釣り場には水中の魚以外にも、さまざまな「生き物」が見られる。たとえばフナムシ、小ガニなど。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
釣り場の「生き物」
鳥、猫といった動物。そしてフナムシなどのバグ系。沿岸の釣り場には、このような生き物が数多く見られる。
彼らはなにも、意味もなくそこにいるわけではない。すべての生き物と同じように、なにか理由があってその場にいるのだ。
たとえば、なぜ鵜などの鳥がいるかは言うまでもないだろう。魚を食べるためにそこにいる。おもにはイワシやアジやボラの子など。つまりそこはアジングなどのポイントと言える。彼らにとっての大天敵は、カラスか、さしずめ人間といったところに違いない。
ちなみに筆者は一度、鵜(じゃないかもしれないけれど)にルアーをかけてしまった釣り人を見たことがある。哀れなことだ。しかし、その場の釣り人みんなで協力して、その鳥にかけたハリを外してあげていたのだから、釣り人も捨てたものではない。
動物は釣れるヒント
まず、沿岸の釣り場の「動物」の存在はなにを意味するか考えてみよう。
鳥
上で例を挙げた鵜や、その他の水鳥。彼らの姿は、その周辺に小魚が群れていることを意味する。鳥のくちばしが届きやすい表層に魚がついている可能性が高いと見ていいだろう。
実際に筆者は、春アジングなどで鵜の姿を目撃すると、テンションが上がる。確実にアジがいるからだ。ちなみに、鳥のフンの跡も高確率で魚がいるヒントになる。

鳥山は、潮とおしのいい沖に面した釣り場で見られるものだが、とくに集中して魚が溜まっている場所と見ていいだろう。青物の捕食のスイッチが入っていれば、同時にすごいナブラが発生していることもある。
猫
これまた釣り場でよく目撃する猫ちゃん。非常にメジャーな釣り解放区で見られることが多い。
逆に言えば、猫の姿があって、彼らが人のかなり近くまで来るということは、よく人に親まれている釣り場であり、釣れる可能性が高いと考えていいだろう。

フナムシはなにを意味する?
つぎに、フナムシなど生き物の姿はなにを意味するのか考えたい。
直接魚のベイトになる、フナムシや小ガニ。チヌはイガイも食うので、足元を確認してみるといい。フナムシは藻や生物の死骸を食べる習性があって、海の掃除をしているといわれる。そんな彼らも海に落ちてはうまく泳げないので、チヌやカサゴやメバルなどに食べられてしまうようだ。
ちなみに英語圏では「ワーフローチ」と呼ばれ、日本でいうところの例のヤツみたいに嫌われているらしい。
プランクトン類
海中に発生する生き物でいえば、サルパやクラゲがいる。
どちらも光に集まりやすい性質があり、微生物を食う微生物のようなものだが、クラゲはもう少し高等な生き物で、「刺胞動物門」という分類になるらしい。プランクトンのほかに、魚の幼生などもその触手を使って食べる。要するにプランクトンや稚魚が多いところに棲むのだ。釣りのヒントとなりえるか?

着いた魚とベイトを見極める
以上のように、沿岸の動物や生き物の姿は釣りのヒントとなる。
とくにリバーアジングで鵜の姿は、本当にありがたいヒントだ。ポイントだというサインが出ていて、筆者は釣り損ねたことがないようにすら思う。
フナムシは、捕まえてそのまま足元に落とせば、生エサとなるので釣れやすいのだろうが、気をつけてほしい。フナムシはたまに噛むのだ。
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<井上海生/TSURINEWSライター>
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