7月中旬の週末。筆者は釣友と鳥取の天神川水系の源流域へと足を運んできた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・落合浩大)
朝と夕方の時間帯で渓流釣り
この日の日中は、災害レベルの暑さに列島中が見舞われ、釣りどころではなかった。我々も日中は休憩を入れ、朝と夕方の時間帯での勝負となった。前日の天気予報を確認した時から、釣り的にも体力的にも朝と夕方勝負なるなと踏んでいたため、余裕を持ってのプランを立てた。

最近の河川の状況
早朝5時に目的地の渓へ到着。かなり山深く、初場所である為普段より更にワクワクが止まらない。道中では名峰大山も見えたが、山頂付近は雲がかかっていてその全貌は見えない。
辺りは既に明るくなっており、上空は透き通る様な青空が広がっている。車の外気温を見ると23度。下界に比べると快適な温度である。
釣行にあたって、このエリアに通い詰めている筆者の釣り仲間に電話を入れ、最近の状況等の情報収集をしていた。海側ではまとまった雨が降っているらしいが、山の方は例年より雨が少なく、源流域の方も若干渇水気味とのこと。
当日のタックル
ロッド:5フィート UL スピニングロッド
リール:スピニングリール2000ハイギア
ライン:ナイロンライン0.6号
ヒットルアー:メジャークラフト エデン レーザーチャートヤマメ 45s
ウェットウェーディングスタイルで入渓
当日はウェットウェーディングスタイルで入渓。去年までは、シーバスで使っているウエーダーを夏場でも履いていたのだが、今年からはウェットウェーディングスタイルに変更。機動性も良く、夏場は非常に快適である事から個人的にはお気に入りのスタイルだ。
さて、準備も終わり車を置いて林道を歩く事40分程だろうか。いかにも山岳渓流という様な渓相になってきた。
ここでようやく入渓。想像していた以上に水が冷たい。しばらく林道を歩いていた為、汗もかいていたのだが、その汗も一瞬にして引いてしまう程、水が冷たくてびっくりした。
水の冷たさを感じながら、早速目ぼしいポイントをミノーで撃って行く。しかしチェイスも全く無し。魚影も無し。1時間程釣り上がるが完全なるノーバイトであったため、一度林道へ上り、少し歩き再度入渓。
綺麗なイワナが顔出し
この辺りまで上がってくると、川幅も狭く、ルアーをトレースする間隔も僅か。そして、ようやく我々が笑顔になれる瞬間が訪れる。先行していた仲間が、小さいながらもイワナをキャッチ。彼は渓流釣り三回目にして渓流魚初キャッチ。彼にとっても最高の一尾となったに違い無い。

残念ながらゴギでは無かったが、綺麗なイワナであった。ここで、今度は筆者が先頭へと行かせて貰う。ルアーはメジャークラフトのエデン45sレーザーチャートヤマメをチョイス。流心をアップで狙う。
着水と同時にヒット。しかし、この魚はバレてしまう。二回目のヒットは小さな落ち込みでヒット。しかし再度バラシてしまう。
流心に岩があり、その際にアップでルアーをキャスト。ロッドをシェイクさせながら少しでも魚に見せるイメージ。すると、狙い通りにヒット。この魚は綺麗なイワナ。狙いのゴギでは無かったのだが、物凄く綺麗な魚体で感動してしまった。

写真を撮ったら丁寧にリリース。そのポイントで同じパターンで再度ヒットしたのだが、バレしてしまいキャッチ出来ず。更に釣り上がるが、魚からのコンタクトは無く退渓。
夕方からヤマメを狙う
一旦昼食を挟み、温泉へ行き疲れを癒し、夕方から里川でヤマメを狙う。自分の身長より高い藪漕ぎをして河原へ。数匹のニジマスがいるが、ルアーには反応してくれず。
岸際のオーバーハングへルアーを流し込み、ヤマメらしき魚が一瞬口を使ったのだが、ヒットせず。
渓流飯も堪能
今回は僅か一匹という釣果ではあったが、狙い通りにヒットしたときはやはり嬉しい。渓流を始めて一年半。最近、ようやく完全に狙って釣る感覚が分かってきた。
やはり私は最高の一尾にこだわりたいため、自分の中で納得の一匹が釣れれば、満足感で満たされる。そして毎回の様に書いてはいるが、渓相の素晴らしさは何物にも変え難い。
今回入った渓も最高すぎた。何か、渓相そのものが全てアートにさえ感じてしまう。色見、シルエット、音、飛んでいる虫も。そんな大自然がつくり出すアートの中に入り込み、竿を出し極上のひと時を心ゆくまで味わう。

更にもう一つの楽しみが渓流飯である。

釣り以外にも山歩きを楽しみ、自然のアートを楽しみ、渓流飯も楽しむ。これを全部含めて渓流釣りだと思っている。今後も釣果優先ではなく、自分のペースでゆっくりと渓流フィッシングを楽しみたいと思っている。
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<落合浩大/TSURINEWSライター>
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