釣りのハイシーズンは秋冬。そのあとにはぱったりとアタリが止まる、事実上ストップフィッシングの厳冬期が来る。

2023年の釣りシーズンも、もはや11月12月を残すのみとなった。目前のハイシーズン、そして哀しいオフシーズンの前に何を釣るべきか?大阪湾奥のアングラーである筆者が、自身のシーズナルパターンから釣り物を選んで語りたい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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近付くオフシーズン

ハイシーズンの後にたちまちオフシーズンが来るのだから、釣りは意地悪だ。それもオフシーズンは1月~4月までとなかなか長いこと続く。焦れる。さらには真夏の一時期も魚がうだってしまうタイミングは釣れにくい時期が2か月ほどあるので、なんと海釣りは一年の半分がお休みなのである!

今現在ハイシーズンとはいえ、直後にお休み期間が来ると考えると、もはや「ちょっと今日はどうだろう……」「潮回りが云々」と渋っている場合ではない。もちろん釣り人各人に事情もあろうが、なるべく頑張っておきたいところだ。

大阪湾奥で秋冬は何を釣るか?

潮通しの悪い大阪湾奥は釣り物が例年安定しないので、うまく立ち回りたい。たとえば回遊魚は、回遊がなければ壊滅的だ。私の知る限り、たとえば今年も現在まで(10月末)タチウオの釣果はほぼない。テンヤで若干釣れているらしいが、それよりも今は早朝のLSJとジグサビキで大サバとアジ、たまにサゴシ。このへんの釣りを好む方は、それこそ次の週末の早朝にでも出かけたい。

ライトゲームをメインに組み立てる

大阪湾奥で秋冬長いこと、そして安定して釣果が出しやすいのはメバルだ。最近めっきりアジは釣りにくくなったが、こちらは朝夕のジグサビキに釣り方をかえるといいだろう。

ライトゲームでは今の時期、大型のカサゴと小型のメバルが狙える。

メバルは大体2週間ごとに反応が良くなり、型も良くなるので、追う価値がある。

陸っぱりルアー釣りの秋冬ハイシーズンは残り2ヶ月 大阪湾なら何を釣っておくべき?
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すでにスタートしている根魚類(提供:TSURINEWSライター井上海生)

メタルジグを使ってLSJもいいが、ライトゲームをメインに組み立てると、釣果がついてきやすい。ともあれ何か釣れることは釣りのモチベーションになるので、未経験者は、今年こそ入門してみては?

エサ釣りでカサゴ、アイナメ、クジメなど

ルアーフィッシングに限らず、エサ釣りも。アイナメやクジメといった冬の根魚は明らかにエサの方が食いがよい。ボトムを狙うと湾奥ではカサゴやチヌになるが、たまの遠出で東は垂水や舞子、南は泉南まで行けば、あまり見ない魚の顔が覗けることだろう。

陸っぱりルアー釣りの秋冬ハイシーズンは残り2ヶ月 大阪湾なら何を釣っておくべき?
陸っぱりルアー釣りの秋冬ハイシーズンは残り2ヶ月 大阪湾なら何を釣っておくべき?
アイナメも来るよ!(提供:TSURINEWSライター井上海生)

魚種を絞りながら「プラスワン」も

「ベースは釣果が出やすいものとして、何かプラスワンの釣り」

筆者は秋冬の釣りは、そのように考えている。メバル+夕マヅメのメタルジグとワインドでタチウオを諦めずに追う、というような。夕マヅメのタチウオ・回遊魚からナイトメバルという流れは、時間の使い方としてものすごく効率的ではないだろうか?

早朝のLSJならば、陽が上がるまではワインドでタチウオ、そのあとはジグで青物を狙って、そしてジグサビキで小物を狙うという流れも効率的で、本命と共に「プラスワン」が常に狙える。

魚種を絞りながら、プラスワンを狙う。二本立て。これも良い。

陸っぱりルアー釣りの秋冬ハイシーズンは残り2ヶ月 大阪湾なら何を釣っておくべき?
陸っぱりルアー釣りの秋冬ハイシーズンは残り2ヶ月 大阪湾なら何を釣っておくべき?
プラスワンにはジグサビキが最適かも(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ハイシーズンに釣りまくっておく

水温20度前後の海は、どんな釣り物も反応がよくなる。この時期に釣りまくりたい。冬の風物詩メバルの適水温が14℃くらいで、これを下回るとだんだん難しくなってくる。

本当の下限は12℃というところ。回遊魚がスーパーヒットのシーズンでないと、ここでストップフィッシングとなってしまう。ちなみに海水温12℃となるのは、例年1月末くらいだ。

そのあとはしっかりと休むことを考えよう。あまり気張って釣りに行っても、海は相手をしてくれない。寒さも堪えるし、お金もかかる。普段週1で1釣行5000円使うなら、なんと月に2万円。1月から4月まで耐えるなら、8万円は貯まる。ステラ買えるかもしれないぞ!なんて。でもオフシーズンのこういう節約で、道具がグレードアップできるのは、マジいとおかしである。

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<井上海生/TSURINEWSライター>

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