「なぜスプーンはフック 1 本でも問題ないのにミノーはベリーとテールにで2本なのだろう」、ある日こんな疑問が頭に浮かび、筆者は今シーズンの夏からこの「テール1本でのミノーイング」を実践しています。今回はその経験から得られた感想を共有したいと思います。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター小峠龍英)
渓流トラウト釣り
渓流トラウトフィッシングではミノーを使うのが主流になっています。筆者ももちろんミ ノーを多用する人間ですが同時にスプーンも愛用しています。本流ではほぼスプーンのみ、渓流でもスプーン縛りで釣り上がったりすることもあります。
フックに疑問
そんな中でふと思ったのが、「なぜスプーンはフック1本でも問題ないのにミノーはベリーとテールにで2本なのだろう」、で「ミノーもテール1本でもいいんじゃないだろうか?」そこで筆者は今シーズンの夏からこの「テール1本でのミノーイング」を実践してみました。
※大前提として筆者の使うルアーは全てシングルバーブレスフックに交換しています。

テールフック1本のメリット3選
まずはテールフック1本のメリットを三つ紹介します。
根掛かりの激減
ミノーのフックセッティングをテールフック1本にすることの一番のメリットは、根がかりの激減です。これは標準でついているトレブルフックからシングルフックにかえるメリットとしてもよく言われていますが、テールフック1本のみにしてから根掛かりでミノーを失ったことはありません。
ライン絡みも減少
もう一つのメリットは、トゥイッチング時にベリーフックがラインを拾わない、というものです。ベリーフックがラインを拾ってせっかく大物がチェイスしてきたチャンスを無駄にする、ピンスポットにキャストが決まったのに無駄にしてしまった、という場面はこの釣りをやり込 んでいる人なら誰もが一度は経験していることでしょう。ベリーフックにフック自体ないので、あのトラプルが絶対に起きないこのメリットは絶大です。
魚へのダメージ軽減
魚へのダメージ軽減も見過ごせないメリットです。シングルバープレス2本で釣りをしていて、キャッチした魚がネットの中で暴れてフリーだったベリーフックがネットに絡まり余計なダメージを魚に与えてしまうトラブルは、いつも気がかりでした。
特にクレモナ糸で編み込んだネットだと、目も当てられません。キャッチアンドリリースの釣りをしている以上、魚へのダメージを軽減させる努力はするべきだと感じていました。そう言う意味でも今回の試みは意義があると感じています。

バラシは増える?
結論から言えば、バラシが増えたとは感じません。今日までバラした魚のほとんどはベリーフックを付けていたとしてもバラしていたでしょう。ベリーフックに掛かるバターンのバイトはほぼ下からの食い上げです。対して筆者が今までキャッチしたほとんどの魚は、ルアーを背後から追尾してのバイトでフッキングしているので、ハリ先が鈍っていなければほぼ掛かります。
それに、個人的にはバラシが増えたとしても、必要以上に気にしません。バラしてしまった魚は気にせずに次の魚を探した方が健全に釣りを楽しめます。

バランスは板錘で取る
筆者はベリーフックアイには大きめのスプリットリング(7.2mm径)を付けています。試しに泳がせて問題がなければそのまま、バランスが崩れた場合は板錘をカットしたものを両面テープで貼り付けています。このセッティングはまだまだ検証の余地があるので、これから色々試していきます。
個人的な結論としては、さしたる問題はなく、恐らくこれからの自分の釣りスタイルの一部になっていくと思います。ただ、今回の検証は55mmまでのミノーで行っていたので、それ以上のサイズとなると分かりません。ルアーサイズが上がるとバイトの仕方もかわると思うので、その検証はまた別の機会にしてみようと思います。

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<小峠龍英/TSURINEWSライター>
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