スピニングリールには、ラインをスプールに留めておくための「ラインストッパー」がある。先日、ちょっとした雑な手つきによって、このラインストッパーを欠損させてしまった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
「ラインストッパー」の破損と修理
結論から言うと、私の使用する19ヴァンキッシュというスピニングリールの純正ラインストッパー、なんと「修理できない」と言われてしまった。単品での修理ができない。どうしても気になるならスプールを買い替える必要がある、とのこと。嘘だろう?こんなちゃちなパーツが?

釣具店のスタッフさん「それが、僕たちが見ているカタログには、取り寄せできるパーツやメーカー修理できるものには番号が振られているんですが、ラインストッパーには番号も何もないんです。メーカーに確認したところ、やはりスプール丸ごとの交換となるみたいで……」
なーーぜーーーー!?
みなさん見覚えのある、あのちゃちな(と繰り返すのも悪いが)パーツである。これまで個人的に破損させたことはなかったが、なんというか、いかにも壊しそうな部位ではないか。それに交換パーツがないとはどういうこと!?

スプールごと交換するとなると10,000円以上する(*このリールの場合)。それは避けたい。なんとかならないものか……どうしよう。
やはり「修理できない」!
他店にも電話確認してみたところ、「ん?よくある修理ですし、あんなのすごい安いものでしょう?ちょっとメーカーに聞いてみますよ」と言う。いやいや、メーカーに確認されると具合が悪いのだ(というのもヘンだが)。だって、「直せないよ」と言われちゃうんだもん。
他店スタッフさん「あ、ごめんなさい。
やはりメーカー修理はできないみたいだ。というか、パーツがないのだから修理も何もなく、気になるならスプール丸ごと交換という対応になる。一応断っておくと、この年式のヴァンキッシュだけでなく、現行でも同じ様子。つまり、ラインストッパー、取れちゃうと少なくともメーカー修理はできないのだ。
簡易修理で乗り切る
ということで、自らの手による簡易修理という手を取ることにした。そういう情報はネットにいくらでも出ている。
簡単な方法として、2つある。
スプールバンドを使用する
100均などでも売られている、バンドを使用する手がある。ちょっと太いリーダーなどをまとめている、あのバンドだ。

ただ、何でも気になる私に言わせると、スプールバンドを使っていると、帰宅してリールを洗うときに面倒臭い気がする。いちいち取り外して、また付けなければいけない。
輪ゴムでの処置
もっと安上がりなタダ同然の方法もある。輪ゴムを用いて、ライン本線を簡単に結び、そのままスプールに引っかけてしまうのだ。こんな感じである。

歯がゆいアイテム、純正修理を願う
以上、意外に修理できないらしいラインストッパーの破損とアマチュアな簡易修理について紹介した。今回の破損の理由は、二重にPEラインが絡んでいたところを無理に外そうとして部品を飛ばしてしまった、みたいな感じ。みなさんも同じ失敗を犯さぬよう、どうか注意してほしい。

それにしても、何度も述べるようによくあるような破損ではないかと思うが、どうだろうか?純正品の修理を願いたいものだ。ただ、この話はともあれ19ヴァンキッシュという機種に限ったことである。他の機種や他社ではまったく違うのかもしれない。
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<井上海生/TSURINEWSライター>