10月8日(日)、オイカワの流し毛鉤釣りとフライフィッシングをJOFI東京の鈴木会長に教えて貰いたいと思い柳瀬川に3人で釣行してきた。前半はポイント探しに苦労したが、終わってみれば筆者も妻も本命をキャッチ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・藤倉聡)
流し毛鉤のヤマベ(オイカワ)釣り
6月に妻がオイカワ用のフライロッドを購入。彼女が竿を購入するのは人生初で、余程フライフィッシングに魅了されたのが伺えた。
筆者が幼少期に父から教わった流し毛鉤の釣り方を忘れていたので、2人が所属している東京都釣りインストラクター連絡機構(略称:JOFI東京)の鈴木会長に教えを乞うことに決めた。
会長から快諾していただき、柳瀬川への釣行が決まった。ちなみに、関東地方ではオイカワのことを「ヤマベ」とも呼び、筆者はこちらの呼び方が馴染み深いので、以下ヤマベと記したい。
当日の天候
釣りをしている時は曇りで雨に降られなかったが、最低気温はおおよそ14℃、最高気温は20℃位と少し肌寒く感じた。

滝の城址公園へ駐車
現地到着は10時頃とゆっくりめのスタート。滝の城址公園の西側駐車場に車を止めて上流方面へと下見に行くことにした。
すると既に多くのアユ釣り師が釣りをしている。確かにアユらしき魚影を確認できた。その他コイや小型のヤマベなどが泳いでいるのを発見。さらに、この川は春にはマルタも上ってくると会長から教えていただき、魚種の多さには驚いた。
柳瀬川橋下流で釣ることに
次に下流(柳瀬川橋)に車で移動して、今度は滝の城跡公園の東側駐車場に車を止めた。橋の上流側は川が変わってしまい全く魚影がないとのこと。
しかし、「さらに下流の方まで行けば必ず釣れる」との会長の自信に満ち溢れた発言に勇気づけられて、早目のランチにして柳瀬橋下流あたりから釣りを始める計画を練った。
ランチは様々な話に花が咲いた。まるでピクニックに来たかのようで実に楽しい。釣果に拘らず、のんびりした雰囲気こそが川の小物釣りの醍醐味の一つだとも思えた。

ポイントまで険しい道のり
ランチ終了後3人でポイントへと向かった。まずは川に入り対岸へと渡る。

一度道に出て次に生い茂った草をかき分けて再び川へと路なき道を行く。

道具が置ける川原へと川の中を歩いて行く途中で悲劇は起こった。筆者のブーツの中に水が流れ込んできて膝下からビショ濡れに……。真冬でなかったのが不幸中の幸いか!?仕方なく裸足での釣りが開始となった。
会長のレクチャー開始
会長特製の流し毛鉤の仕掛けを頂いてレクチャーを受ける。

仕掛けは自分の正面に投入してラインを張らず緩めずで、扇状に流すとのこと。アワセは向こうアワセでOKと教えていただいた。続けて妻もフライでのヤマベの釣り方をレクチャーしてもらった。

ドロッパー付きの仕掛けにフライはニンフを使用。釣り方は流し毛鉤とほぼ同じとのことだった。
会長にヤマベがヒット
開始から1時間経過しても全く釣れない……。場所を移動すれば釣れるのかも知れないが、裸足のため石を踏むと足裏が痛くて歩けない。まるで強烈な足ツボマッサージを受けている気分だ。しかし、少し離れた場所で竿を出していた会長にヤマベがヒット。

遂にヤマベをキャッチ
ブーツも少し乾いてきたのでそれを履いて、ポイントを少しずつ移動することにした。

会長からポイントのアドバイスを頂くとすぐにアタリがきた。しかしヒットには及ばず。その後もアタリはあるがなかなか掛からない。ようやく釣れたのは目測4~5cmの小さなヤマベだった。しかし、撮影しようとした瞬間に逃げられてしまい残念。
カワムツ登場
その後もアタリは続き、小さなアタリに半信半疑で竿を立てると魚が付いていた。釣れたのはカワムツだったが、今度こそ逃げられないようにと慎重に撮影。

妻もヤマベを2匹キャッチ
会長と妻は清瀬水再生センターの下水処理水が放出されている付近に移動したまま戻ってこない。「戻ってこないということは、きっと釣れているのかな」と思い、筆者もそちらに移動してみることにした。

しかも筆者同様、最初の1匹目は撮影寸前に逃げられてしまったようだ……。
オイカワ追釣で納竿
筆者もこのポイントで頑張ろうと思い、仕掛けを投入するとすぐにアタリがきた。しかし魚が小さいのか、この場所でもなかなか掛からなかった。数投目になんとかヤマベを1匹追釣して納竿とした。

最後に回収した仕掛けを見た会長が「ハリが広がっている……。だから魚の掛りが悪い」と呟かれた。根掛りした時にハリが広がってしまったようだが、それに気が付かないで釣りを続けていた自分が恥ずかしく思えた。妻から「会長は立て続けに釣っていたよ」との話を聞いて改めてリスペクト。
当日の釣果
・会長:ヤマベ8匹
・筆者:ヤマベ2匹(5~6cm)、カワムツ1匹(6cm)
・妻:ヤマベ2匹
釣りの上達に必要なことを学ぶ
当初、妻は購入したロッドとフライリール・シューティングラインの組合せで挑んだが、バランスが悪くて上手にキャストが出来なかったようだ。そこで途中から会長の使用しているタックルを貸してもらい、釣果に結び付いたとのことだった。
会長からタックルバランスやそれぞれの川の特性に合わせた仕掛け作り、エサとなる水生昆虫や魚の習性などを知ることが釣りの上達には凄く重要だと教わり勉強になった。
魅力ある手軽な川の小物釣り
安・近・短で釣行が出来る、川の小物釣りの魅力に改めて魅了された。最後に、いろいろと教えていただきかけがえのない楽しい釣行ができたことを、鈴木会長に感謝申し上げたい。
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<藤倉聡/TSURINEWSライター>
▼釣り場について柳瀬川(駐車場所:滝の城址公園)