今が旬のメバル。堤防から手軽に狙えるものの、慣れてくると数、型ともにほしくなる。

そこで今回は「船から効率よく狙う方法と、釣れない時の対処法」を紹介しよう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)

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メバルの釣期

メバルは一年を通して狙えるが、食べておいしいのは春。その年によって多少前後するものの、どこの遊漁船も2月~4月を釣期にあてている。

その最大の理由は抱卵期を避けるため。腹に子を詰める時期は12~1月で、これを過ぎてから釣るのが暗黙のルールになっているようだ。型は20~25cmあり、まれに尺(30cm級)サイズが交じる。好調時には1人30~40尾と数が出るところがうれしい。

サオとリール

使用するサオは2~3mの船ザオ30号。同寸で軟調のタイラバロッドやテンヤザオでもOK。これに小型両軸リールをセットし、ミチイトはPEの1号が100mほど巻いてあれば大丈夫だ。最近は釣り具店に安価なセットものがあるので入門しやすくなった。

胴つき仕掛けの船メバル釣り入門 裏技はまさかのワーム使用?
船ザオに小型両軸リースをセットする(提供:TSURINEWSライター松田正記)

仕掛け

仕掛けは市販の胴つきを選ぶ。メバル用の10号前後を選択し、ハリスは2号。ハリは5~8本といろいろあり、サバの皮などが付いたものもある。初めのうちは素バリで5本バリがちょうどいい。

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仕掛け(提供:TSURINEWSライター松田正記)

次にオモリを装着。オモリの号数は船によって異なるものの、おおむね25号を中心に使う。潮や水深によって40号を使う日もあるので、いくつか持参しておこう。

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タックル例(作図:TSURINEWSライター松田正記)

裏ワザ

仕掛けをセットしたら、船頭が用意した生きエビなどをハリに付けるのが一般的。しかし、せっかくハリがたくさんあるので、ワームも刺してみる。ちなみに色は緑系がいい。これが意外に有効で、ワームだけにメバルが食ってくるケースも少なくないので、裏ワザとして覚えておこう。

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ワームを刺してもいい(提供:TSURINEWSライター松田正記)

攻め方

攻め方はまず、仕掛けを底まで下ろす。水深は15m前後から深くても40mほど。海底は岩場やゴロタ石のところが多いため、根掛かりしやすい。そのため、オモリが底に着いたら、すぐにリールを2~2回巻いて底を切る。

底を切ったあとはリールを超スローで巻く。メバルのタナは底から5~10m上までが目安。これを繰り返すと、潮の流れでエサやワームが「ゆらゆら」し、いい誘いになる。

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リールを超スローで巻きながら誘う(提供:TSURINEWSライター松田正記)

アタリから取り込み

アタリは穂先に鮮明に出る。コツンコツンときたあとにサオ先がお辞儀する。ここで少し待ったり、リールをゆっくり巻きながら追い食いを誘うと、ダブル、トリプルで掛かることもある。あとはゆっくり巻き上げ、メバルが水面を割ったらイト(リーダー)を持ってそっと抜き上げる。

釣れない時の対処法

最後に、釣れない時の対処法を紹介する。

手数を増やす

釣れない時は手数を増やしてみる。同じ場所やタナでじっと待つより、仕掛けを上げ下ろししたほうがメバルの注意を引く。

飽きさせない工夫

それでも反応が薄い場合は飽きさせない工夫をする。例えばワームの色や長さを替えたり、エサを新鮮なものと交換するなど。メバルは「眼張」と書くほど目が大きくて視力もいいので、見切られないように攻めていきたい。

仕掛けを斜めにする

そのほか、仕掛けを斜めにするのも有効で、この場合はオモリを10号前後と軽くする。船釣りは基本的に縦の釣りになるため、少しでも攻める範囲を広げるのも効果がある。

ただし、ほかの釣り客とオマツリしやすくなるため、同船者が少ないときの最後の手段として取っておこう。


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<松田正記/TSURINEWSライター>

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