2023年3月11日、G杯チヌの全国決勝大会の舞台である広島湾にチヌ釣りに行きました。当日は「せと丸」さんにお世話になり、広島湾の1級磯である「ヤグラ岩」に瀬上がりしました。

人気の磯です。今回は私の「ヤグラ岩」の攻略法をご紹介します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター三宅駿)

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当日の仕掛けとエサ

3月の広島湾は山からの雪解け水が海に流れ込むため水温が下がり、チヌの活性はあまりよくありません。なので、場所、時間帯、潮の流れをしっかり分析して釣行することが釣果に結びつけるカギとなります。

一級磯でのチヌフカセ釣りで本命2枚【広島・ヤグラ岩】好ゲストに良型マダイも顔出し
一級磯でのチヌフカセ釣りで本命2枚【広島・ヤグラ岩】好ゲストに良型マダイも顔出し
「せと丸」で渡礁(提供:TSURINEWSライター三宅駿)

当日私が組んだ仕掛けは下記の通りです。

一級磯でのチヌフカセ釣りで本命2枚【広島・ヤグラ岩】好ゲストに良型マダイも顔出し
一級磯でのチヌフカセ釣りで本命2枚【広島・ヤグラ岩】好ゲストに良型マダイも顔出し
フカセ釣り仕掛け(作図:TSURINEWSライター三宅駿)

広島湾のチヌ釣りというと全層の沈め釣りをイメージされる方が多いのですが、場所によっては潮の中を釣ったり、シモリまみれの場所もあります。

今回は本流の引かれ潮に流して潜り潮を釣るので、半誘導で仕掛けが馴染むとゆっくり沈んで仕掛けを張って待つ釣りを展開するので上記の仕掛けにしました。

エサ

エサはG杯決勝と同じブレンドでオキアミ生2枚にマルキューのチヌパワームギスペシャルを2袋、つけエサはくわせオキアミスペシャルと生イキくんの半ボイル、エサ持ちイエローを用意しました。

上げ潮で34cmチヌキャッチ

ヤグラ岩は能美島の沖にある大きい独立礁で周辺の水深はあまり深くなく、上げ潮時は大奈佐美島に向けて本流が流れ、下げになると阿多々島方向に向けて本流が流れます。

当日は11時56分まで上げ潮です。釣り座は船着きからスタート。磯についてるチヌを狙うため、釣り座から右に向けて5m先にまきエサを打ち、真正面に仕掛けをいれます。

一級磯でのチヌフカセ釣りで本命2枚【広島・ヤグラ岩】好ゲストに良型マダイも顔出し
一級磯でのチヌフカセ釣りで本命2枚【広島・ヤグラ岩】好ゲストに良型マダイも顔出し
上げ潮の状況(作図:TSURINEWSライター三宅駿)

するとそのまま左側の本流に向けて潮が引かれ、釣り座から張り出した瀬際を引かれ潮に乗せながら流せます。そして本流への合流点で仕掛けがシモりはじめます。私はだいたい50cm刻みで仕掛けを出して張ります。

だいたい1.5mほどシモらせて待っていると3投目で糸が一気に弾け飛びました。チヌ独特の首を振る引きで上がってきたのは34cmの綺麗なチヌ。

一級磯でのチヌフカセ釣りで本命2枚【広島・ヤグラ岩】好ゲストに良型マダイも顔出し
一級磯でのチヌフカセ釣りで本命2枚【広島・ヤグラ岩】好ゲストに良型マダイも顔出し
フカセ釣りで34cmチヌゲット(提供:TSURINEWSライター三宅駿)

潮目の潜り潮の下でエサを拾っていたと考えられます。その後も同じように狙いますがコブダイの猛攻。ヤグラ岩周辺には大型のコブダイが多く悩まされます。

下げ潮では38cmチヌ

正午から下げ潮に変わり、本流は阿多々島方面へ。釣り座を移動し、また引かれ潮に仕掛けを乗せる方法で釣り開始。同じように足元の瀬際を流すように左側にまきエサを撒いて目の前に仕掛けを入れて流します。

一級磯でのチヌフカセ釣りで本命2枚【広島・ヤグラ岩】好ゲストに良型マダイも顔出し
一級磯でのチヌフカセ釣りで本命2枚【広島・ヤグラ岩】好ゲストに良型マダイも顔出し
下げ潮の状況(作図:TSURINEWSライター三宅駿)

そして潮目に入り、仕掛けがシモり始めて水温が若干上がっていると判断し、先程より浅めのタナで仕掛けを張って待ちます。すると道糸がスーッと持っていかれ、合わせてみると再びチヌの心地よい引き。竿自体パワーがあるのですぐ浮いてきます。上がったのは38cmのチヌ。

52cmマダイも登場

釣り開始6時間でようやく2枚目です。また同じように仕掛けを流します。

その後はアタリが出ないので少し深めに仕掛けを入れて張っていると、仕掛けが勢いよく沖に向けて走りました。

本流の中に魚が入り、魚の重みと潮の重みが加わり竿がかなりしなります。タックルの強さを信じて竿をしっかりと溜めて本流から魚をはがします。浮いてきたのはヤグラ岩の名物です。無事にタモ入れも終わり、釣れたのは51cmのマダイでした。

一級磯でのチヌフカセ釣りで本命2枚【広島・ヤグラ岩】好ゲストに良型マダイも顔出し
一級磯でのチヌフカセ釣りで本命2枚【広島・ヤグラ岩】好ゲストに良型マダイも顔出し
フカセ釣りで52cmマダイ登場(提供:TSURINEWSライター三宅駿)

ヤグラ岩ではまだまだ大型のマダイも釣れますが、安心しながら楽しくやり取りするのであればこのサイズが良いですね。このマダイを最後に船の回収の時間が近づいてきたので片付け。磯は綺麗に洗い流し、ゴミは必ず持ち帰りましょう。

ヤグラ岩攻略法

今回の広島湾釣行ですが、やはり低水温のため魚の食いは良くはありませんでした。全体的に見ても釣れるところは数枚釣れていても、ほとんどの場所がなかなか釣果を伸ばせない状況です。ではその場合どのように釣ればよいのか。

まず、低水温では魚の動きが悪くなるのですが、そうなると魚の口元にエサを届けてやらなくてはなりません。

魚のいるところを把握するのが大前提です。私自身の考えですが、チヌの場合朝などまだ水温が完全に冷たい場合、チヌは底の水温が安定する場所にいて、昼になるにつれて太陽のおかげで水面近くの海水温が上がり、魚が浮いてくるのではないかと考えています。

一級磯でのチヌフカセ釣りで本命2枚【広島・ヤグラ岩】好ゲストに良型マダイも顔出し
一級磯でのチヌフカセ釣りで本命2枚【広島・ヤグラ岩】好ゲストに良型マダイも顔出し
沖磯「ヤグラ岩」(提供:TSURINEWSライター三宅駿)

なので朝のうちは深め、日が昇るにつれて浅く狙う方がチヌは釣れるイメージがあります。ただし、この考えは寒の時期の考えであり、乗っ込みや秋になると朝から浅いタナに魚が浮くのでまた考え方は変わります。

あと考えられるのは今回のように潜り潮のある場所。プランクトンが潜り潮により下に落ちるので、それを魚が拾いに来やすいということです。そこに上手くまきエサと仕掛けを同調させながら釣るとチヌだけでなくグレでも容易に釣りやすいです。

一級磯でのチヌフカセ釣りで本命2枚【広島・ヤグラ岩】好ゲストに良型マダイも顔出し
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潜り潮にフカセ仕掛けを同調(作図:TSURINEWSライター三宅駿)

本釣りではその潜り潮にうまく仕掛けを入れたことにより、チヌとマダイを仕留めることができました。仕掛けの張り方は少しコツがいるのですが、ぴんぴんに張ってしまうと仕掛けが潜り潮から外れてしまうことがあるので張らず、緩めずをキープしながら仕掛けを流す必要があります。

エリアによっては乗っ込みチヌが始まり、今後更に乗っ込みシーズンに入り全国的にチヌが釣れ始めるので皆さんも年無しを目標に釣りに行かれてみてください。

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<三宅駿/TSURINEWSライター>

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