長崎県・玄界灘に浮かぶアジの聖地、壱岐。ここでは、壱岐のポテンシャルの高さを実感した、2泊3日のアジング釣行をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター山野陽介)
長崎県・壱岐へアジング釣行
長崎県・玄界灘に浮かぶ壱岐。壱岐は、アジングに魅せられた人もそうでない人も、一度は耳にしたことがあるアジの聖地。
冬のハイシーズンともなれば、尺アジ(30cm以上)どころか40cm、50cmが、ショアから狙える夢のようなフィールドだ。
今回はそのような壱岐へ、ライトゲーム大好きの筆者が、2泊3日のアジング釣行に行ってきた。
壱岐へのアクセス
長崎県・壱岐へのアクセスは、大きく分けて空の便と海の便のふたつ。旅の旅程や予算など、利用しやすい方法を選択できます。
サイト「壱岐島へのアクセス」で詳しく紹介されていますので参考にしてください。
フェリーの料金
今回の旅では、自家用車での車中泊を計画していたため、九州郵船の唐津東港発着のフェリーを利用しました。4m未満車両一台(運転手一名無料)、往復割引で約18,000円。「た、高い、、、いや夢への値段と思えば安いのか、、、?」毎度旅立ちの際に感じることです。
ただし、燃料代などによっても運賃は変わりますので、利用するときは最新の情報をチェックしてください。

期待にドキドキワクワク
船内は綺麗で椅子席、ゴロ寝席など自分で選択することができます。今回は、お客さんも少なく、自由に席を選ぶことができました。
フェリーで釣り旅に出る際には甲板に出てみることもお勧めです。私はフェリーでの釣り旅では必ず甲板に出て、旅への期待にドキドキワクワクしています。

この日は海がやや時化気味だったため、若干船酔いしながら2時間程で壱岐に到着。フェリーでの船酔いは珍しくないので、酔い止めを念のため飲むこともお勧めです。
今回のアジングタックル
今回のアジング釣行のために準備したタックルは2タックルです。

キャロやジグ用のタックルも準備しましたが、結局はジグ単タックルメインとなりました。

ジグ単用は、尺アジ以上を想定して、ロッドとラインシステムを若干強めにしているところが今回のこだわりです!
想定外の無反応からスタート
事前に調べておいた、壱岐の南部の有名ポイントに到着。期待に胸を躍らせて、21時から釣りをスタート。
アジの聖地と呼ばれる壱岐ならば、ワンキャスト、ワンヒット!!「また尺オーバーかよ!!」なんて思っていたのですが、、、。人がいない、、、魚もいない、、、魚の気配もない、、、。
このポイントで粘るつもりでしたが、数投して反応がないので早々に見切りをつけて作戦変更!アジを探しながらランガンすることに。
場所移動で本命アジと対面
壱岐の西部の堤防で先行者を複数名発見。ならば、「その堤防に魚がいるんですね!」なんて思いながら釣りをスタート。
足場は水面から5メートルほどで横風もやや強め。ジグヘッドは普段は1.0gから始めますが、ここではタングステン1.5gを選択しました。
「キャスト→10カウント→フォール」でコンッ!とはっきりとしたアジのアタリ。ここでようやく壱岐のアジに出会えました。

しかし、ここでもつづかず先行者さんも帰りだす始末。表層・中層でアタリがほぼないため「もうカサゴでいいから魚の顔が見たいよ。」なんて少し思いながら、ボトム付近攻めてみることにしました。

ウェイト重くしサバ
普段はまず使わない、タングステン2.0gと2.5gを使ってみると連続ヒット!!ロッドを大きく曲げた正体は尺越え33cmのサバでした。

この後は、23cm前後のアジがポツポツとボトム付近であたりましたが、粘らず状況調査のためにランガンを再開。ですが、ボトムにアジがついていることと、ヘビージグ単でヒットすることがわかり、この先の攻め方として十分な情報収集ができました。次へ生かします!
1日目の最終釣果
移動先は壱岐の西部から北部へ。これまたアジング王の舞台ともなった有名な漁港です。
ここでは、数名のアングラーさんと情報交換することができましたが、どのアングラーさんも「アジはここ数年で最悪。数もサイズも悪いよ。」とのこと。「聞くんじゃなかった、、、。来る年を間違えてしまったのか、、、。」「いやいや、アジの聖地壱岐!底力があるはず!」
気を取り直してどんどんランガンします。北部、東部へとランガンしても釣果はポツポツとイマイチでした。
1日目の最終釣果は、アジ15匹(アベレージ22cm)、サバ2匹という結果となりました。
温泉と地元料理で気力復活
極寒の車中泊から目覚めて、まずは壱岐の温泉に。茶色い水質には若干驚きましたが、地元の漁師さんと釣りの話しで盛り上がり、温泉を楽しみました。
地元の漁師さんによると、やはり今年のアジはイマイチとのこと。行きのフェリーでの爆釣への期待が、宇宙旅行くらい遠く感じてきました。
とりあえず、おいしい地元の料理にも癒やしていただき、心も体も元気になりました。これも旅の醍醐味です。ごちそうさまでした!

日中はポイント下見
日中はアジを探すため、ポイントを見て回りました。漁船の下などにもアジの姿は見当たらず、巨大なクロダイやアオリイカの姿のみ。やはり状況は決してよくない印象です。

2日目のアジングゲーム開始
結局、初日に実績のあった壱岐の西部に焦点を絞って、ジグ単タックルで多少の移動をしながら尺アジを狙います。

ただし、この日は前日よりも、爆風・・・。アジングが成立するギリギリの風といった感じ。少しでも風裏に入って、2.5gのジグヘッドを選択、少しでも水を噛むように大型のワームでボトムを攻めます。
時折、表層や中層を狙ったり、2.0gを使用してみたりします。こうした工夫はあまり効果がなかったものの、初日と同様にボトムでのヒットがポツポツとつづきました。

待望の尺アジ30.5cm登場
そして、2時間ほど経ち潮止まり間際、ついにテンションフォール中にコッ!!というアタリが。合わせを入れると横に走る明らかな尺アジクラスのファイトがスタート。
二日かけて苦労して手にした尺アジ30.5cm。無事にぶっこ抜くことができました。

その後、爆風と寒さで鼻水が止まらなくなり、ストップフィッシングとしました。
最終釣果
この日の釣果は、アジ25匹(アベレージ約22cm)、尺サバ2匹。前日、そして昼間に状況調査をして、ポイントの攻略方法を見つけることができたことが、結果に繋がったんだと感じます。
壱岐のポテンシャルを実感
今回の釣行を振り返って感じることは、壱岐のポテンシャル!「今期はアジの調子が悪い。」と聞きながらも、釣果を振り返ると20cm以下の豆アジは釣れず、アベレージは22~23cmと十分なサイズです。
これでアジのアタリ年だったらどうなってしまうんでしょうね。漁師さんの話では、「3年前は35cm前後がどこでも釣れてた。」なんて夢みたいな話もありました。
様々な地域で釣りをしていると、その土地の魚の癖のようなものを見つけることができるのも、釣り旅の楽しみかもしれません。
近い将来もう一度、爆釣を夢見て壱岐を訪れたいと思います。ありがとう壱岐!また楽しませてください。

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<山野陽介/TSURINEWSライター>
▼この釣り場について長崎県・壱岐
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