大阪市内には北港という釣り場があります。よく聞く南港ばかりに目が行きがちですが、車でトンネルを抜ければ、そう遠くない場所に良い釣り場があります。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
「大阪北港」ってどこ?
大阪北港とは、いわゆる「USJあたり」。大阪市民からすれば、北港と言うと、「ちょっと遠いな」と感じられる場所でもあります。南からの経路を言うと、咲洲から、夢洲の方へトンネル抜けていけば、ほとんど道なりに広がっているのが、全体的に「北港」と呼ばれるエリアです。ただ、夢洲には一切釣り場がないので、ご注意を。ここは通りすぎるだけです。
夢洲から、もうひとつ淀川に掛かる大きな橋を渡ると、夢舞大橋下に着きます。ここは釣り解放区です。釣り場にほとんど直で駐車場がついています。料金は2022年現在、最大料金600円です。

駐車場を奥まで行ききった先にも遊歩道がありますが、ここから先は釣り禁止区です。
釣り場と釣り物の特徴
夢舞大橋下は、主に二つの釣り場に分かれます。
まずは、横15mくらいの、橋の下です。

そして、それ以外の、いわゆるオープンウォーター。
北港はほとんどどこでもそうですが、淀川の水が入っていて、南港と比べると水深が深いのが特徴です。この釣り場も、足元で大潮満潮時には6m程度の水深があります。オープンに投げると、15m超えの水深。潮流も速いので、メタルジグならば、底を取るために20gの重さが必要です。
春夏秋冬の釣り物
夢舞大橋は潮流がよく、回り物が入りやすい釣り場です。大阪市内の釣り場で回遊魚を釣るならば、ここか、シーサイドコスモでしょう。では、春夏秋冬の釣り物を紹介します。
春
――といっておいていきなりではありますが、夢舞は、春はほとんどお休みの海です。バチ抜けシーバスがちょこっと出るかどうか。南港ほどはっきりとしたパターンでもなく、また釣り場が大きいので、相対的にシーバスの密度も薄く感じられます。私は、釣っている人を見たことはありますが、自分では釣ったことがありません。
橋の下には、橋の灯りがこぼれるので、ここで居着きの春アジが顔を出すこともあるようです。ちなみにこれまた、私は釣ったことはありません。

夏
夢舞の夏は、小型の回り物が熱くなります。豆アジ豆サバのシーズンです。
また、地形的に釣りにくいのですが、足元にうようよとチヌが付いているので、ルアーやエサで狙ってみるのもいいでしょう。足元の釣りにくさについては後述します。
秋
秋は回り物がだんだんと大きくなってくる季節です。メタルジグへの反応がいいので、ライトショアジギングで中型アジ、サバ、もしかすると食ってくるかもしれない青物を狙うのもいいでしょう。
ただ、年毎に入ったり入らなかったりしますが、サゴシ、タチウオといった歯のある魚が攻撃してくるので、先糸30lbを15cmほど張っておくことを推奨します。

冬
夢舞では、初冬まで、タチウオがよく反応します。ただ、それも過去の話かも。年々釣れなくなっているのも事実です。私自身、夢舞でタチウオを釣ったのは、相当昔のことです。
もし橋の下に釣り場を取れたなら、リバーアジングには最高。ジグヘッドはタングステンの0.8~1.5g級で、わりとシャンシャンと激しく動かしてフォールでバイトさせましょう。
注意 足元が釣りにくい
「釣りは足元から」が基本ではありますが、夢舞大橋下に関しては、足元は避けた方がいいかもしれません。というのも、ご覧のような凸凹が一帯の護岸沿いを埋め尽くしています。

その上、5mの水深があり、ついている魚が40cmUPのチヌ・キビレです。キビレは前や横に走ってくれるのでいいですが、本チヌはこれはもう明確なほど、魚有利の地形を把握していおり、面白いくらい露骨に根でラインを切りにきます。くるくるとその場で回りながらラインを切りにくるので、アタリが出たからといって、深追いしない方が賢明です。
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<井上海生/TSURINEWSライター>
▼この釣り場について夢舞大橋下
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