TSURINEWSをご覧の皆さまこんにちは!ライターのヨウスケです。北に南に釣り旅を楽しむ私には、子供のころから一つの小さな夢がありました。

それはサケを釣って「両親にイクラを食べさせること」です。2023年秋。今回の釣り旅ではそんな夢を叶えるため、九州から約2000キロ離れたサケ(アキアジ)の聖地、北海道は利尻島に4泊5日の釣り旅に行った記録をお話します!旅は丸ごと、ということで最後に旅の費用もご紹介いたします。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター:ヨスウケ)

福岡在住釣り人が北海道アキアジ(サケ)釣りに挑戦【利尻島】気...の画像はこちら >>

アキアジ(サケ)を釣りに北海道遠征

現在は福岡県在住の私。過去に北海道に住んでいたことがある私には幼いながらに小さな夢がありました。それは、イクラが大好きな両親に自分で釣ったサケとイクラを食べさせること!

まとまった休みをとることができた今年、20年間胸に抱いていた小さな夢を叶えるために北海道での白サケ(アキアジ)釣りに初挑戦することとしました。

しかし2023年、こんなニュースをみなさんは耳にしていませんか?

「今年はサケがとても不漁です。」「例年になく少ないです。」

インタビューに答える北海道のサケ漁師さんはみな深刻な表情です。サケ釣りを計画中の私は、「不漁の中、素人の私がサケをキャッチできるのだろうか?」と不安が大きくなります。

とはいえ、「挑戦しなくては確率は0%」がポリシーの私。行き先を思い切ってサケ釣りの聖地の1つ北海道の離島・利尻島へと旅先を決めました。

福岡在住釣り人が北海道アキアジ(サケ)釣りに挑戦【利尻島】気になる費用も公開
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稚内市と利尻島の位置(提供:TSURINEWSライター:ヨスウケ)

1日目:荷造りと移動

旅の荷造りですが、飛行機に乗る釣り旅では以下のような荷物で出かけています。

今回のタックル準備は非常に悩みましたが、鮭釣り用とロックフィッシュ用の2タックルのみとしました。鮭釣りの仕掛けは持っていないため、現地で購入することに。

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旅の装備(提供:TSURINEWSライター:ヨスウケ)

福岡空港から新千歳空港まで飛行機で約2時間半。

新千歳空港に到着です。

新千歳空港でレンタカーを借り、約6時間かけて道北は稚内市まで一気に北上します。見えてきたのは、北海道らしい雄大な景色。

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良い天気の北海道の景色(提供:TSURINEWSライター:ヨスウケ)

途中大好きなラーメンと海鮮丼を食べ、どんどん北上を続けます。

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北海道で味わったラーメン(提供:TSURINEWSライター:ヨスウケ)

これも旅の醍醐味ですね。

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新鮮な海鮮丼(提供:TSURINEWSライター:ヨスウケ)

宿に向かう前に少しだけ釣り

途中、鮭釣りの釣具を少なめに購入したつもりが、1万円を優に超えてしまいました……。道中を楽しみながら、稚内市に到着した頃には既に夜。普通ならば宿に向かいますが、宿には行かず、海に向かうのが釣り人でしょう!港でロックフィッシュを狙います!

なかなか釣れませんでしたが、ようやく中型のクロソイをキャッチしたところで、暴風雨のため早々に諦め大人しく宿に向かいました。

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30cmほどのクロソイをキャッチ(提供:TSURINEWSライター:ヨスウケ)

2日目:利尻島へ出発

宿を出て稚内港に向かいます。予約しているハートランドフェリーで手続きを済ませ、利尻島へ出発です。

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稚内フェリーターミナル(提供:TSURINEWSライター:ヨスウケ)

利尻島や礼文島への航路は揺れることが多いそうで、船酔い者が続出します。この日も大揺れでした。揺られること90分、利尻島に到着です!

とはいえ、釣り場の事前情報もゼロ、鮭釣り経験もゼロ!となるとやることは釣り場探しになります。2日目はひたすら利尻島を車で周り、釣り場をチェックしました。

現地の釣り人の話もどんどん聞いていきます。同時にコンビニや食事処、コインランドリーの場所などもチェック。2箇所ほどサケが釣れそうなポイントを見つけたところで、またも暴風雨……。宿に戻り2日目は終了です。

3日目:本命をキャッチするも……

今日は比較的穏やかな天候でいよいよ鮭釣り初挑戦です。使用した仕掛けは以下のようなウキルアーというサケ釣り以外ではまず使わない珍しい仕掛け。もちろん初使用です。

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浮きルアーセットの例(提供:TSURINEWSライター:ヨスウケ)

前日下見を済ませた釣り場へ行くと、エキスパートな雰囲気のあるアングラ―さんが大型のサケをキャッチしていました。アドバイスをもらい、ポイントにも入らせていただきました。巻きスピードやエサのサイズもアドバイスをもらい、しばらく実釣しているとグッ!グッ!!と引っ張るような重たいアタリが!

しっかりとアワセると、大型の魚とのやりとりが始まりました。ラインを岩に擦った感覚がありましたが、なんとか海岸に寄せ、念願のサケをキャッチ!!

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浮きルアーで初めてのサケをキャッチ(提供:TSURINEWSライター:ヨスウケ)

釣り上げてからも流石サケ!大暴れ!本当に嬉しかったです!お兄さんにお礼を言い、余韻にふけているところで気づきました……。お分かりでしょうか?このサケ、オスです。お腹が膨れていないということはイクラがない……。

念願のメスのサケ、そしてイクラを狙って釣りを続けますが、なかなかアタリもなくそのまま終了となりました。釣れた鮭は、ホームセンターで買った鮭用の箱に入れて保管しました。

4日目:念願のメスのサケを手中

本日は朝マズメからスタートです。鮭釣りにもしっかりとマズメがあるようです。雨が降ったり止んだりといったイマイチな天気です。釣り場には早くもウキルアーやフカセ釣りでサケを狙うアングラ―さんが数名いました。

素人の私は遠慮して少し離れて釣りをスタートします。前日のサケの反応をみて試してみたい仕掛けがありました。それがコチラ。

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自作の仕掛け(提供:TSURINEWSライター:ヨスウケ)

ライトタックルにタコべーノーシンカー(餌付き)で、フワフワとサケの回遊ルートを流すという釣法です。すると数投目で、コツン!グッ!!と小さめのアタリ!それでもしっかりフッキングするとサケがヒット。時折ジャンプも見せてくれた魚は、60cmくらいのメスのサケでした。

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朝マズメに念願のメスのサケをキャッチ(提供:TSURINEWSライター:ヨスウケ)

お腹が膨れていたのできっとイクラが入っていると思いキープしました。

その後は昼にサケを捌きに宿に戻ったりもしましたが、夜中まで釣りを続け、この仕掛けで2本、ウキルアーで1本釣れてしまいました。なかには80cm近いこんな一本も!

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夕マズメの暗い時間に大型のサケをキャッチ(提供:TSURINEWSライター:ヨスウケ)

しかし、私には2本で十分ですから優しくリリースとしました。さて、キープしていた2本のサケは昼に宿の外で捌かせていただきました。

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オスとメスのサケ(提供:TSURINEWSライター:ヨスウケ)

捌いていると中から念願のイクラが……!

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念願のイクラをゲット(提供:TSURINEWSライター:ヨスウケ)

本当に宝石みたいですね!身とイクラはネットで見た方法で漬け込み、容器に入れ、九州まで冷蔵で送ることとしました。大満足の4日目を終えました。

最終日:利尻島を観光

最終日は雨にくわえ、既に満足してしまった私は朝マズメを寝過ごし、利尻島の名所をゆっくりと観光しました。

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釣り旅は釣り以外にも観光を楽しむ(提供:TSURINEWSライター:ヨスウケ)

そして再びフェリーで約90分、車で6時間かけて稚内市から新千歳空港に移動、飛行機で約2時間30分かけて福岡に戻ってきました。北海道の雄大な自然に小さな夢をかなえてもらい、出会った人も含め感謝の気持ちで終われる素敵な旅となりました。

自宅に帰り着いたころ、遠く離れた両親からラインが届き、驚きと感謝の言葉がつづられていました。

気になる費用は?

さて、素敵なことばかりでないのが旅の費用です。今回の旅は4泊5日で計画しました。大まかな、費用のまとめがコチラになります。

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今回の遠征の総額(提供:TSURINEWSライター:ヨスウケ)

非常にかわいくない金額ですね。

飛行機は各会社や予約の時期によって大きく異なりますが、大体4万円程度を目安にするといいかと思います。時間がない場合は、北海道内の別の空港まで飛行機で移動することもおすすめです。

その他にも、福岡へのイクラなど冷蔵での輸送費約5000円や、お土産代、空港での駐車場代など何かとお金がかかりました。とはいえ、お金以上の経験をすることができたとは感じています!

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<ヨウスケ/TSURINEWSライター>

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