茨城・鹿島の幸栄丸で夜イカ釣りに出かけました。釣行当日は、雨や風、そしてウネリとなかなか過酷でしたが、イカがたくさんいることを確信した釣行となりました。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 白井亜実)
幸栄丸で夜イカ釣り
今回の夜イカ釣りは、ライトタックルに25号前後のメタルスッテを使用するイカメタル釣法です。この日は、南風が徐々に強くなる雨予報。なかなか厳しい勝負が予想されます。
8月13日(金)、幸栄丸の集合時間の16時30分に到着。悪天候のなか、連日の好釣果の期待もあり、たくさんの釣り人が集まって3隻出し。ノーマルタックルの人と同乗する形で、メタル組はミヨシにかたまります。

ドロッパーに3連チャン
19時ポイント到着。「はい、どうぞ~。初めは広く探ってみてください」と船長。仲乗りがパラシュートアンカーを入れたけど、すぐ回収。潮向きが悪く、「全然パラが効かない」と困った様子。
イカメタルはミチイトがまっすぐ立つ状態が一番望ましいのですが、潮が速くどんどん仕掛けが流されてしまいます。いつもはスピニングタックル派の私ですが、ウネリがひどいので、効率的にタナを広く探れるよう、今回はカウンター付きのベイトリールに、竿は先調子の湾フグ用です。
まずは基準となるタナ60mから開始。

25cm級ムラサキイカ連続ヒット
しかし、風雨ともに強まり、仕掛けがどんどん流されて安定しません。そこで、15号のスッテを2つ付け、シルエットを小さく抑えながら5号ぶんプラスした30号相当にして、再度チャレンジ。
このところ浅ダナでムラサキイカが釣れているようなので、水深10~20mを探ってみると、かすかに触りらしき反応はあるけど、なかなか思うように乗ってくれません。
すると船長が「ムラサキイカ、きょうは80まで落ちてるなぁ」とアナウンス。しばらくしてノーマルタックルの人に25cm級の同イカが連続ヒット。スジイカとは明らかに大きさや色が違い、青白くコロンとした体形で、なんだか貫禄を感じます。

ウネリでイカは深場に集結
ウネリを嫌ってか、この日は深場にイカが集結している模様。
うまくタナまで仕掛けが届けばアタリを捉えることができるのですが、ここからオマツリが多発してしまいます。隣の人は25号スッテの上にタングステンシンカーを追加して、見事ムラサキイカをゲット。

「よし私もやってみよう!」と、準備をしていたところ、さらに風雨が強まって残念ながら早上がり。21時30分に納竿。
いい日はトップ束超え
釣果はスジイカ7尾。イカがたくさんいることは確信できたので、後ろ髪を引かれる思いでした。

今回はなかなか過酷な釣行となってしまいましたが…雨や風、ウネリと、色んな状況下で釣りをするのは本当に勉強になるなと感じました。それでも、いい日に当たればトップ束超え。水深10mの浅場でも釣れて、とくにムラサキイカがよく釣れるそうです。重量感があり、強い引きを楽しめるとのこと。

また、例年のようにマルイカの群れがまとまれば、シフトする可能性もあるそうです。マルイカの繊細なアタリとスルメイカの重量感。そちらは昨年体験して、とっても楽しかったので、今年もまたチャレンジできるといいなぁ~と思っています。

釣果料理紹介
釣れたイカは翌日、ほうれん草と一緒にバター炒めにしてみると、身は軟らかく旨味がたっぷり。とても美味しかったです。
冷凍すれば長期保存できるので、おすそ分けにしても喜ばれるし、釣れれば釣れるほど嬉しいですよね♪

<週刊つりニュース関東版 白井亜実/TSURINEWS編>
▼この釣り船について幸栄丸
この記事は『週刊つりニュース関東版』2021年8月27日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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