これから旬を迎えるケンサキイカ。九州南部ではアカイカと呼び、夏の沖釣りとして人気がある。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
イカの沖漬け
イカ釣りの最中に、しょう油やポン酢ベースのタレに漬け込むこと。方法は至ってシンプル。釣り立てをそのままタレの入った容器に投入。これを生きたイカが吸い込み、体全体に味を染み込ませる。
家漬けとは
一方、家漬けとは文字通り、イカを家で漬けることで、持ち帰ったイカをタレに漬け込む。当然、中(ワタ)まで味は染み込まないものの、ライトな状態で仕上がる。

タレの割り下は次の通り。水6、濃口しょう油1、みりん1。好みでポン酢を少し加えてもいい。
アニサキスの処理
ただ、漬けたものをそのまま食べると、アニサキスが気になる人も多い。アニサキスはイカ、アジ、サバに多く見られる食中毒の原因になる寄生虫。これを処理するため、調理の際は洗浄、酢締め、目視による除去などを行う。
ちなみに、これらの魚以外にもアニサキスがいる場合もあるので、注意が必要。洗浄だけでは寄生虫は死滅しないため、冷凍するのがベストだろう。
美味しい食べ方
冷凍した家漬けは冷蔵室内でゆっくり解凍する。しっかり溶かすことで、タレがさらに染み込み”追い漬け”にもなる。

これを水で洗いながら、ワタとフネ(イカの甲羅)を取る。次に薄皮を剥ぎ、部位ごとに切り分ける。この時、どの部分に味がよく染みているかが、ひと目でわかるはず。参考までにフネだけを取って、薄皮が付いたまま食べる人も少なくない。
保存方法
最後は保存方法について。余った分は冷蔵で一週間、冷凍で3か月ほど保存できる。冷凍する際は再びタレに漬け込んだほうが冷凍焼けしない。
また、加工せずに1匹まるごと冷凍することも覚えておこう。この場合はキッチンペーパーに包み、ビニール袋に入れてから冷凍する。これは4~5か月持ち、解凍して刺し身でも食べられる。

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<松田正記/TSURINEWSライター>
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