秋も深まり、湾奥にも多くの魚が顔を見せるようになり、検見川浜の突堤にもイワシやコノシロに交じりアジやサバの釣果情報が入るようになってきている。前回はカタクチイワシを150匹ほど釣り上げて、イワシのつみれ汁を堪能させてもらったが、今週は気分をかえてアンチョビ作りを思い立ち、その材料確保のため釣行することとした。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライターこずろふ)

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検見川浜の突堤

今回の釣行先である「検見川浜の突堤」は、千葉市美浜区にある稲毛海浜公園内に位置し、西と東に計2本の防波堤がクワガタのハサミの如く沖に向かって突き出している。防波堤の幅は4~5mで、柵もあることからファミリーにも打って付けの釣り場である。

人気があるのは先端まで入れる東突堤で、晩秋にはワラサも入ってくることがあり、湾奥とは思えない魚影の濃さだ。

アクセスについては、駅から遠いため、専ら車の利用となる。駐車場は、稲毛ヨットハーバー内の駐車場を利用することができ、利用時間は、午前7時30分から午後10時。料金は普通車で一日500円となっている。

ちなみに、筆者は、近隣に住んでいるため専ら自転車での釣行となっている。堤防の幅が広いこともあり、突堤に乗り入れることもできるが、他の釣り人には十分気を付けていただきたい。

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検見川浜突堤の釣り場風景(提供:TSURINEWSライターこずろふ)

当日の状況

朝4時15分、自宅を出発。朝晩は冷え込むようになり、今朝は吐く息も白い。土曜日の早朝ということもあって交通量はほとんどなく気持ちよくペダルを漕げるが、天気もいいだけに真っ暗なのが残念である。40分ほどのサイクリングを経て午前5時過ぎに本日の釣り場である検見川浜東側突堤に到着した。

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早朝の検見川浜突堤(提供:TSURINEWSライターこずろふ)

釣り座を確保

堤防には、既に昨夜から入堤しているシーバスやサビキ釣りと思しきアングラー達がポツポツと見受けられる。まだまだ釣り人は少ないため、難なく突堤中ほどに釣り座を確保することができた。

今日の潮回りは若潮だ。

長潮に比べればまだマシかもしれないが、渋いことも覚悟しなければなるまい。周囲の釣り人の状況を見ても、釣れている様子はない。まぁ、イワシが入ってくるのは、日が昇り始めてからなので、慌てることもないだろう。

使用したタックル

自転車釣行のため、2.4mのテレスコピックロッドに小型スピニングを用いた「チョイかご釣り」仕掛けだ。ちなみに筆者のこだわりポイントは、1)「ショートハイパーパニック7」と2)コマセ(本日は「アミ姫」)に「米ぬか」を混ぜていることだ。

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当日のタックル(提供:TSURINEWSライターこずろふ)

1)は、ハリ部分がフラッシャー仕様となっており、特にイワシに効果的であることや、全長も124cm、ハリ数も7本と、コンパクトロッドでも扱いやすい仕様となっている。続いて2)の「米ぬかを混ぜる」のは、投げ入れる際にコマセが周囲に飛散するのを防ぐほか、海中での煙幕効果の演出、さらにはコマセの増量が図れるというのが主な理由である。

ちなみに筆者は、近隣のホームセンターで精米の際に出た米ぬかをタダでもらってきていることもあって、この点でも非常におススメである。

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コマセはアミ姫+米ぬか(提供:TSURINEWSライターこずろふ)

釣り方とコツ

今更説明不要であろうが、釣り方は足元から数m先に投入し、イトふけを取った後、1~2回竿を軽くシャクるという寸法である。また、釣果を伸ばすため、常にサビキをコマセの煙幕の中に入れることと、まめに竿をサビく(軽くあおる)ことを意識している。

早々に本命イワシ登場

開始早々アタリがあった。狙い通りのカタクチイワシである。その後も、1投毎に食ってくるものの、すぐには食ってこないし、食っても1匹か2匹となかなか渋めである……。色々とタナをかえてみるが、逆に食ってこないこともあり、少なくとも大きな群れは入ってきていないようだ。

オマツリ連発

それならば、と追い食いを狙ってサビキ続けると……おっ、4匹!待望の多点掛け!と思いきや……何とオマツリ!しかも途中で2匹が落ちて、たったの2匹に。

気を取り直して再投入し、今度こそ多点掛け成功!と思いきや……またもやオマツリ(泣)。ほどくのにかれこれ10分以上も時間を浪費した挙句、やむなく仕掛けを交換することに……。なんとも痛い時間ロス!20匹も釣っていないのに、時間は既に6時を回っていた。

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早々にイワシが登場(提供:TSURINEWSライターこずろふ)

作戦変更

どうやらオモリを軽くしすぎていたのがまずかったようだ。オモリを2号から5号に交換し、多点掛けも狙わずに1匹ずつ手返しよく釣る作戦に変更することとした。すると、それが功を奏したものと思われ、順調に数を伸ばしていくこととなった。

混み合う釣り場

午前6時30分を回ると徐々に釣り場が混雑するようになってきた。周囲には、若者や子供連れの親子が次々に入ってくる。駐車場は午前7時30分からなのに、彼らはどこに車を停めているのだろうか。それとも時期によっては、早めに駐車場に入れるのだろうか。

今日は元々渋いこともあって、新参者の彼らは苦戦しているようだった。脇で順調に釣果を伸ばす筆者。それを見たちびっ子達が、「すごい!あの人だけさっきからずっと釣れてるよ!」と称賛ちょっぴり嬉しい反面、たかだかカタクチイワシということで、逆に恥ずかしくもある複雑な気分だ。

ハリのサイズも重要

隣では、明らかに初心者と思しき茶髪の若者たちが釣れないと愚痴をこぼし、タバコをふかし始めた。「若者よ、それじゃぁハリが大きすぎてカタクチイワシの口に入らんだろう」。

そう思いはするものの、心を鬼(?)にして、助言はしない。「若者よ、助言をしないのは、決してタバコをふかすその態度を快く思っていないからではないぞ。何事も自ら原因を探り、仮説を立ててトライ&エラーを繰り返すのが大事なのだ(笑)」。

最終釣果

午前7時を前に目標の50匹に到達したため、納竿することとした。釣果は、カタクチイワシ51匹、サッパ数匹(リリース)。今日は、1時間半ほどで50匹とやや渋いながらも、期待を裏切らない釣果であった。改めてこの釣り場のイワシの魚影の濃さを実感した次第である。使ったコマセ(アミ姫)は、全体の3分の1程度と、米ぬかのおかげで非常にコスパの高い釣りができていることにも満足している。

釣ったイワシは、冒頭で述べたとおりアンチョビの材料としたが、完成には3か月ほど要することになる。

千葉・検見川浜突堤サビキ釣りでイワシ50尾 米ぬかコマセでコスト削減
塩漬けのイワシ(提供:TSURINEWSライターこずろふ)

ネットなどの情報によれば、11月からヒイカ(ジンドウイカ)のシーズンに入るとのことである。経験はないが、とても美味いらしいので、ヒイカの沖漬けで熱燗を一杯やることを目標に是非挑戦をしてみたい。

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<こずろふ/TSURINEWSライター>

▼この釣り場について
検見川浜東突堤
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