竿もリールも不要の釣具「XREEL」を使い、堤防釣りに挑戦した。今回はこのギアのセット内容と一緒に、相模川河口(平塚新港横)での釣りの模様を紹介したい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター大宮由裕)

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EXOTAC XREEL

今回紹介したいギアは「EXOTAC XREEL」だ。釣りを趣味とする読者には馴染みがないメーカーではあろうが、キャンプの世界では色々なアイテムを出しているメーカーである。特にファイヤースターターを中心に、「着火」にフォーカスしたブランドとして注目を集めている。そのようなメーカーが新発売した製品が「XREEL」となる。

手釣りキット

ポケットやリュックに収まる携帯性に優れたサバイバル感溢れた手釣りキットとして開発されたのが外観や内容物からよく分かる。パッキン付きの防水アルミ製本体内部にフック、錘、ウキ等を収納可能でTPEプラスティック製フィンガーストラップが濡れた手でもしっかりとグリップできる形状となっている。側面には約15mの高強度モノフィラメントラインが巻かれている。購入時の構成内容は画像の通り。ちなみに内容物はお店で2種類のアソートから選択可能であった(もう一つはウキの色が黄色で錘の形状が違った)。

製品の内容

まずは購入した製品内容の詳細を調査した。

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XREELの内容(提供:TSURINEWSライター大宮由裕)

本体

直径62mm、幅53mm、重量113gとほぼカタログスペック通り。蓋単体は直径60mm、幅8.5mm、重量23.3gであった。

ライン

先述の通り材質は高強度モノフィラメントで長さは15m。強度は15Lb。色は薄い白。

ウキ

ウキ全長は39mm、最小径8mm、最大径13mm、赤色長17mm、重量0.47gであった。ピン全長は25.1mm、最小径2.85mm、最大径4.2mm、重量0.27gであった。

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ウキとピン(提供:TSURINEWSライター大宮由裕)

フック

大きさが3種類あったためS,M,Lと分類した。Sサイズはφ0.82mm、全長19mm、幅8.1mm、重量0.13g。Mサイズはφ0.9mm、全長23mm、幅9.3mm、重量0.18g。Lサイズはφ0.9mm、全長25.1mm、幅10.5mm、重量0.22gであった。形状や精度は個体差が大きくフックに関してはオマケとして考えた方が良さそうである。特に針先にかけて大きく捻れていることが気になった。

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フック(提供:TSURINEWSライター大宮由裕)

全長7.5mm、幅5.5mm、重量1.024g。こちらも個体差が大きく代表的として一つを選択して測定した。

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錘(提供:TSURINEWSライター大宮由裕)

購入店舗のアドバイス

今回この「EXOTAC XREEL」を購入したUPI鎌倉店で入手した情報によると、「川では厳しい」「スタッフさんは海釣りで釣果あり」「基本は止水での釣りに適している」とのことであった。この情報を理解した上で早速翌日に手短な釣り場で試してみることにした。

本当は止水の釣り場を探していたが、見当たらなかったため今回は相模川河口(平塚新港横)を選択した。

「XREEL」で堤防海釣り

当日は午前中諸用を済ませた関係で出発が遅くなったため、夕マヅメを狙って現地に到着するも天候は直後に大荒れとなった(この日は関東で雹が降ったとニュースになった日)。冷たい北風と雷雨に危険な状況と判断したため橋の下に退避して雨が止むのを待つことに。

この間目の前ではコノシロやイワシがライズしており、隣の釣り人は釣果があったので否応にも期待感が膨らんだ。30分程度で小康状態に落ち着いたので早速「XREEL」の準備を開始した。

仕掛けとエサ

開封時より付属品のラインが太く、フックも大き過ぎると感じていたため手持ちの余り物を使用した。付属のラインに2号のフロロを1m接続し、フックは錘も兼用する目的で月下美人 アジングジグヘッドTGを用い、エサは冷凍オキアミとアオイソメを使用した。

キャスティングに苦戦

早速お店で教えていただいた通りに錘の重みを利用して振り回してキャスティングを行うがこれが難しい!原因は向かい風の状況とジグヘッドの重量不足。徐々に慣れてきたが5m程度までしか投げることができない状況が続いた。

アメリカンサイズ?

ラインの巻き取りは手で巻くことになるが、最初手こずるがすぐに慣れるようになった。本体の重量は特に気にならなかったがフィンガーストラップが軟らかくアメリカンサイズのため、日本人の手には合わない可能性があると思われる。

肝心な釣果は、アタリらしきものはありエサは取られるが、明確なアタリの感覚は指には全く感じることがなかった。

流れある場所は不向き

ここで川でのXREEL釣りの問題が顕著に現れた。キャスティングの後ラインを手で巻き取ることになるが、慣れてきたとは言えどうしても巻き取りに時間がかかるため流れのある場所では巻き取る前に仕掛けが下流の釣り人の方に流されるのだ。これが止水に適しており川には不向きと言われた要因であったと痛感した。

回避方法としては「遠くに投げない」「巻き取りスピードを上げる」「下流に人がいない場所で釣る」などだろう。

ついでの釣りに最適

考え込んでいる内に天候が再度悪化し雷雨となったため、安全のために橋の下に再び退避。

雨は止んでいないが日没が近づいてきたので釣行を強行。下流に釣り人のいない場所に入るも全くアタリがなく、エサすら取られなくなり今回の釣行は無念の惨敗が決定した。

短時間かつ悪天候であったが本来の製品コンセプトである「ついでの釣り」であれば十二分に楽しめるギアであると感じることはできた。まだまだ発展の可能性を感じるので、今後しばらくは仕掛けや釣り場を工夫してこの「XREEL」のポテンシャルを発揮できる方法を模索していきたいと思う。今後の釣果に期待していただきたい。

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<大宮由裕/TSURINEWSライター>

▼この釣り場について
相模川河口
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