ワームの「色」の一種として、光に反応するものがある。蓄光チャート、グロー、ケイムラ、ラメなどがそうだ。

よく知って使い分けることで、色を見てくる魚を攻略できる。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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光に反応するワームの色

蓄光チャート、グロー、ケイムラ、ラメについて解説しよう。

蓄光チャート、グロー

蓄光チャートとグローに関しては、ほとんど同じだ。特殊な塗料で蓄光させる。かなりキンキンに光るので、真っ暗闇の海に投げて、散っている魚を集めたいときや、スレきった群れの最後に喝を入れたいときにダートアクションのヘッドと組み合わせて使うと効果的。

「ワーム」の色を深掘り 蓄光チャート・グロー・ケイムラ・ラメの違い
チャートカラーのワーム(提供;TSURINEWSライター井上海生)

ケイムラ

ケイムラとは、紫外線発光の色のことだ。「蛍光紫」の略だとする説が有力。紫外線発光なので、蓄光ライトを当てても、目に見えて変化はしない。水中で光を集めて薄ぼんやりと発光してアピールするらしい。

光量が少なくなっていく夕マヅメや夜、そして朝にかけて効果的で、発光カラーとしては万能ともいえる。さり気なくアピールして、スレさせにくく釣れる。特にライトゲームでは強い。

しかし、メタルジグなどのケイムラカラーはやはり光量がないと厳しい。

ラメ

ラメというと、ワームについている粒状のフレークのようなものだ。赤や黄や緑や青など様々なカラーがある。光(紫外線、外灯、月明かりなど)に反応してラメがキラッと光ってアピールする。

光の反射と吸収について単純な話をすると、大体赤、黄、青の順番で浅いレンジから深いレンジに向けてアピールが強いと言われる。意外というべきか、青がもっとも水中では吸収されにくいので、青系のワームやラメやメタルジグほど、ディープでは効きやすいのだ(ただし光量のある日中の話)。

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いろんなラメが入ったワーム(提供;TSURINEWSライター井上海生)

点発光のワームも

もうひとつ、変則的な発光ワームとして、点発光がある。これは、まさしく点、ドットで発光するもの。ワームの中に蓄光剤をドット、ラメで入れて、それにUVライトなどを当てることで発光させ、プランクトンにイミテートするものだ。

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発光していない点発光ワーム(提供;TSURINEWSライター井上海生)

一般に夜光虫の海などで有効とされる。

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発光する点発光ワーム(提供;TSURINEWSライター井上海生)

蓄光ライトは必要か

チャート、グロー、ケイムラ。ラメはここでは除くとして、このような光るワームを活用するために、蓄光ライトは必要か?筆者の意見としては、「あった方がいい」と推す。

ヘッドライトでも間に合うことは確か。しかし、ヘッドライトでワームを蓄光させていると、どうしても本来の肝心要のところで、つまり足場や手元を照らしたいところで、ヘッドライトの電池が足りなくなってきたりする。

そしてUVライトの方が、明らかにワームを蓄光させる効果は強い。

ちなみに筆者が使用している蓄光ライトは電池式で600円程度と、そんなに高いものではなかった。これはペイすべき道具だと思う。何せロストするものでもないし、簡単に壊すものでもないのだ。

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蓄光ライトは安い買い物(提供;TSURINEWSライター井上海生)

蓄光チャート系カラー

蓄光カラーについて解説してきた。違いをお分かりいただけただろうか?ケイムラなど蛍光紫というルーツはあるが、特にワームカラーが紫色でないものもあり、慣習的にそう言われているだけなので、ケイムラカラーといえば要するに紫外線発光と考えて何色でも気にせず使えばいいだろう。

ただ蓄光チャートだけは別だ。これは劇物と考えた方がいい。特にメバル相手では、海に光量が極端に少ない新月周りの真っ暗な防波堤でも、最初に蓄光チャートのワームを投げてしまうと食いはするが強烈なプレッシャーがかかり、次に食わせるのが難しくなる。順番でいえばクリア系で通してケイムラ、ソリッド系、そのあと食ってこなくなれば蓄光チャートカラーを投入するのがいいだろう。高活性なアジに対しても、蓄光チャートは基本的に最終手段である。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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