テーマは「椎の木湖フライデーオープンに挑戦」。今号からは優勝までの軌跡を追ってみよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
受付1時間前に列へ
大会とはいえ入場は当日先着順。少しでも狙いの釣り座に入りたかったので、受付が5時45分開始のところ、4時45分に到着しバッグを事務所前の台に載せた。それでも吉田の前には30人以上分の荷物が並んでいた。
はじめて来たけどすごい人気なんだね。
吉田康雄「そうですよ!早い人は4時から座布団なりボウルなりを置いて並んでますから」

30人くらい前にいるけど、狙いの釣り座には入れそう?
吉田康雄「おそらく大丈夫だとは思いますが、こればかりは何とも言えません」
5時45分に受付が始まると、列がゆっくりと進みだす。入場料を支払って引換券をもらうと、前の人を追いこさないように3号桟橋へ。記者も吉田のあとを追いかけるが、気持ち足取りが速いような気がする(笑)。
吉田康雄「よかったー。狙っていた釣り座に無事入れました」
釣り座は3号桟橋渡り奥の5号向きで、釣り座番号は539番。自動検量器の表示は5.5mとなっていた。
水深の深い釣り座を選択
なんでここを狙っていたの?
吉田康雄「ピンポイントで狙っていたわけではありませんが、この周辺の水深が深いんですよ。5号のほうがさらに深い所もあるのですが、季節風が吹くと向かい風になってしまうので」
なるほど、風を背にしやすくてしかも深い。
「はい。チョウチン釣り一択なので、ならば水深はあったほうが何かと不都合がないので」

なぜチョウチンなの?
吉田康雄「この時期の実績ですね。午後になって水温が上がればメーターセットもありかとは思うのですが、それでは残り時間がわずかしかありません」
納竿は14時だったね。
吉田康雄「はい。6時45分~14時の正味7時間15分が勝負時間です」
竿は何尺?
吉田康雄「15尺からやってみようと思ってます」
“から”と言うからには決め打ちではない?
吉田康雄「もちろんです。それに傾向として日中になるほどタナが高くなる可能性が高いので」
その場合は竿を短くするの?
吉田康雄「はい。もしかしたら12~13尺で始めてもいいかもしれないのですが、とりあえずは15尺でやってみます」
なお、周囲を見渡すと釣り方で多いのはチョウチンセットで、メーターや段差の底釣りは少数派だった。やはり吉田が言うとおり、この時期の椎の木湖における定番釣法と言ったところなのかもしれない。
記者はバランスの底釣りで
吉田康雄「ところで関口さんは何をやるのですか?」
オレ?オレはバランスの底釣りをやるよ。だってそれしかできないもん(笑)。
吉田康雄「たいへん申し上げにくいのですが、底釣りはよくないですよ。試釣の時もそうだったのですが魚が底に着いていない感じなんですよね。

そうかもしれないけどオレが1号に行ったら誰が取材するんだよ。
吉田康雄「確かに!これは失礼しました(笑)」
いいんだよ。ウキが動くと釣りに熱中しちゃうから、動かないくらいのほうがかえって好都合さ。
こうして吉田と記者が参加する熱戦の火ぶたは切って落とされた。
次回も「椎の木湖フライデーオープンに挑戦」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【椎の木湖フライデーオープンに挑戦#1】
▼この釣り場についてつり処椎の木湖
この記事は『週刊へらニュース』2024年1月12日号に掲載された記事を再編集したものになります。