ベテラン釣り師の三浦さんから「何かいい釣り物はないか」と相談を受け、すかさず「カワハギ釣りです」と返答。ということで、釣友の重野さんもお誘いして11月20日にカワハギ釣りに行くことになった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・佐久間由郎)
石川丸からカワハギ釣り
午前6時に受け付けを済ませて第5石川丸に乗船。釣り座は右舷トモに三浦さん、左舷トモに私、左舷トモから2番目に重野さん。道具を積み込んだら早速タックルの準備に取り掛かる。
極鋭カワハギ1342にPEライン0.8号を巻いたステファーノ201をセットする。これにハリス2.5号、ハゲバリ4号の胴つき3本仕掛けをセット。オモリは30号統一。エサは冷凍アサリだ。
1投目はコモンフグ
午前6時40分に船着き場を離れ、港外でスタート時間を待つ。7時ちょうどに師崎恒例の一斉出船。カワハギのポイントは近いので、5分もしないうちにエンジン音がスローになり、船長から「水深は10m。根掛かりに注意して」とアナウンスが入り釣り開始となった。
まずは丁寧にアサリを付けて仕掛けを投入。オモリが着底したらトントンとリズミカルに底を小突いて誘いを入れ、誘いを止めて静かにサオを持ち上げる。
1投目からアタリが出たが、カワハギの引きではなさそうだ。上がってきたのはコモンフグ。これは調子がいいぞと思ったが続かない。ミヨシの方では本命のカワハギが次々に上がっているが、私にはアタリが出なくなってしまった。
釣友に良型がヒット
そんな状況のなか、重野さんは良型のカワハギを連続で釣り上げる。三浦さんも本命ゲット。本命ボウズは私だけだ。同じような仕掛け、エサも同じアサリなのにアタリが出ない。誘い方をまねしてみるが反応がない。なぜだろう…。
皆さんから遅れること1時間。誘った後に聞き上げたとき、鋭いカカンカカンというアタリが出た。

周りが数を伸ばす中……
しかし、その後も周りは釣れているのに私だけ蚊帳の外という状況。ミヨシの方で大きなヒガンフグが上がっているのが見える。重野さんは激しいアタリの後にハリスを切られたようなので、カットウ仕掛けでやってみる。しかし、30分ほどやっても何も反応なし。
波と風が出てきたので食わせ仕掛け(胴つき仕掛け)に戻す。悩める私の横で重野さんはコンスタントに良型のカワハギを上げていく。
時合い到来でアタリ連発
そんな状況が変わったのは午前11時20分、突然アタリが連発した。立て続けにカワハギをゲットする。周りもどんどん上げており時合いのようだ。私も乗り遅れまいと誘う手に力が入った。
ゴールデンタイムは昼ごろに終了。風と波が強くなり釣りづらくなってきた。

最終釣果
私の釣果は、カワハギ5匹、ウマヅラハギ1匹、ヒガンフグ2匹、コモンフグ1匹だった。三浦さんはカワハギ5匹とカサゴ1匹、重野さんはカワハギ9匹とヒガンフグ2匹だった。
フグは、フグ処理の免許を持っている船宿がさばいて有毒部分を取り除いた「身欠き」というむき身状態にしてくれる。肝が大きくなったカワハギは、刺し身もおいしいが煮付けも最高だった。

今後はフグがメインに
今年は暖かい日が続いたせいかカワハギの当たり年のようでまだまだいけそうだが、水温が下がってくると主役はフグへと交代する。フグはカワハギタックルを流用できる。カットウ釣りという独特な釣り方でも狙えるので、皆さんも挑戦してみてはいかがだろう。

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<週刊つりニュース中部版 APC・佐久間由郎/TSURINEWS編>
石川丸
石川丸(いしかわまる) >大型船3隻体制で、四季折々の人気の釣り物が楽しめます。春はアジやメバル、マダイ、夏はイサキやキス、タコ、タチウオ、秋はマダイやカワハギ、冬はフグやヒラメ、青物など中小物から大物までお任せください。ビギナーからベテランまで幅広いお客様に愛される船宿です。
この記事は『週刊つりニュース中部版』2023年12月15日号に掲載された記事を再編集したものになります。