三重県桑名市の木曽川へ3日間、チニングで釣行に臨んだ。驚異の60cmメガクロダイも手中した釣行をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・高畑光邦)
木曽川でチニングゲーム
10月14日、河川の増水や濁りが心配だったが、アメダスレーダーを確認すると降っている所は一部のみ。木曽川も上流は降っておらず、増水の心配もないことから三重県桑名市の木曽川へ釣行に臨んだ。河口では雨が降り濁りも出ているため、魚に警戒されずに釣りができそうだ。
いつもの私のパターンとして、まずは岸からキャストして地形がボコボコと変化している所を探すのだが、今回は何度もフィールドに通って見つけた沖にある1つの岩の周辺を丁寧に探る作戦。数投キャストして、すぐに結果が出た。
早々に年無しクロダイ登場
ルアーを岩に当てて、砂地にルアーを擦らせ砂煙を出しながらリトリーブ。ハゼやテナガエビだと思い食いにかかる魚。その瞬間、ロッドがドンっと持っていかれて即アワセ。弧を描くロッドに興奮しながら、魚のパワーを楽しみランディングした。見事な年無しクロダイだった。

2日目はクロダイ高活性
翌15日の早朝はとんでもない大きな魚を釣り上げた。当日はまだ薄暗いなかでスタート。徐々に辺りが明るくなってきた時、ついにその瞬間が訪れた。
河川の流れが緩やかになり、ルアーがボトムをたたき始めた。風は北西で、肌に涼しく感じる程度の微風。
ルアーのカラーを次々変えていくが、バイトには至らない。次はルアーのサイズを小さくしてみたが、逆に魚に気づいてもらえない。
夢の60cmメガクロダイ浮上
そこで昨晩の夜に釣り上げた時のルアーに変更してみた。すると、1投目にズンと重いバイト。力いっぱいアワせると今までと違う。魚が重く沈んでいくのだ。
ものすごいパワーにエイと勘違いするほど。しかし時折たたく引きにエイではないと確信。ドラグを鳴らしながら、早く姿を見たい気持ちを抑え丁寧にファイトする。
ようやく水面に魚影を確認した瞬間、とんでもない大きな魚に興奮が爆発しそうだった。
慌てずゆっくりと手前に寄せて、無事ランディングした。急いで岸に上がり計測すると、なんと60cm。ついにやった。今まで超えられなかった夢のサイズ60cmの大きな壁を超えた。
体が震えるほどの興奮。うれしさが「よっしゃ」っと大きな声に変わる。すぐに写真を撮ってリリース。元気に泳いでいった。この60cmのクロダイを釣り上げるまでに9年かかった。

誰もが驚く魚を手にできたのは本当にうれしい。価値ある1匹に出会えたのは運が良かった気がする。
だがこの日はこれだけでは終わらなかった。数投キャストした瞬間、またしてもドラグを出す魚がヒット。こちらも丁寧に寄せてランディング。計測すると55cmの年無しクロダイだった。
3日目はグットザイズのシーバス
翌16日も早朝から木曽川へ。この数日、朝方の潮に魚が入り込んでいて釣果が出ている。当日は流れが速いポイントの表層でボイルが出ており、ルアーはシンペンを選んだ。
水位が下がるにつれ、ワンドから小魚が強い流れに流されていく。数投後、ルアーをアップキャストして流れに乗せ、回収する際に速巻き。すると反応した活性の高いシーバスが食いにきた。

ルアーを丸のみで、激しいエラ洗いを見せる。ボイルが多いときは、表層を探れるルアーを持っているといい。グッドサイズのシーバスは引きも最高だった。

木曽川クロダイゲームのキモ
木曽川はまだまだ水温が高いため、しばらくクロダイは楽しめそうだ。ここからは木曽川のクロダイをルアーで狙うポイントをいくつか記載したい。
ルアーで狙う潮回り
まずは潮。私が最も狙う潮は小潮。木曽川は特に流れが強いため、緩やかな潮を選んで釣行している。
またルアーで釣果が上がるのは下げ潮から潮止まりまでが狙いめ。
クロダイの活性
次にクロダイの活性。夜から朝マヅメがいい。明るい時間帯は川底にいるカニやハゼ、テナガエビが隠れてしまう、しかし、夜になるとテナガエビやカニはゴソゴソと活動するのだ。クロダイは甲殻類を食べに浅瀬まで寄ってくるのだ。

ルアー選択
ルアーはこまめにカラーチェンジして、魚の反応がいいカラーを選択する。魚の反応とはルアーをリトリーブしている時、魚がアタックしてくることをいう。
このアタックがあるかないかが重要になる。少しでも魚から反応があったカラーをキャストすると、釣果につながる。

釣行は安全第一で
なお木曽川では必ずライフジャケットの着用をお願いしたい。安全第一で釣行に臨んでほしい。
また、最近ではフィールドにゴミが多いと感じる。必ずゴミは持ち帰り、皆が楽しく釣りができるようなフィールドを保ちたい。
<週刊つりニュース中部版APC・高畑光邦/TSURINEWS編>
▼この釣り場について桑名市・木曽川
この記事は『週刊つりニュース中部版』2021年10月29日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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