夏の夜は煌々と輝く集魚灯に釣り人もイカも引き寄せられる。夜焚きイカ釣りは初めての人でも釣りやすくてレクリエーションにもオススメな釣り。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 編集部)
夜焚きイカ釣りシーズン
夜焚きイカシーズン初期は「パラソルサイズ」と呼ばれる大型が釣れるのが特徴で、ハイシーズンの夏になると「夏イカ」と呼ばれる小型がメインとなる。

夏イカが釣れ始めると、数釣りがしやすくなる。ちょうど子どもたちは夏休みのころ。親子でチャレンジするのもいいかも。
タックル
夜焚きイカ釣りのタックルについて紹介しよう。

サオ
船用50~80号くらい、オモリ負荷は100号のもので7対3調子が使いやすい。中型の電動リールを使用し、ミチイトはPE4~5号を巻く。バッテリーはできれば持参。オモリは乗船予約の電話の時に使用する号数を確認すること。
仕掛け
夜焚きイカ釣り胴突き仕掛け(ハリス8~10号)と浮きスッテ(サイズは4号)、エサ巻きスッテを使用する。浮きスッテのカラーは2色構成で、頭(前方部)が赤、ボディ(後方部)が白。この赤白が基本と考えてよく、すべて赤白で揃えてもいい。ほかに赤頭緑ボディ、ピンク頭白ボディなどがあり、ちょこちょこと付け替えてカラーを交ぜながら、ヒット率が高いカラーを探すことも楽しい。
シーズン初期はエサ取りの代名詞であるフグが極々少ないため、パラソルサイズ狙いでエサ巻きスッテを使用する。

エサ巻きスッテは、見た目がエギに似たスッテのことで、背中にエサを乗せて針金で縛り付ける。使用するエサはキビナゴやアナゴの切り身、鶏肉など。キビナゴは釣具店で、パックで販売されているので入手しやすい。鶏肉を使用する時は、キビナゴの厚さと同じくらい(5mmほど)に成形する。エサを大きく付けるとエサ巻きスッテが海中でバランスを崩すため。イカがエサを感じるくらいの厚みでいいようだ。
フグが厄介なところは、エサを食べるだけではなく、ハリス部やミキイトをかじって切ったり、スッテにハリ掛かりしたイカもかじるところだ。対処法は、フグがいることを感じたらエサ巻きスッテを外すこと。
投入&誘い
オモリが海底に到着するまで仕掛けを降ろす。オモリが着底したことを確認するには、落下中のミチイトの動きをしっかりと見ていることが大切。仕掛けが落下してミチイトが出ていき、オモリが海底に着くとピーンと張っていたミチイトが一瞬緩んだり、オモリの重みで曲がっていたサオ先がピーンと一直線に張る。また、サオを少し上げてオモリで海底を叩く感じで上下させてもいい。
夕日が海に沈む前は、根掛かりしないように少し底を切って、そのままの位置でアタリがでるまで待つ。理由は、明るい間は海底付近にイカがいるためだ。サオ受けにセットして置きザオで待っていてもいい。船の揺れでサオも揺れるのでそれが誘いになる。
巻き上げ
アタリはサオ先がギュンギュンとおじぎするように曲がる。後は巻き上げて取り込むだけ。
集魚灯が点灯して本格的に夜釣りになると、電動リールでのスロースピードで仕掛けを巻き上げる。この時間帯になるとイカは上下広範囲で泳いでいる。底から巻き上げてアタリが多発するタナを覚えて、次に仕掛けを降ろす時は、そのタナから釣り始める。乗りが渋めでもアタリがある時は、スロースピードで巻き上げながらアタリがでた時にサオをゆっくり上げて誘いを入れることも有効だ。
夜が深まるほどにイカのタナも上がってくる。狙うタナ調節が数釣りのコツ。
イカの取り込みは抜き上げがメイン。大型はタモを使用しよう。
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<週刊つりニュース西部版 編集部/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース西部版』2022年6月24日号に掲載された記事を再編集したものになります。The post 【2022年】九州の夜焚きイカ釣り入門 スッテ使う胴突き仕掛けのキホン first appeared on TSURINEWS.