ロックフィッシュを狙って三重県・熊野へ向かった。近年磯釣りで増えているのがルアーマンたちだが、私たちはエサで勝負してきた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・TEAMHEARTS・東弘幸)
沖磯で根魚狙いエサ釣り
10月中旬、底物歴40年の山本さんに誘われて三重県・熊野へ向かった。今回のターゲットはロックフィッシュ。近年磯釣りで増えているのが、ロックフィッシュ&青物をターゲットとしているルアーマンたちだが、私たちはそれに対抗するようにエサで勝負してきた。
お世話になる川崎渡船に乗り込むと、客層の半数はルアーマンだ。尾鷲~熊野エリアは特に磯でのルアーが盛んに思う。磯釣りのファン層が若返ってとてもうれしいことだ。
ゆっくりと出船し、1番目に名前が呼ばれマブリカへ渡礁。港向きのまんじゅうと呼ばれるポイントだ。

当日の仕掛け
タックルは底物釣りに使用しているものをそのまま流用。ハリはルアー用のアシストフックだが、大きなサイズかつワイヤー式のものをチョイスしてある。
エサは小アジとメジカ(小型のソウダ)で1匹丸々使用する。

朝の時合いに猛ラッシュ
まずは仕掛けをキャストし、着底までラインを送る。それからイトフケを取って、オモリが落ち着くポイントへと巻いてくる。あとはピトンにサオを預けて舞い込むのを待つだけだ。
山本さんがカケアガリや溝のポイントを教えてくれて、そこへエサが落ち着くように仕掛けを打ち込むと、すぐにアタリは到来した。
コツコツ……ドン!といった感じで穂先が舞い込む。朝から狙いのロックフィッシュが次々とヒット。
まずは山本さんにオオモンハタの40cmクラス。そして私にも35cmほどのオオモンハタがヒット。それからアカハタ、フエフキがヒットし、休む暇もない時間が続く。
良型オオモンハタゲット!
モーニングサービスが終わると少しアタリが遠のいたので、アジからメジカへとさしエサをローテーションしてみる。するとギューンと穂先が絞り込まれてファイトが始まった。
重量感を感じて急いで巻き上げるが、相手の方が一枚上手で根に張りつかれてしまった。テンションを緩め、しばらく穂先で聞くと、コツコツとした感触が伝わる。よし、出たぞ!とまた強引に巻き上げると、先ほどよりも大きなオオモンハタが海面に浮かんだ。

最後にドラマまさかのクエ浮上
ロックフィッシュは釣漁で捕獲されることも多いため、高級魚として扱われる。クーラーの中はすでに高級魚でにぎわっているのだが、最後に山本さんにドラマが起こった。
足元の溝のポイントは水深が30m。カウンターを合わせてきちんとポイントへ落ち着かせていると、いきなりロッドが大きく海中へと突き刺さった。

ハタ系はヒットしてすぐに根から引きはがすようにファイトしないといけない。つまり初速の突っ込みを何としてでも止めなければならない。しばらくやり取りしていた山本さんだが、相手は観念して浮いてきた。ラストを飾った高級魚はなんとクエ。67cmの丸々肥えた魚体に、しばしぼう然としてしまった。

最終釣果
この日の釣果はクエ、オオモンハタ32~46cm8匹、アカハタやカワハギなど。クーラー満タンでニコニコの帰宅となった。

エサ代も格安で、これだけ釣れてくれればコスパもすごく良いし、何よりエサで狙うロックフィッシュゲームはこれからの釣りだと思う。何がヒットしてくるか分からない。とんでもないモンスターと遭遇するかもしれない…。これは病みつきになりそうだ。

<週刊つりニュース中部版APC・TEAMHEARTS・東弘幸/TSURINEWS編>
▼この釣り場について川崎渡船
出船場所:三重県・熊野
この記事は『週刊つりニュース中部版』2021年11月12日号に掲載された記事を再編集したものになります。
The post 沖磯からエサ釣りで高級根魚連発 想定外の67cm極太クエも堂々参上 first appeared on TSURINEWS.