今年最後の東京湾ボートシーバス釣行です。今回は筆者がもっとも好きな釣りのひとつ、ビッグベイトで狙う秋の風物詩コノシロパターンです。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター小菅修平)

東京湾で80cmランカー級頭にコノシロパターンの大型シーバス...の画像はこちら >>

コノシロパターンのシーバスゲーム

まず、コノシロという名前にあまりピンとこない方も多いかと思いますが、寿司ネタで聞くコハダの成魚の事です。シンコ→コハダ→コノシロと名前が変わる出世魚です。秋~初冬にかけて産卵を控えたシーバスが効率よく栄養を摂るために汽水域や内湾で群れで固まっているコノシロを捕食するそうです。

この時期のコノシロは15cm以上になるのでビッグベイトでのアプローチが適しています。また、コノシロを捕食しているシーバスは大型の個体が多く年間を通してもっともランカーサイズを狙える季節ともいえます。

Maverick Anglers Shopで釣行

普段は横浜エリアから出ることが多かったのですがはじめて木更津エリアからの出船です。今回お世話になったのは釣具屋さんも営むMaverick Anglers Shopさんです。

ボートシーバスやサワラのルアー釣りのチャーター船をメインでやっているそうです。すごく親切、丁寧な刈込船長の操船のもと、木更津の沖堤防付近や干潟エリア、温排水などいろいろなポイントを回ってもらいました。

当日の状況

天候は雨のち曇り。9℃~13℃。前日から雨が降り、午前中は降り続くとのこと。風が無いのが不幸中の幸い。それでも雨に濡れて体温が奪われ、かなり寒く感じます。レインウェアに防水スプレーをし忘れたので浸水しないか心配です。

東京湾で80cmランカー級頭にコノシロパターンの大型シーバス乱舞【木更津沖】
東京湾で80cmランカー級頭にコノシロパターンの大型シーバス乱舞【木更津沖】
木更津エリアでシーバスゲーム(提供:TSURINEWSライター小菅修平)

潮回りは大潮2日目。満潮スタートの下げいっぱいまで。潮が悪かったという言い訳は出来ない好条件です。いつも一緒に釣りをする相棒のショリ氏と二人での釣行です。

コノシロパターンのタックル

メインとなるのはベイトロッド2本。

東京湾で80cmランカー級頭にコノシロパターンの大型シーバス乱舞【木更津沖】
東京湾で80cmランカー級頭にコノシロパターンの大型シーバス乱舞【木更津沖】
ベイトロッドで挑む(提供:TSURINEWSライター小菅修平)

4oz以下のビッグベイト用

・シマノ カルカッタコンクエスト301
・オリジナルロッド 6’6” XHクラス

5oz以上のビッグベイト用

・アブガルシア レボビーストロケット
・オリジナルロッド 6’6” XXXHクラス

どちらもPEライン4号リーダー40lbです。リーダーの長さは短めの30cm位です。ボイル撃ちやベイトが小さい時用にスピニングタックルも念のため用意しました。

ルアー

ルアーは一番小さくてエレメンツのダヴィンチ150から大きいのはDRTのクラッシュゴーストまで大小様々なビッグベイトを用意しました。

メインで使うと予想していたのはメガバスのメガドッグ180と220、エバーグリーンのアマゾン、エレメンツのダヴィンチ190、マングローブスタジオのビッグバンディット辺りかなと考えていました。

今回の目標はデカペンシルで釣ること!腕がちぎれるまでドッグウォークさせようと決めていました。

一面コノシロの群れ

朝6時いよいよ出船です。顔に吹き付ける雨で目を開けているのがやっとな感じ。桟橋を出て10分程度で最初のポイントに到着。到着するや否や辺り一面コノシロの群れ。水面が騒がしい。

おそらくコノシロの群れの下にはシーバスがいるのだろう。バシャバシャと音を立ててコノシロが逃げ惑う様子があちらこちらで!正直、こんな状況には今まで出会した事がない。

船長の合図と共にメガドッグをフルキャスト!ド派手な着水音と同時にドッグウォーク開始。コノシロがボイルしている周辺をトレースしているとすぐにバイトが!しかしフックセットせず……。とにかく誤爆が多い。なかなか口の中に収まってくれず弾き飛ばされたりルアーのすぐ横で水柱が上がったり……。心臓バクバク!テンションMAXです!

せっかくルアーが吸い込まれてもびっくりアワセをしてしまいせっかくのチャンスを逃してしまう事も……。シーバスビッグベイトは本当にドキドキします。

日の出前に待望のシーバスヒット

日の出時刻は6時25分。ちょっと明るくなるくらいのタイミングがたぶん時合いになると船長。その言葉通り、日の出10分前、ひときわ激しいコノシロボイルのど真ん中でメガドッグ180が水柱と共に消えました。

一呼吸おいてしっかりフッキングー!ずっしりと重みが乗りました。気持ちいー!バス釣りでは中々味わう事のない乱暴で強い引き。

そして激しいエラ洗い。シーバス釣りしてるなーと感じます。

東京湾で80cmランカー級頭にコノシロパターンの大型シーバス乱舞【木更津沖】
東京湾で80cmランカー級頭にコノシロパターンの大型シーバス乱舞【木更津沖】
75cmシーバス手中(提供:TSURINEWSライター小菅修平)

コノシロを食べている産卵前のシーバスは特に引きが強いです。フルロックのカルカッタコンクエストのドラグが鳴ります。激しい抵抗の末に上がってきたのは75cmのシーバスでした。写真では細めに見えますが、中々の腹パンボディでした。メガドッグのトレブルフックが折れるほどのファイトをみせてくれました。

80cm5kgランカーを追加

1匹目を釣ってから10分位で2匹目ヒット!またもコノシロボイルのど真ん中、ルアーはビッグバンディットに変更。水面直下を連続ダートしている途中で下から突き上げバイト。一度目はミスバイトでしたが、すぐ追い食い。今回も綺麗にフッキングできました。この日最大となる80cm5kgのナイスランカーでした。

東京湾で80cmランカー級頭にコノシロパターンの大型シーバス乱舞【木更津沖】
東京湾で80cmランカー級頭にコノシロパターンの大型シーバス乱舞【木更津沖】
80cm5kgのナイスランカー浮上(提供:TSURINEWSライター小菅修平)

しかし、ビッグバンディットに出たのはこのバイトのみ。

今日はペンシルベイトのジャーク幅の短いドッグウォークの方が反応がいいみたいでした。

東京湾で80cmランカー級頭にコノシロパターンの大型シーバス乱舞【木更津沖】
東京湾で80cmランカー級頭にコノシロパターンの大型シーバス乱舞【木更津沖】
がっつりハーモニカ食い(提供:TSURINEWSライター小菅修平)

干潟エリアでもヒット

時刻は9時ちょうど。コノシロフィーバーもひと段落した頃、船長が違うエリアのコノシロを探しに行ってみないかと提案してくれました。移動してきたのはとある中規模河川の河口付近。

水深は浅いところでは3m程度。魚探でコノシロの反応が濃い場所を探していると進行方向で突如ボイルが!慌ててダヴィンチ190を投げ込むと着水と同時にヒット!ボイル撃ち成功です!

しかし後が続かずここからしばらく無な状態に……。ちょっと潜らせてみたりルアーサイズを大きくしてみたり、小さくしてみたり……。色々と試してみましたが、ぱたりと反応が消えてしまいました。

釣り友に連発

10時半。迷走状態が続き、あっちへ行ったりこっちへ行ったり……結局、朝のコノシロフィーバーのポイントに帰ってきました。しかし、朝のような活気は無くなっていました。時折、コノシロの単発ボイルはあるものの静かな水面です。「このまま終わるかなー。」何となくそんな予感がしていました。

11時半納竿予定だったので実質あと1時間。

本当に釣りをしている時は時間が進むのがあっという間です。ここまで私3匹、ショリ氏2匹。まぁ上出来と言えば上出来ですが、ドラマフィッシュが欲しいところ。残りの時間で何とか1匹!と気合を入れ直しドッグウォーク再開です。ショリ氏はクラッシュ9に変更して一段下をゆっくりただ巻き。

東京湾で80cmランカー級頭にコノシロパターンの大型シーバス乱舞【木更津沖】
東京湾で80cmランカー級頭にコノシロパターンの大型シーバス乱舞【木更津沖】
ボイル撃ちで見事的中(提供:TSURINEWSライター小菅修平)

私はこのまま何も起こらず納竿になったのですがショリ氏と船長はこのポイントで合計3匹のシーバスを釣り上げました。ルアーは全てクラッシュ9。もはやクラッシュ9無双というべきか、立て続けにボコボコと。

東京湾で80cmランカー級頭にコノシロパターンの大型シーバス乱舞【木更津沖】
東京湾で80cmランカー級頭にコノシロパターンの大型シーバス乱舞【木更津沖】
連続ヒットを楽しんだ(提供:TSURINEWSライター小菅修平)

慌てて私もクラッシュ9してみましたが何も起こらず……。あぁ、うらやましい……。納竿。まとめ

最終釣果

というわけで納竿の時間。

私は結局3本。それでも心はしっかり満たされていました。唯一の心残りと言えば、日の出前にスーパーマグナムザラスプークに出たビッグバイトをバラしてしまった事。やっぱりフックは変えておくべきだったかな。皆さんもフックのチェックは怠らないようにしましょう。

普段はブラックバスがメインなんですが、この時期のビッグベイトシーバスに魅了されて数年。ドキドキ感はブラックバスを遥かに超えるかもしれません。今年は水温が高過ぎるせいで例年より1ヶ月ほど海の中の状況が遅れているそうです。なので、まだビッグベイトシーバスを楽しめるそうですよ!木更津沖のシーバスゲームを是非体験してみてください。

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<小菅修平/TSURINEWSライター>

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