この前日はこの冬はじめて一日を通して雨が降った。実は釣行を考えていたので、少し悔しい雨だった。

幸いにして翌日は晴れる。どうだろう?水潮は確定だが、笹濁りと浮遊物でいっぱいの海を見にいくか?見にいくことにした。しかし釣果は単調なものだった。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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水潮を見に行く

結論からいえば、水潮はほとんど関係なく、メバルはよく釣れた。退屈はしなかった。

11月30日の釣行で、夜から大阪湾奥の釣り場にエントリー。市街はそうでもなかったが、海では結構な寒さだった。短い時間しか釣れないかなと思ったが、湿度があるせいで、耐えられる気温になっている。海の感じを見ると、潮の上に真水が乗った典型的な水潮のあのならならとした雰囲気だ。

しかし、メバリングで重要となるキワが、あまり汚れていない。笹や浮遊物は、ほとんど釣り場のコーナーに鬱積していて、あとは潮に乗ってちょっと漂っているくらいだった。

キワは通常運転

こうなると途端に釣りが簡単になってしまう。もっと難しい時期ならば違うだろうが、まだこの冬のメバルは小型で大した相手ではない。いつものように0.4gのヘッドに、1inch程度のワームをつけてリトリーブ。

真水が乗っているはずの表層でもテもなく食ってきた。

一日通して雨の日でもメバリングは成立する? 表層でもメバル連発
通常運転のメバル(提供:TSURINEWSライター井上海生)

要するに何もかわらない。もちろん笹ゴミ水潮の中、あえて悪戦苦闘したくないが、もう少し水潮らしい釣れ方をしてほしかった。

レンジもかわらない

真水は海水よりも比重が小さいはずで、海水の上に乗って膜を張る。そうなると、真水の中で呼吸できない海の魚は表層に出てこない、はずなのだが、このメバルの反応はなんだろうというくらい食ってくる。レンジは着水から5カウント以内。

ヘッドウェイトも様子を見てもう少し重くしないといけないかとジグヘッドケースを整理しながら考えてきたが、そんなこともなかった。理屈からいえば真水の中では浸透圧の合わない海の魚は基本的に活動できないはずだが(アジ、メバルだとメバルは特に真水を嫌う)、昨日くらいの雨では影響がなかったのだろうか?

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カサゴも登場(提供:TSURINEWSライター井上海生)

単調、ちょっと退屈

この日は結局何も手ごたえを得ることがないまま納竿となった。それでも2時間くらいは釣ったが、筆者があらかじめ持ってきたプランを延長せずに素直にゴーホームするのは珍事である。

ひとつだけ、この冬久々に釣っていないゲストがきた。セイゴだ。アジのいい型かと思って一瞬心ときめいたが、なんということもない。25cm程度。どうせなら40cmくらいのが来てくれたらもう少し楽しめたのだが。

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キャッチしたセイゴ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ちなみに付けているワームは、自作のニオイつきである。サイズは1.6inchくらいとスタンダードなライトゲームサイズだが、濁りと真水と浮遊物という情報量の多い中で、小さな魚が見つけたくれたのは、ニオイの強さによるものかもしれない。魚の嗅覚へのアピールという点はこれからも研究していきたい部分だ。

寒くなる12月2週目待ち

20時前と、この時合いがわかっていればメバルが単調に釣れてしまうので、今はよほどのハズレの日にあたらなければ、大きな落胆も歓びもない。気になるのが、まだ今年は抱卵個体をこの時点で1尾しか釣っていないことだ。いつも11月末くらいには、そろそろでっぷりしたお腹の分、重みの増した、あの引きがくるはずなのだが。ちなみに、エステルラインでは0.3号を張っていてもプツンと切れることがあるので、ご用心を。

ひとつ、パターンがかわるとすれば、水温低下がカギになる。あるいは今より若干食い渋るかもしれないが、適水温である14℃くらいまではメバルはむしろ低水温の方が高活性になる日もあるのだ。その頃には、そろそろプラグで固め釣りもしてみたい。一応、潮回りもよくない大量雨後の海でメバルを見られたので、次はもっといい条件でいいメバルを釣りたい。

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<井上海生/TSURINEWSライター>

▼この釣り場について
大阪湾奥
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