先日、河口湖にあるニューブリッジキャンプ場でキャンプ&バス釣り動画を撮りましたので、その模様をお伝えします。せっかくなので、釣ったバスとギルは調理して食べてみることに。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・小林義典)
河口湖でキャンプとバス釣りの両方を楽しむ
今回おじゃましたのは、山梨県のニューブリッジキャンプ場。河口湖大橋のすぐそばにあるキャンプ場で湖畔まで10秒というアクセスの良さと、バス釣りの好ポイントである河口湖大橋下のすぐ近くという立地の良さが魅力です。
スーパーオギノとコンビニのローソンが徒歩圏内にあるため、何か忘れ物があってもなんとかなる利便性の良さもお気に入りで、今回のキャンプ地に選びました。
キャンプ場に到着
まずはスーパーオギノで食パンと卵を購入。ニューブリッジキャンプ場に向かいます。来客用の駐車場に車を停めて受付へ。とても親切なおば様に色々と教えてもらい、湖畔側の36番オートキャンプサイトをキャンプ地に。
道の前で寝る時に少しうるさいかも?とも思ったのですが、湖畔まで徒歩10秒で行けるため、釣り人には最高の立地。水道やごみ捨て場も直ぐそこの利便性の良さも魅力的でした。
当日は、テントを張った湖畔側の場所には自分以外誰もテントを出していなくて貸し切り状態。寒い時期なのが幸いしたのかもしれません。料金の安いフリーテントサイトには、外国人の自転車キャンパーが2人と大ベテランぽい人が2人いました。
今回は車の乗り入れOKのオートキャンプサイト湖畔側を利用しましたが、季節やテント設営場所によって料金は違う様なので、ホームページ等を参考にしてみてください。
早速テントを立てる
場所を決めたら、早速テントを設営。しかし、その頃から風が強く吹き付けてきたため苦戦。
河口湖は、富士山が噴火した時に出来た溶岩が地面にたくさん埋まっているため、なかなかペグが入っていかないのです。デカイハンマーでブッ叩くも溶岩には叶わず、ペグが曲がってしまいます。仕方なくキャンプ場売店に行き太目のペグを中古で購入。
なんとかテントを固定できましたが、テントをよく見ると去年使ったままメンテナンスをしていないためにカビが生えていました。
しょうがないので予備として用意していたテントに一度荷物を入れて掃除。
予備のテントはそのまま荷物用テントとして使いました。(ここのオートサイト側は1区画に複数のテントを立てられます。)
テントが設置出来たものの、風は更に強くなり予備テントが倒れてしまったので、ロープで更に固定してなんとか飛ばされないようにしました。

少しでも釣りを楽しむ
これでなんとか大丈夫だろうと思っている時にふと時計を見ると、時間は既に16:00。そろそろ釣りをしなければ暗くなってしまいます。
しかしテントサイト前の湖岸はとんでもない爆風で白波が立っている状況。ブラックバスはともかく温度変化に弱いブルーギルは極めて釣りずらい状況で、当初攻めようとしていたポイントではなく、別も場所に移動します。
車でロイヤルワンドに向かい、撮影機材をセットしてポイントに向かうと既に16:30。すでに日が暮れてきて暗くなってしまいました。とりあえず、ブラックバスより比較的イージーなブルーギルを狙います。
一応全く釣れなかった時の保険のために、当日たまたま釣りをしていたお友達の斉木さんに、釣れたら魚を持って来てもらうことをお願いしていました。
しかし、斉木さんも釣れないかもしれないしやはり自分で釣らなければと気合を入れて準備します。
1投目で本命のバスをゲット
湖岸に降り立ちスロープ横の土管前にダウンショットリグにポークルアー豚白魚を付けた仕掛けをキャストした第1投目。ラインが横に走ります。
「来た!」慌てて合わせを入れるといきなりヒット!けっこう引きが強く、上がって来たのはなんとまるまる太ったバスでした!
まさか一投目で来るとは思いもせず、早速エラに切れ込みを入れて血抜きをして締めます。取り敢えず一安心。

ギルも手中
バスは釣れたので、次はブルーギルに狙いをシフト。しかし、これがなかなか見当たりません。いつもならポークルアーをちょんちょんやるだけでふらふらと寄って来るのに。
「おのれ~ギルの癖に~チキショ~」と思いながらふと下を見ると、こんにちは~と挨拶される感じでブルーギルと目が合いました。
ギルの目の前にポークの切れ端を落としてちょんちょんやると、やっと口を使ってくれて、なんとかギルもゲット!こちらもエラにハサミを入れて締めます。

さらに追加のギルを目指して溶岩エリアとスロープエリアを行ったり来たりしてがんばるも、どうにも反応が鈍い印象。前日と前々日爆風と寒波のため、食いが渋いようです。
火おこしに手間取る
もう少し頑張りたかったのですが、炭火の火起こし等があるため、急いでキャンプ場に戻りました。ちなみに保険で魚の確保をお願いしていた斉木さんは爆風の為にノーフィッシュだったようです。一歩間違えればこちらもノーフィッシュになるところだったかも。ボウズをくらうところでした。
「危うくスーパーのサバを買って来てオチに使う事になるところだったぜぃ~。」と思いながらキャンプサイトに戻ると、爆風の影響か荷物用テントの破壊が進んで潰れていました。再生に再び時間が取られながら、そして夕闇迫る中焚火台の準備を始めるのですが、炭になかなか火が着きません。
着火剤を使ったりティシュを使ったりしたが上手くいかず、バーナーで炙ったらようやく少し火が着いたのですが直ぐに消えてしまう始末。最後の手段で固形燃料を着火剤代わりに炭の下にブチ込んで着火剤をこれでもかと後追いでぶっ掛けます。
正しい使い方ではないので、良い子はマネしてはいけませんよ(笑)。結局、炭火が安定するまでかなりの時間を費やしてしまうのでした。
釣った魚を捌いていく
ようやく魚を処理出来る状態になったため、早速釣ったバスとブルーギルさばくことに。ダイソーの包丁と金タワシでまずはウロコを取ります。

肛門のあたりから刃を入れ、頭の方に刃を走らせて中身を取り出します。すると見慣れない部位が出てきました。どうやらこれはバスの卵のようです。通常バスは春先に卵を産む魚ですが、来年の春に向けて既に卵が体内で生成されていたようです。
河口湖の放流バスのほとんどは年を越さずに死んでしまうため、養殖バスから子供が生まれているのを見たことがありません。少し罪悪感を覚えましたが、僕はこの放流バスはいわゆる種なしで、無精卵なのではないかと思っています。
バスの胃袋からワームが出てくる
そして更に胃袋を取り出したら何か入っている模様。小魚でも食べているのかな?と、胃袋を引き割くいてみると、河口湖では使えないはずのアレが出て来ました。そう、ソフトルアーのワームです。
塩が入っているタイプだからなのか、ルアーが水を吸ってパンパンに膨れあがっていました。フォーミラーの味付きのワームも食べているようで、独特の香り。
「このバス、食べても大丈夫かな~?」
う~んと少し考えてしまったのですが、命は大切のしなくちゃと思い食べることにしました。
調理法について
塩コショウと七味唐辛子をブチ撒けてワームの科学臭をごまかすことに。最後の仕上げに市販のからあげの粉をまぶしてから油を塗りたくって焚火台へ乗せてじっくりと焼きます。
そしてブルーギルも同じ様に塩コショウと七味唐辛子、からあげ粉をまぶしてカラッと揚げました。こちらもなるべくがんばって火を通します。バスの片面が焼けたら軍手でバス持ちしてひっくり返し、こんがりとなるまで焼きあげます。

ごはんはダイソーのメスティン3合で炊いて沸騰してから15分ほどしたら焚火台から下ろしタオルに包み裏返しにして蒸して置いておきました。
平行してレトルトのカレー「プリキュアカレー」をヤカンで温め沸騰させておき、残ったヤカンのお湯はお味噌汁とコーヒーに使いました。
いよいよバスを食べてみることに
果たしてバスのお味はどうでしょうか。結構焦げてしまったので見た目は少し悪いのですが、大き目に箸でつまみ口に運んでみると……口の中に広がった味は淡泊で海のスズキそのもの。魚体の緑の部分に臭みがあるので金タワシで念入りに擦ったのが良かったのか、すごく美味しかったのです。
少し焼きすぎたのか、身がボロボロと崩れてしまう部分があったり、ゼラチン質みたいなぷりぷりな部分があったりしましたが、それぞれに部位による食感の違いを楽しめました。
隠し味にピリリとしたワームの塩っ気が効いていた様な気がしなくもないですね。(ちゃんと処理していますけどね。)こばちゃんは特殊な訓練を受けていますので、良い子はマネをしないで下さいね~?
ギルも実食
メスティンのごはんも完成。そのまま器にしてブルーギルを乗せてさっき温めたプリキュアカレーをブルーギルに振り掛けます。
ブルーギルは小骨が多いので、一度油で揚げてから少し冷ましてもう一度揚げる二度揚げがおすすめ。そうすれば小骨も気にならない位サクサクでした。(大き目のギルは三枚に下ろして二度揚げにすると良いでしょう。)

「コイツがカレーに良く合うんだよね~」
と思いながらブルーギルを食べて、最後にお味噌汁でホット一息。染み渡る旨さを味わえました。

空腹を満たす事が出来たら眠くなって来たので寝る事に。今回のキャンプは寒い時期に敢行しているので、モバイル電源を用意して電気カーペットを使える様に準備してきました。電気カーペットを敷いた上に寝袋を乗せて、更に寝袋の中に毛布を内側に入れて暖を取ったので、寝袋でぐっすりと寝れました。
残りのブラックバスで朝食
翌朝、昨日の残りのブラックバスを使いホットサンドを作りました。ホットサンド用に小さい焚火台をダイソーで購入していたので、使うのが楽しみだったんですよね。

前日に用意していた3kgの炭では足りなかったので、キャンプの売店で炭を追加で購入。早速炭を焚火台に入れて火を起こします。固形燃料を着火剤代わりに使うと難なく火を付けられました。
ダイソー製のホットサンドメーカーの内側に油を塗り、食パンの上に魚肉ソーセージを薄く輪切りにして食パンに円形に乗せていきます。
円の真ん中には、昨日釣れたブラックバスの身をほぐしたものをd乗せて、真ん中に生卵を落としトドメにたっぷりとマヨネーズを敷きつめ、生卵を落とさない様に慎重にホットサンドメーカーを閉じて弱火で焼いていきます。

ブラバスサンドの完成
5分ほどで完成。名付けて「ブラバスサンド」。ホントはチーズも一緒にはさみたかったですが、持ってくるのを忘れてしまいました。代わりにマヨネーズを塗ってみたのですが、これが良い仕事をしたくれたみたいで、でマヨネーズが焼けるいい匂いが漂ってきます。
頬張ってみると、サクサクととても良い食感で、中から焼けたマヨネーズの酸味がブラックバスの味とミックスし、とても良いハーモニーを醸し出しています。

思わず「旨いぞ~」と味王のじーさんがウランを発射しそうな感じになりますが、グッと堪えてバスの味を堪能。その後レトルトのコーヒをすすり一服してから撤収作業に入りました。
撤収作業に手間取る
今回は、ポップアップテントを使ったのですが、設営する時は5秒で設営は出来るものの、撤収の際に折り畳むのが難しくて解りにくいことが判明。説明書を見ても幼稚園児が書いた様な端折った説明書と図で「こんなのわかるか~」と愚痴をこぼしたくなる気持ちに。
チェックアウト時間ぎりぎりになっても折り畳めず、強引に車内にブチ込み、ルアーやラインが車内で絡まりながらもなんとかトランクルームを閉めることができました。
次の日に家の近くのお友達の相馬君に手伝ってもらって、二人掛りで一時間掛けてテントをテントカバーに収納することに成功。実は前回、このテントを使った時は、テントの畳み方がわからず、色々な人を巻き込み総勢十人掛かりでテントケースになんとか入れることができたのでした。
キャンプ場の設備に助けられた
今回お世話になったニューブリッジキャンプ場は、キャンプ用品のレンタルや販売もしており、中でも中古品の販売もあるのが嬉しいポイント。トイレやシャワーも完備しているのでとてもおすすめです。
余った炭や生ゴミを捨てる場所があったり、コンビニが徒歩3分圏内にあるのも魅力的。やろうと思えば手ぶらでキャンプできるようで、実際に外国の方が高速バスで来て手ぶらでキャンプをすることもあるようです。
最後に
来た時以上に使った場所をキレイに片付けてキャンプを終えました。皆さんもキャンプ&バス釣りをぜひやってみて下さいね~!
この模様はユーチューブやりすぎこばちゃんつりチャンネルをチェックしてください。それではまた!やりすぎこばちゃんでした。
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<小林義典/TSURINEWSライター>
▼この釣り場についてニューブリッジキャンプ場