春の暖かさに誘われて、京都府の河川へ自作ルアーのテスト釣行に出かけました。ビッグベイトやシャロークランクなど、手作りのルアーを複数投入して動きや飛距離を確認。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・田村昭人)
京都の川で自作ルアーのテスト釣行
ビッグベイトの自作ルアーを川でテストし、あわせて川バスに実績のあるバイブレーションも持参して、11時から15時までの時間帯で日中の釣行をおこないました。
朝から暖かく、春らしい日差しが降り注ぐ穏やかな天候。この陽気に合わせて、朝からしっかり日が当たるポイントを選び釣行に臨みました。

テスト用のタックル紹介
ビッグベイト用の7フィート台ベイトロッドに、ラインはフロロカーボン20lbを使用。ルアーは自作のものを中心に、川でのバス狙いに相性の良いバイブレーションも持っていきました。
自作ルアーは、175mmで4oz超のジョイントベイトをリップレス仕様に仕上げたもの。しっかり泳いでくれるかどうかのテストも兼ねています。ほかに、2.8ozと3.1ozのミノー、3.6ozに仕上げたペンシルベイトも制作しており、これら4本はすべてトチの木で作りました。

さらに、別のタックルとしてミディアムライトの7フィート台ベイトロッドを用意。ラインはPE0.8号に、リーダーはフロロ2.5号をセットし、軽めの自作ルアーのテスト用として使いました。
ノンラトル仕様のバイブレーションもトチの木から削り出して製作。加えて、モンキーポッド、オバンコール、ホオの木で作成したシャロークランクも動きをチェックするために持参しました。

また、市販ルアーとしては、メガバスのバイブレーションXをタックルボックスに入れて釣り場へ向かいました。
自作ルアーの動き確認
日当たりがよく、流れも穏やかなポイントに到着しました。まずは自作のビッグベイトの動きをチェック。水面直下をノタノタと泳ぐミノーは、テールの動きもよく、思い通りのアクションを見せてくれました。水温が高くなる夏場に活躍しそうです。

次に試したのは2種類のペンシルベイト。それぞれ鉛玉ラトルのコトコト音タイプと、ブラスラトルのジャラジャラ音タイプです。どちらも3oz台でキャストしやすく、後方重心に仕上げたため飛距離も十分。
テールの浮力により川の流れの中では水平に近い浮き姿勢になりましたが、テールを少し下げるよう15gのシンカーを追加することで、安定したアクションを得られました。
続いて、ジョイントベイトのリップレス仕様「モードBタイプ」を投入。対岸の岸際にキャストし、流れの中を手前のよどみや反転流を通しながら巻いてみたところ、想像以上にスムーズに泳ぎ、納得の仕上がりとなりました。
自作クランク&バイブレーションもテスト
下流側の緩やかな流れのエリアには鳥たちが集まり、のどかで春らしい陽だまりの時間が流れていました。
このエリアでは、シャロークランクや自作バイブレーションもテスト。高速巻きからスローリトリーブまで、どのスピードでも安定して泳ぎ、今後の野池シーズンでの活躍が期待できそうです。
今回のテスト釣行では魚のヒットはありませんでしたが、ルアーの動きやバランスを確認しているうちに、あっという間に2時間が経過しました。
スモールマウスバスを手中
少し下流にある、朝から日当たりの良いポイントへと移動しました。そこは本流の深場からカケアガリがあり、岸際のシャローへと反転流が流れ込む好条件のエリア。少し距離はありましたが、バスのような魚影を確認できました。
まずは自作のバイブレーションを遠投し、本流寄りのコースを通してみたものの、魚からの反応は得られませんでした。観察を続けていると、バスと思われる魚はゆっくりとカケアガリの周辺を回遊しており、こちらの存在にはまだ気づいていないようでした。
市販ルアーへの変更が奏功
あまり多く投げすぎると見切られてしまうと判断し、ここでルアーをメガバスのバイブレーションXにチェンジ。思い切りフルキャストし、岸際の反転流の中をゆっくり通過させ、カケアガリに差し掛かったタイミングで高速巻きに切り替えたところ、「ガツン」と明確なバイトがありました。
サイズはそれほど大きくなかったものの、掛かったバスは本流に向かって強く走り、引きも楽しめました。手前まで寄せてもなお、元気に潜るほどのパワーがありました。
釣り上げてみると、それはラージマウスではなくスモールマウスバス。ちょうどこの時期にスモールが入ってくるだろうと予想していたため、バイブレーションXを持参していて正解でした。

テスト釣行を振り返って
15時になり、今回のテスト釣行を終了しました。今回は自作ルアーのアクションや浮力、飛距離などを一通り確認することができ、これから本格化する野池バスシーズンに向けて、良い準備ができました。微調整が必要なルアーもありますが、春から梅雨にかけての釣行が楽しみになってきました。
また、改めて感じたのは、川バス狙いにおけるメガバス・バイブレーションXの強さです。
遊漁券について
なお、この河川域ではアユやアマゴを含む全魚種を対象とした遊漁券が設定されており、年券は8,000円で購入できます。1年間、さまざまな魚種を狙って釣りを楽しむことが可能です。
FISHPASSからネット購入も可能で、バス釣りのみを楽しみたい方には3,000円のバス専用年券も用意されています。日券もあるため、気軽に釣行できるのも魅力です。ぜひ遊漁券を購入して、ルールを守って釣りを楽しんでください。
<田村昭人/TSURINEWSライター>