落とし込み釣りは、ベイトがいて青物の群れがいるなら、かなりの確率で釣ることができます。ボート釣りでは船長の私がベイトの上に船を持って行くことの重要性が高く、これができれば私でも釣れるんですのレベル。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター丸山明)
播磨灘のシオ(カンパチ)釣り
内海の播磨灘に南の海から 8~9月に現れ、長居をしないで南の海に戻ります。何と言ってもカンパチの子なので、50cm近い個体だとかなりの強引です。今年の群れは、少し小さいサイズで40cmまでですが、例年になく個体数が多く播磨灘のあちらこちらに、そして、家島諸島の上島の北にある魚礁帯にもやって来ています。

小アジの群れにつく?
ブリ一族は、イワシの群れを追いかけまわしていても、シオは小アジの群れについている様子です。イワシがいない時はハマチやメジロも姿が見えませんが、小アジの群れがいれば、その群れからハマチよりおいしいシオを狙って釣ることのできるチャンスです。
落とし込みでの釣り方
サイズはツバス(ワカシ)級ですが、比較すると若干口が小さく食い込みに時間がかかり、すっぽ抜け注意の釣りでしょう。マイワシの14cm前後だと一気に飲み込めずもたもたして、イワシもアジも完全に飲み込まないで適当なところで走られると、ハリ掛かりができずにすっぽ抜けです。イワシがボロボロになっているのは、シオです。ハマチは、一気に飲み込むので、その違いが出ているようです。
以上のことから、とにかく待ってサオ先が突っ込むまで、我慢して待ち続けるのが、肝です。その代わりに、ハリがかりすれば、同サイズでの引きの強さは、さすがにカンパチの子、おもしろい強引を楽しませてくれ、味はくせのない上々の肴で、釣って楽しくおいしいターゲットです。

初日の落とし込み釣行
1日目は5時半出航で、最初は明石二見沖に向かいました。前週末に家島諸島の上島周辺のベイトが不調と聞いたので、朝一番の様子を見に行ったのですが、海の中は閑散な状態でベイトの反応が見られません。
航行の無駄な時間を使いましたが、上島北の魚礁帯で7時半から釣り開始です。ベイトは、いますいます。仕掛けを下ろすとプルプルとイワシが食ってくる景気のいい反応です。

61cmメジロ
青物が周囲にいて危険を察知として暴れています。ここが面白い落とし込み釣り、バタバタする前アタリからブルブルと飲み込み一気に走ったのは、最長寸の61cmのメジロ(ワラサ)で、イワシをたくさん食べているのでパワーがあります。
シオ4匹手中
イワシの群れが消えると小アジに群がるシオ。10時半沖上がりまでに40cm以下のシオを4匹。しかし、食いきれずにすっぽ抜けも同数あり。おもしろいのやら悔しいのやらでしたが、これも落とし込み釣りのおもしろさです。

帰路、スシローでしゃり玉を買い、晩ご飯のシオのお寿司はあまりにもおいしく2日目釣行を3日後に組み込むほどです。

2日目もシオ好捕
潮のタイミングを見計らって6時出航、6時半過ぎに釣り開始。まばらだったベイトも潮が効き始めると集まってきて、さらにシオもきたようです。ベイトの小アジに果敢にアタックして、1匹、2匹、3匹と釣れたところで、イワシの群れがやってくると、ハマチにツバスと食って賑やかなことです。
ベイトの群れが散ったりすると間が空くこともありますが、まあ忙しいことです。

走るまで待つのが重要
潮が効き始め、ベイトが集まったら狙いものも集まってきて、時合いになります。そのベイトが集まる潮筋を見極めて、潮に乗せてボートを流して回遊してくるベイトを待つのが第一。そして、群れの中に仕掛けを落とし、イワシか小アジかサビキ仕掛けに食わします。

狙いの魚が現れて前アタリが出たら、とにかく食ってのみ込み、走るまで待つ。ここが肝要で、急がないことです。そして、サオが突っ込んだら、強引を楽しみましょう。ライトタックルでのやり取りは楽しいので、ぜひ落とし込み釣りを楽しんでください。
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<丸山明/TSURINEWSライター>
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