6月20~24日まで3泊4日の日程で、兼ねてから計画していた沖縄県・西表島ライトゲーム遠征へ行ってきた。時期が梅雨開けするタイミングと重なり、快適な夏の釣り旅を満喫。

初日から魚影の濃さを実感できた、南国のライトゲームをレポートする。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・大宮好騎)

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西表島ライトゲーム遠征釣行

今回のメンバーは、岩手のルアービルダー熊谷君とお客さんの加藤さんと私の3人。釣行した3泊4日の日程が、ちょうど沖縄地方が梅雨明けするタイミングと重なり、非常に快適な夏の釣り旅となった。

まず西表の初日。昼すぎに中部国際空港から飛行機で石垣島へ。そして石垣島より高速船で西表島へ到着した。レンタカーの手配や宿へのチェックインなどで、ようやく落ち着いたのは午後9時だった。

宿の目の前が海ということもあり、翌日まで我慢しきれずナイトゲームへ。足場のいい堤防にて開始早々私がラパラCD3でオキフエダイ、月虫55でギンガメアジ、熊谷君はポッパーでもギンガメアジ。

西表島でライトゲーム満喫 非日常感溢れる多彩な南国フィッシュと対面
初日からギンガメアジの歓迎を受けた(提供:週刊つりニュース中部版APC・大宮好騎)

初日のちょい釣りから離島の魚影の濃さを体感できた。まだまだ楽しみたい欲求を抑え、翌日に備えて早々に就寝とした。

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初日の夜はナイトゲームを楽しんだ(提供:週刊つりニュース中部版APC・大宮好騎)

カヤックでシャローゲーム

そして2日目。早朝からレンタルカヤックの予約時間まで、宿前のマングローブ帯でシャローゲームだ。開始早々小型ながらも、私のトップウオーターにナンヨウチヌやバラクーダが飛び出して、西表に来たことをあらためて体感。

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河口のサ—フではバラクーダ(提供:週刊つりニュース中部版APC・大宮好騎)

熊谷君はトップでミナミマゴチ、加藤さんも西表らしい良型コトヒキを手にして、意気揚々とレンタルカヤックへ。

カヤックは今回の遠征で最も釣りたい魚、テッポウウオを求めて島南部の仲間川を訪れたものの、あいにくの風向きと強風で、とにかく釣りがしづらい状況。各々苦戦しつつも、バラクーダやナンヨウチヌ、セダカダイミョウサギなど、ここでしか釣れない魚を堪能した。

あまりの強風に午前中でカヤックは断念したが、そこはさすがの西表島、ポイントは無限大。

渓流釣りでオオクチユゴイ

午後からは小さな渓流域にジャングルをかき分けて侵入してオオクチユゴイ狙いだ。沖縄本島でユゴイ経験者の熊谷君にレクチャーを受けながら南国の渓流ゲーム。

小型ながら本州のトラウトの要領でミノーであっさりキャッチしたものの、さらなる興奮を求めてトップ縛りへ。するとこれがまた出るわ出るわの水面爆発劇場。熊谷君は30cmオーバー、私にも同クラス。加藤さんも泣き尺クラスをキャッチし大満足のようだ。

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南国渓流ゲ—ムではお目当てのオオクチュゴイ(提供:週刊つりニュース中部版APC・大宮好騎)

途中オオウナギも目撃できて、得した気分のままユゴイゲーム終了。その後宿への帰りの道中気になる干潟帯で日没までちょい釣り。こちらもこちらでバラクーダやメッキ、コトヒキなど釣れに釣れて3人とも疲れ果てて2日目が終了した。

マングローブは生物の楽園

そして3日目。さすがに前日の疲労を引きずり遅めのスタート。陸っぱりでアプローチできるマングローブ河川を3人で攻めることに。

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マングローブは生物の楽園(提供:週刊つりニュース中部版APC・大宮好騎)

濁りがやや入ったものの、魚の気配は濃厚。開始早々私のバフェットリリィにホシミゾイサキ(地方名・ガクガク)、熊谷君は40cmオーバーのマングローブジャック。

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マングローブジャック 40cmオーバー(提供:週刊つりニュース中部版APC・大宮好騎)

加藤さんもナンヨウチヌ、その後30cmオーバーのジャックを私が追加し、海側河口へ移動。ザ・南の島な景色に癒やされつつ、3人で投げまくるとコトヒキやコチが乱舞する。

そんななか一際強烈な走りを見せたのは、60cmクラスのバラクーダ。このサイズになると4ft台のライトタックルではギリギリのやり取り。きれいな景色のなか、記憶に残る1匹と出会うことができた。

昼休憩を島の商店手作りのお弁当で済ませ、午後は外洋寄りのポイントへ移動。潮位が下がらずリーフエッジにはエントリーできなかったものの、浅いリーフ内で十分楽しむことができた。

加藤さんはタテシマフエフキを熊谷君と私もイソフエフキやカンモンハタ、ニセクロホシフエダイやモンガラハギなどのトロピカルな魚を堪能。

その後は夕マヅメにメッキとバラクーダを仕留め宿に戻った。

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斑点が鮮やかなカンモンハタ(提供:週刊つりニュース中部版APC・大宮好騎)

トップゲームでターポン

最終日、この日の昼にはフェリーにて石垣島へ移動なので、朝から宿の近くのシャローエリアを転戦。開始早々小河川で小型ながらトップウオータープラグでターポンに出会えた。

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最終日にはターポンも姿を見せてくれた(提供:週刊つりニュース中部版APC・大宮好騎)

この日の西表も魚の気配濃厚。干上がったマングローブのシャローを狙うと、良型コトヒキやナンヨウチヌ、マゴチ、バラクーダが姿を見せる。終了時間ギリギリにマングローブジャックも水面を炸裂させてくれたので、何とか切り上げることができたものの…、釣りバカな3人は後ろ髪を盛大に引かれながら島を後にすることに。

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最後の最後まで楽しみ尽くした遠征釣行だった(提供:週刊つりニュース中部版APC・大宮好騎)

初めての西表遠征は中部地方では出会えない魚との遭遇の連続で興奮が止まらない大成功のものとなった。手つかずの原生林の山や海、人工物のない素晴らしいフィールドは釣りをしているだけで癒やされ、非日常を満喫することができる。

まだまだやり残した課題も多いので、またいつか西表の地でライトゲームを堪能したいと思う。

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<週刊つりニュース中部版APC・大宮好騎/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
西表島
この記事は『週刊つりニュース中部版』2022年7月22日号に掲載された記事を再編集したものになります。The post 西表島でライトゲーム満喫 非日常感溢れる多彩な南国フィッシュと対面 first appeared on TSURINEWS.
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