梅雨にシーズンを迎える釣り物の一つとしてテナガエビが挙げられる。6月25日(土)にさいたま市にある「別所沼」に釣行して入れ食いを堪能した。

杭周りを探り50匹キャッチ。釣果へのポイントも纏めてみたので、是非参考にして頂きたい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

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別所沼でテナガエビ釣り

最近、子供のころ通った「別所沼」のテナガエビの釣果情報をあまり見聞きしなくなってきた気がしたので、実際に自分で竿を持って確かめようと、およそ35年振りに当地を訪れてみることにした。

別所沼公園の概要

埼玉県さいたま市にある公園で、園内にはメタセコイアやラクウショウが植えられている。緑豊かで都会の中にあるとは思えない静かな公園だ。

さいたま『別所沼』でのテナガエビ釣りで本命50匹 6つのコツも紹介
別所沼公園(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

別所沼での釣りのターゲットはヘラブナがメインで梅雨の時期にはテナガエビも狙える。レストランや自動販売機、お手洗い等も完備されているのでファミリーフィッシングにも最適だ。またランニングコースや広場もあり釣り以外にも色々と楽しめる。

電車釣行もおすすめ

駐車場もあるが収容台数が少ないのと早朝は閉まっているのでその場合は近くのコインパーキングに駐車されたい。JR埼京線中浦和駅から徒歩5分位と近いので電車での釣行もお勧めだ。

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駐車場は利用時間が限られている(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

当日の状況とエサ

当日のさいたま市の最高気温は37度と猛暑日となったが、風がやや強かったので暑さはさほど感じない一日となった。

当日のタックル&仕掛け&エサ

テナガエビのタックル&仕掛けは図を参照にされたい。

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タックルと仕掛け(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

エサ

エサは赤虫を2袋用意した。

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エサは赤虫(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

3本竿でテナガエビ釣り開始

6時に現地に到着。子供のころ、父親や友達と釣りをした微かな記憶を頼りに、公園内にある「アナザープレイスカフェ」の前に釣り座を構えることにした。

3本竿で並べ釣り

タックルをセットしているとすぐ隣にコイ狙いの常連の方がやってくる。筆者がテナガエビ狙いだと伝えると「昔は沢山釣れたけど、最近はあまり釣れていない」とのこと。当地の情報量が少ない理由が分かった気がした。

しかし、ここで狼狽えている場合ではないとポイントとなる杭周りに3本の竿を扇状に出して釣りを開始する。

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3本竿で開始(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

すると早速アタリがおとずれ、小型だが本命をゲット。幸先のいいスタートに一安心。

想定外の入れ食いに

常に全ての竿にアタリがあり、見る見るうちにバケツの中は本命とゲスト(スジエビ、ヌマエビ)でたまっていく。遂に1時間でツ抜け(10匹)を達成!

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テナガエビをキャッチ(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

置き竿の竿を上げるたびに向こうアワセで掛かっていることも多くて、30分で10匹とさらにペースアップ。

3本竿で順次魚の取り込み、ハリ外し、エサ付け、投入と一連の動きの連続で大忙し。エサ付けや釣れた魚のハリ外しに手こずると、置きザオにヒットしたテナガエビが住処に戻りそれが原因で根掛かりということが多発。

良型も顔出し

ある時「また根掛かりか!?」と思い竿とイトを一直線にして外そうとすると、根から外れた感覚とその後にエビがキックバックする手応えを感じて釣れ上がってきたのは、当地としては良型の部類に入る本命をゲット。

さいたま『別所沼』でのテナガエビ釣りで本命50匹 6つのコツも紹介
良型テナガエビ(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

しばらくして、当日最大のテナガエビもゲット!

釣行前日まで目標はツ抜けだったが、目標を大幅に上方修正することにして50匹とした。8時半頃、クチボソが釣れる。次第にゲストが増え、それにかわって本命の食いは悪くなってきた。

9時過ぎると本命アタリ激減

9時過ぎ、日が高くなるにつれて本命の食いは激減。とはいえ、新鮮なエサが付いているとほぼ100%何かしらのアタリがある。しかし、あまりの根掛かりの多さに早アワセが増えてしまいバラシを連発。

そこでじっくりと食い込むのを待っていると、今度は住処に戻られ根掛かりが連発してハリス切れで手返しが悪化するという、負のスパイラルに突入。完全にリズムを崩してしまい数が伸びなくなってきた。

想定外の最終釣果

それでもポツポツながら本命を追釣。ベテラン釣り師やギャラリーの方々も当地でこんなにテナガエビが釣れるなんて思ってもいなかったようで皆驚いていたが、筆者もまさかここまで釣れるとは思わなかった。13時には目標の50匹に到達したので納竿とすることにした。

テナガエビ:50匹(3~8cm(全長13cm))
クチボソ(モツゴ)7匹(6~7cm)
ブルーギル:1匹(5.5cm)
ヌマエビ&スジエビ:多数

好釣果に繋がったポイント6選

最後に今回好釣果に繋がったポイントを列記したので、釣行の際に役立てて頂ければ幸いである。

早朝狙い撃ち

テナガエビは夜行性のため、早朝か夕方から夜釣りに好釣果が期待できる。今回早朝に開始したのが功をなした。

ポイントは杭の周り

障害物を住処にしているので杭の周りを徹底的に探った。

竿は複数使用

当地でのテナガエビに関しては、足場のよさもあり複数竿を出した方が断然数が伸びる。また、テナガエビはアタリがあってもハサミでエサを掴んでいるだけのケースが多く、単竿だと待ちきれずに竿を持ち上げてしまいバレやすい。そこで1本の竿に集中せずに複数竿を出すことによってアタリがあってもしばらく放置してバラシを減らすことにも役立った。

ハリは小さめ

今回針はOHタナゴ流線を使用した。当地のテナガエビは型が小さめなものが多いので小さめの物が断然有利。

エサは赤虫

雑食性のテナガエビだが、当地での経験上赤虫でよく釣れた。そのことから今回エサのチョイスは赤虫一択とした。

早アワセ厳禁

前述の通りテナガエビ釣りでは早アワセは厳禁。アタリがあってもじっくり待ってから取り込むように心掛けた。そのため根掛かりが増えるので、ハリは多めに用意した。


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<藤倉聡/TSURINEWSライター>

▼この釣り場について
別所沼公園
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