哀しいことであるが「釣りに行ける日」と「釣れる日」の間には何の相関関係もない。年間の休日で釣行可能な日と、潮時表を照らし合わせてがっくりしたアングラーは多いのではないだろうか。

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釣りに行ける日と釣れる日は別

釣りは、仕事や用事のないときがそのための時間になる。釣りを楽しむアングラーにとっての釣りタイム=「釣りに行ける日」とは、ズバリ、余暇時間に限られるのである。これはゴルフやキャンプなど他のアウトドアの遊びと同じである。

一方アングラーがターゲットにしている魚は、変温動物であり、水温の状況と潮流や波浪など、自身の生息環境によって活性が大きく変わる。水温や潮流のコンディションのいいときは活性が上がる。つまりこのときが魚の動く日=「釣れる日」なのである。

そこで様々な方法を使って「釣りに行ける日」と「釣れる日」のマッチングが試みられる。また、実際は年間かなりの日数釣行していても、それをあまり大っぴらに言い出しにくい場合もある。そんな場面では様々な嘘や言い訳の出番となる。

釣れなかった時の言い訳

私の場合、釣行可能な休日の潮まわりのなかで何とか魚の付き場を探して、釣果にありつけるように頑張ることが多い。だから条件が悪いとき、恥ずかしい話であるが「型を見た」程度の釣果のこともある。例えば釣り場で他のアングラーの方と話をするとき、「水温が低下して」とか、「雨の後で水潮気味で」といった言い方をすることも多い。

素直に教えを乞うことも

ただしこれは同じ釣り場内で、違うジャンルのアングラーに対しては結構使えるが、同じジャンルのアングラーで多くの釣果を出している人に対しては、なかなか使えないものである。そのアングラーの方がその条件での釣法に優れていたのだから。こんな時私は、素直に釣れたポイントや飛距離、さびき方、仕掛けなどを教えてもらうことにしている。

日焼けの言い訳

夏場などで、毎週のように釣行することもある。また、以前、勤務時間が昼から夜の時などは、出勤前の午前中に短時間竿を出すこともあった。しかしハゼのミャク釣りやキスのチョイ投げなどでも、短時間で結構日焼けするものである。

陸っぱり釣り師が使う【釣りの言い訳】 釣りが好きな気持ちにはウソはつけない?
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釣れればいいけど……(提供:TSURINEWSライター牧野博)

仕事場で、私が釣りをすることを知っている人は多いが、相手の人が釣りをしない人であれば、私は黙っているだけである。ただ、ときどき、良く日焼けしてるねなどという人もいる。そんなときは、「ちょっと外で家の周りの草ひきをしてましてね」というフレーズで逃げる。

釣れない釣行はなかったことに?

相手が釣りをする人であれば、2回に1回くらいは、「ちょっと日曜夕方軽く釣ってきました」などという時もあるし、釣果があまりよくなかったときは、「行きたかったけれど、〇〇〇で気ぜわしくてね」と言い訳をしていることもある。この場合の〇〇〇に該当するフレーズとしては、家の用事、クルマの定期点検、通院などを状況に応じて使い分ける。この言い訳の方法は、釣りをするメンバーが職場にいる場合でも有効である。

たとえば、釣り好きの同僚に「おっ、ずいぶん焼けてるね、また釣りに行ってきたの」などと突っ込まれたときにも有効だ。ま、嘘をついていることは相手にわかっているのかもしれないが、そんなときは、相手の顔色を見ながらであるが、「〇〇さんはどこに行ってこられたのですか」と応戦することもある。

私は、釣果についてはほとんど嘘を使ったことがない。よく、「釣りの話は手と口を縛ってから聞け」などと言われたりすることがあるが、実際の釣果は人によっても、またジャンルによっては入るポイントによっても結構変わってしまう。

釣りが好きな気持ちにウソはつけない

様々な言い訳をして、釣りに出かける。

1日の釣行の時もあれば、3~4時間の短時間の釣行もある。しかし、時間を捻出して釣行しても、釣果が伴わないことはよくある。

昔、釣りの帰りに最寄駅からの住まいまで、タクシーを利用したことがある。その時のドライバーさんが釣り好きで、ジャンルをきいてみると船釣りでマダイ釣行に良く行くとのこと。私は投げ釣り1本で、船釣りの経験がほとんどなかったので、船釣りでオデコ(釣果ゼロ)というのは無いと思っていた。「船釣りでも、オデコ(釣果ゼロ・関西で云うボーズ)ってあるんですか?」と、聞いてみたところ、「結構あるよ」との返事。

スポーツ誌等の釣果情報は、やはり目立った釣果があれば当然それを掲載する。それは正しい情報なのだが、やはりアングラーがその場その条件で工夫して釣っても貧果に終わるときもある。情報をキャッチして釣行しても、同じ釣果は期待しにくい。仮にそこが初めて行く場所で、釣果情報の半分くらいの釣果をいきなり出せたなら、そのアングラーは相当釣技に長けた方だと私は思う。

当然もっと少ない釣果のときもある。しかしそのために釣りという楽しみを放棄することは決してない。

懲りない面々が我々アングラーである。「釣りが心底好き」その気持ちには嘘をつくことができないのである。

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<牧野博/TSURINEWSライター>

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