潮干狩り好きの友人に誘われ、ハマグリ狙いの潮干狩りに出かけてきました。時期は潮干狩りとしては終盤戦(9月の第一土曜日)だったにもかかわらず、規定数ほぼ目一杯の22個(890g)を1時間で確保することに成功!当日の様子をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)
大洗でのハマグリ採り
大洗で潮干狩りが可能な海岸は、大洗サンビーチの第1、第2海岸。(第3海岸は潮干狩り禁止となっているので注意)因みにここは観光施設としての潮干狩り場ではなく、あくまでも「潮干狩りをやっていいよ」といったスタンスの海岸なので、慣れていない人であれば、全く採れないことも往々にしてあるとのこと。はじめて行く場合は、貝に関しては期待半分、海水浴の付録程度に考えて臨んだ方が良さそうです。
とはいえ、いざ行くからには、家族分のお味噌汁位、あわよくばプラス酒蒸し、浜焼きetcのお土産を確保したいと思うハズ。参考程度ですが、まずは今期4回目の参戦となる友人から教わったコツを紹介します。
大洗でのハマグリ採りの道具
まずは道具。貝を入れるネット、軍手。以上。安全な砂浜ということで、アクアシューズはいらないどころか、熊手も必要ありません。因みに服装は、海パンと日焼け対策のラッシュガード。
貝を持ち帰るための入れ物は、お持ち帰りは1キロ(5cmのハマグリなら24個程度)以下、という規定があるので、それ相応の入れ物(10リットル以下のクーラーボックス)を持ち込むようにしましょう。

大洗エリアの潮干狩りの採り方
次に採り方。貝入れ用のネットを片手に、安全対策、ではなく滑り止め用のラバー軍手を両手に装着し、足の裏の感覚を研ぎ澄ますためにアクアシューズは履かず、海パンとラッシュガードを身にまとって海に入ります。
貝(ハマグリ)は、沖に行けば良く程いる可能性は高いのですが、あまり深い所に行ってしまうと逆に採りにくくなってしまうので、波が落ち着いた所で腰まで浸かる位がいいそうです。その「腰まで浸かる」ラインを、足のかかとで砂をこすっていき、石のような違和感を見つけたら、波が落ち着いた所で潜って採る、といったイメージ。

足で貝を探す
干潮時刻の1時間前に到着し、友人、その息子さん、筆者の3人で海に入ります。2人は何のためらいもなく沖まで、まるでこれからリングに上がるボクサーのように歩いていき、腰まで浸かる所にて怪しいステップを踏み始めました。
やがて「見つけた!」といった表情を浮かべたかと思うと、長良川の鵜のように海に潜り、約3秒後に浮上。満面の笑みとともに、手にはきれいなハマグリを持っていました。
早速筆者も二人の近くまで行き、足の裏でハマグリを探します。初めはなかなか見つけることができなかったのですが、友人の「今日はちょっと深めに掘った方がいいよ」との助言により、5cm位掘るイメージで探していきます。すると、足の裏に待望の違和感!
この違和感を足の裏に残したまま、波を2つやり過ごし、潜って掴んで待望の1個目を確保!5cm位と、市場で売っているものよりやや小型ですが、きれいな天然ハマグリを確保することができました。

高い波に苦戦
あっという間にコツを掴み、この後はせっせとこの作業を繰り返します。途中、折角貝を見つけたのに大きい波に押されて見失ったり、貝を掴みかけた所で波にあおられて離してしまったり、掴んだと思ったら、つるっと滑って離してしまったり。
大洗は東京湾と違って波が高いので、これが結構なストレスでした。そして、基本直立しているので腰への負担はすくないものの、体力の消耗はかなり激しいことを実感しました。

干潮時刻にはほぼ1キロ!
気付けば時計は11時半。開始から1時間が過ぎていました。友人の息子さんは、後半戦はハマグリ採りよりも海水浴にほぼ傾き、私は……ダウン寸前でした。(実は1週間前新型コロナに感染し、体力がベストとは程遠い状況でした)とはいえ、私は合計22個(890g)。

海水浴の延長として
大洗サンビーチでの潮干狩りは、持ち帰ることができる量が1人1キロ以下ということもあり、たとえコツを掴んでしまっても大量に持ち帰ることはできないので、あくまでも海水浴(もしくはサーフィン)の延長として楽しまれることをおすすめします。
監視員の人数もしっかりかけている海水浴場なので、潮干狩りの違反にもしっかり目を光らせているとともに、安全対策も万全だと感じました。2023年シーズンはもうおしまいですが、来期に向けて参考になれば幸いです。

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<尾崎大祐/TSURINEWSライター>
▼この潮干狩り場について大洗サンビーチ