面を割って姿を現したのは、透き通るような美しい本命のキス。

愛知の釣りファン集うイベントが開催 釣り堀と船釣りをリレーで満喫
初めてのキス釣りでキャッチ(提供:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)

続いてさやかさんのサオにも反応が出る。サオ先をぶるるっとたたくような独特のアタリで、こちらも初めてのキスを手にすることができた。

連続ヒットを堪能

この日のキスは入れ食いという感じではなく、まんべんなく単発のアタリが出続けるような感じだ。エサも大きめでアピールした方がアタリが出やすかったため、イシゴカイを1匹付ける作戦へ変更した。

愛知の釣りファン集うイベントが開催 釣り堀と船釣りをリレーで満喫
見事本命ゲット(提供:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)

その後も飽きることなくアタリが継続して、時には連チャンやダブルヒットも交えながら、さやかさんとりいさんは初めてのキス釣りを堪能。この日は3時間の釣りだったが、最終的な釣果はさやかさんとりいさんがそれぞれ仲良く15匹の釣果で納竿となった。

船中トップは31匹

今回は優誠丸の午後便を貸し切って、イベントの延長として釣行が実現したわけだが、実は他のメンバー同士でキスの釣果数を競う熱い戦いが繰り広げられていた。

1位が31匹、2位が29匹というデッドヒートを制したのは、今回のイベントの発起人でもある愛知釣りが大好きのリーダーの高島一嘉さんだった。

愛知の釣りファン集うイベントが開催 釣り堀と船釣りをリレーで満喫
船中トップは31匹(提供:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)

優誠丸の香川船長に今後のキス釣りの見通しを聞くと、「8月いっぱいまで楽しめると思います!」との力強いお言葉をいただいた。

<週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔/TSURINEWS編>

▼この釣り船について
優誠丸
出船場所:片名漁港
この記事は『週刊つりニュース中部版』2021年8月6日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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