メタルジグのアシストフックやワインドリグのトレーラーフックのように、ライトゲームでもフッキング率を上げられるアイテムがあれば……。メバルはともあれ、アジはバラしやすい魚なので特にそう思う。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
フッキング率を上げるアシストフック
タチウオやシーバスのように食うのがヘタな魚を相手にしていると分かるが、掛けるまでは何とかいっても、ファイトの途中でバレてしまうことが多い。ライトゲーム界では何よりアジと事故的に襲来するシーバスだが、大型魚はともあれ、アジくらいはなんとかしたい。数年前からカケガミなどアシストフックがついたジグ単も見るようになったので、これは真似できるのではないかと思っていた。
実はTSURINEWSでもアシストフック自作の記事を見たことがある。ただ、不器用な私はもう少し手順を簡略化したかった。カンタンでありながら、フッキング率が抜群に上がるようなアシストフック・システム。結果、「簡易スナップとハリ」で自作できることがわかった。なお、まだ実釣は未検証なので、ここでは作り方の紹介だけに留める。
スナップと小さなハリで自作
用意するのは、簡易なスナップと、一般的なライトゲームのジグヘッドと、マスバリのような小さなハリだ。簡易スナップはアジスナップのSと、ハリはスプリットショット用の#12と#14を使用している。子どもの小指の爪くらいの小ささだ。

では、実際に手順を説明しよう。
1)スナップにハリを装着
まずはスナップの下の輪部分の2本のハリを装着する。
2)ジグヘッドに通す
続けて、そのスナップの上の輪部分をジグヘッドのハリの軸に通していく。何も邪魔するものはないのでスルンと通る。ヘッドの根っこ部分までくっ付ける。
3)ワームを挿す
ワームを挿して、出来上がり。ここではエラストマー系のワームを使用している。エラストーの方がズレにくいので、このアシストフック・システムでは塩ビよりもエラストマーのワームの方がいいだろう。

簡易スナップ使用の長短
このアシストフック・システムには、長所と短所がある。
まず長所としては、何よりも簡単に作れることだ。ややこしいノットがないので、非常に手軽である。
だが、それに引きかえ短所が多いのも確かだ。まずはハリがほとんど遊動しないので魚の口からプレッシャーがかかれば、アジは簡単に口破れするだろう。また簡易スナップとハリは、この付け方をすればヘッド方向に対してハリが横を向いてしまう。本当ならば、ハリはヨコアイのものを使用した方がいい。
ラインを使って自作することも可
フロロカーボンラインラインを使って自作する方法もある(もちろんPEラインでもいい。ただ比重が軽いので水中で絡みやすいと思われる)。至って簡単で、ヘッドの根本と、アシストフックをラインで結んでしまうのだ。

あえてヘッドの根元に結んだ破線はわかりやすく長く残しているが、実釣時には短く切ろう。またこのティンセルはアピール過多になって魚に見切られるかもしれないので、本当は目立たないハリを使った方がいい。この場合はタテアイ・ヨコアイどっちでもいい。
注意点「根がかりしやすい」
前述の通り実釣未経験なので、リスクは想定の中に留まるが、いくつか考えてみよう。
まずはボトム周りや岸壁際で根がかりしやすいというものだ。ハリ数が増えるのだから当然である。
そして、魚に見切られるのも早いと思われる。ハリの数が増えるのを魚は嫌う。アジやメバルのように目がいい魚は特にそうだ。高活性のショートバイトや、ふつうに打っていてもノセきれないよほどの低活性で一尾捻り出したい、という状況では重宝しそうである。
ショートバイトの魚でチェック
これからの季節(夏から初秋)は、また厄介な豆アジや小さなメバルが相手になるのでこのアシストフックは使用しにくいが、機会を見てショートバイトの魚で反応をチェックしてみたい。バラシやすい魚の群れを見つけたら、こいつを試してみてはどうだろうか?
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<井上海生/TSURINEWSライター>
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