5月はイサキが旬を迎えるシーズン。関東でも釣果が上がっていることを聞きつけて、5月27日(土)に釣行した。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部・藤田浩平)
秀吉丸で沖の五目釣り
5月27日(土)、会社のメンバー5人で釣りに行った。今回行うのは、上長がこの時期によく通う秀吉丸の「沖の五目釣り」だ。
筆者にとって、電動リールを使った船の五目釣りは初めての経験。この時期はちょうどイサキが旬なので、本命を釣り上げられるように期待し、クーラーボックスを新調して当日を迎えた。
使用タックル
今回は、秀吉丸のレンタルタックル2000円(税込)を利用した。仕掛けはハリス3号の全長4.5mイサキ五目とハリス4号の全長2mアマダイ五目を使用。
秀吉丸では、五目釣りに適した各種仕掛けも販売している。ストック数は多くないが、船上でも購入できるので、手持ちの仕掛けがすべてなくなっても補充できる。エサはオキアミを使用した。
電動リールは扱いに注意
自動で巻き上げてくれる電動リールは便利な代物だが、注意しなければならない部分もある。電動リールは残り5mくらいになると自動的に巻き上げを中止してくれるが、オマツリでPEラインを切って長さが変わると、仕掛けごと巻き上げて穂先を折ってしまうことがあるのだ。
この日は、筆者の隣の釣り人が穂先を折ってしまった。
筆者も途中でPEラインを10mほど切断して仕掛けを結びなおしたので、この光景を目の当たりにしていなかったら、同じことをしていたかもしれない。ラインの長さが変わったら、電動リールをリセットをする癖をつけておこう。
秀吉丸について
今回は葉山マリーナから出船している秀吉丸の10号船に乗船した。操船している小川船長の五目釣りは、魚群探知機を利用して魚の群れにダイレクトに仕掛けを落とし込むスタイル。群れの動きを予測しながら繊細に船体を操り、釣り人に十分な釣果が上がるように動いてくれるのだ。
船長は、棚の深さや仕掛けについて、マイクを使って細かくレクチャーしてくれる。五目釣りが初めてでも釣りが成立させられるのは非常にありがたい。
サバの猛攻に苦しむ
葉山マリーナから90分ほど船を走らせて向かったポイントは、南房の洲崎沖。前半にイサキ五目、後半にアマダイ五目をするスケジュールだ。オマツリを防ぐため、仕掛けの投入は全員同じタイミングで行われる。
ここで船長から、サバが掛かったときは、すぐに仕掛けを回収するように指示が入った。サバは横に走るため、掛かってしまうとほかの釣り人の仕掛けとオマツリしてしまうのだ。食べるとおいしい魚でも、沖の五目釣りでは厄介なゲストとなってしまうらしい。
最初のポイントで、船長に指示された深さまで一斉に仕掛けを投入。しかし船中に上がってくるのは、先ほど注意喚起があったサバばかり。船の至るところでオマツリが発生した。
筆者も40cm超えのサバを1本釣り上げたが、一回で仕掛けが使い物にならなくなってしまった。この日は、サバをうまくかわしながら、本命を釣り上げる必要がありそうだった。
本命イサキを手中
ここで船長から、ビシカゴを外すように指示が入った。まきエサの役割を果たす部品を外して釣れるのか心配になったが、その思いは杞憂に終わった。サバの猛攻が和らぎ、船中で本命のイサキが釣れ出したのだ。
しばらくすると、筆者のタックルにもアタリがきた。多点掛け狙いでしばらく放置してから電動リールを巻き上げると、本命のイサキを2点掛けでキャッチ。
その後は、船長の指示でハリスを1本に減らし、確実に1尾ずつイサキを狙ってみた。程なくして本命をさらに2尾追加することに成功した。
60cm級メダイをキャッチ
ハリスを1本にして再びイサキを狙っていると、筆者のタックルにアタリがきた。電動リールを作動させて巻き上げようとしたのだが、どうも動作が悪い。壊れてしまったのか?と思ったので、手巻きで対応しようとしたところ、強い引きを感じた。
もしかしたら大物がかかっているかもしれない……。電動リールが巻き上がらなかったのは、故障ではなく大型の何かに強く引っ張られているからだと気がついた。
ラインブレイクしないように慎重に電動リールを巻き上げていると、大きな魚体が海面に浮かび上がった。メダイがかかっていたのだ。弊社管理部の渡辺さんがタモを使って取り込むのを手伝ってくれて無事に手中に収めた。おそらく60cmはあるだろう。
20Lのクーラーボックスでは入りきらなかったので、その場で締めて頭を落として持ち帰ることにした。五目釣りでこんなに大きな魚がかかるとは思いもしなかったが、とてもうれしい誤算だった。
オキメバルとレンコダイ顔出し
三種類の魚が釣れたところで、後半のアマダイ五目にシフト。一旦仕掛けを底に落とし、こまめに底を取り直す作業を繰り返した。しかし、釣れるのはヒメとベラばかり。船中でも本命は上がっていないようだった。
そこで仕掛けを底から1~2mほど浮かせてみることにした。するとオキメバルとレンコダイをキャッチ。大きなサイズではなかったが、食味が良い魚を手中にして気分が高揚した。
最終釣果
最終的にイサキ4尾、サバ1尾、メダイ1尾、オキメバル1尾、レンコダイ1尾をキャッチして五目釣りを達成した。この日のために用意した20Lのクーラーボックスでは入りきらないサイズの魚も手に入り、大満足の釣行となった。
沖の五目釣りは、隣同士での仕掛けのオマツリがどうしても起こってしまう。次回釣りに行くときは、仕掛けをもっと多めに持っていくのが良さそうだ。
後日、イサキの塩焼き、オキメバルの煮付け、レンコダイの鯛めし、サバの味噌煮、大きなメダイは身を熟成させて刺身と煮付けでいただいた。海釣りの経験が乏しい筆者にとって、刺激的な釣行を体験できたので、機会があればまた釣りに行きたいと思う。
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<TSURINEWS編集部・藤田浩平/TSURINEWS編>
▼この釣り船について>秀吉丸
出船場所・葉山マリーナ
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