珍しい釣りスタイルで一般的な認知度は低いと思われる係留船での釣り。しかし、その魅力は多岐にわたる。

今回はビギナーからベテランまで楽しめる戸田の係留船の魅力について解説しよう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

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係留船での釣りとは?

係留船とは湾内に係留されている遊漁船程度の大きな船に小型のボートで渡して貰って釣りをするスタイルである。

伊豆の独特すぎる釣りスタイル【係留船って何?】 7つの魅力を解説
戸田港の風景(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

システムは日中の営業時間内ならば、送迎時間はある程度自由で(時間帯によっては送迎がないことも)一日遊べるタイプと釣る時間が午前と午後とに分けられているタイプがある。当記事では前者を前提に述べて行くこととする。

係留船の魅力

船釣りのようで船釣りでない?そんな不思議な係留船釣行の魅力を紹介しよう。

船酔いしにくい

湾内での釣りということに加え、船が大きくて動かないので比較的船酔いしにくい。万が一船酔いしても電話で連絡すれば迎えに来てもらえるので安心だ。

釣りやすい

ボート釣りは立つと危険なので基本的に一日同じ姿勢で釣りをすることになり、かなり疲れる。その点係留船は遊漁船同様にきちんとした座席もあるし、立ち歩くこともできて快適だ。持ち込む荷物に関しても、遊漁船と同程度まで可能なことも嬉しい。

釣り方の自由度が高い

基本的に釣り方にルールはない。

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自由に釣り方を選べる(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

乗合船と違ってオモリやPEラインの号数に指定がないので、現在所有している竿やリールで釣りができるのでストレスを感じることはない。また基本的に予約も必要なく送迎時間も自由なところが嬉しいところ。

好釣果の可能性あり

湾内といえども沖で釣ることにかわりはなく、堤防よりも比較的大型の魚や数が釣れるのが魅力的だ。昼間のターゲットはマダイやクロダイの他、ワラサやイナダ、アジ、サバなどの青物、その他根魚など。またイシダイ、コロダイ、カイワリなどと言った普段あまりお目に掛かれないような魚が釣れることもある。

ちなみに、筆者の一押しシーズンは青物が釣れる夏から秋だ。

充実した設備

係留船にはタモやバケツなども置いてあり、自由に使えるので持ち運ぶ必要もなく、釣行後の後片付けも省略できて楽だ。また、トイレが付いていることも安心できる。

料金がリーズナブル

昼間は2500円/人(2022年11月現在。実際に釣行される際は要確認)とエサ・氷は含まれないが、筆者としては前述の魅力なども考慮するとリーズナブルだと考えている。

夜釣りも可能

係留船は夜釣りができるのも魅力の一つだ。夏は納涼、冬は澄んだ空気の中で釣りをする楽しさを味わって頂きたい。主なターゲットはタチウオやマアジなど。

注意点

自由度の高い係留船だが好き勝手に釣りをしていいわけではないので、注意点を守って楽し時を過ごして頂きたい。

混雑時の竿の本数

空いている時は特に気にしないでも良い竿の本数だが、混雑時には多くても2本、状況次第では1本までなどとしてお互い譲り合って釣りを楽しんで頂きたい。

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混雑時はサオ1本で(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

オマツリ対策

いくら決まったルールがないからと言って、混雑時に糸ふけが出る位のあまりに軽いオモリを使用するのは避けるべき。特に青物のシーズンではオマツリ必至でいくら仕掛けがあっても足りなくなる可能性も。

送迎時間の確認

送迎時間にある程度融通が利くのも係留船のメリットだが、念のために営業日と営業時間(季節によって異なる)とうと併せて確認されたい。

ゴミの処理

これは係留船に限ったことではないが、ゴミを海に捨てない、コマセなどで船を汚したら洗い流す、出したゴミは係留船に残さないなどといった、最低限のマナーは守りたい。

まとめ

気軽に釣行できて好釣果が期待できる係留船はファミリーフッシングには最適だ。また、船酔いが怖くて本格的な沖釣りを躊躇されている方にも是非お勧めしたい。一度チャレンジされてみて、沖釣りの魅力を知って頂ければ幸いである。

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<藤倉聡/TSURINEWSライター>

▼この釣り船について
ちどり丸
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