午後から出船する進丸に、初心者を含む4人でシロギス釣りに挑戦した。船酔いに苦しみながらも全員が本命をキャッチし、味噌汁のサービスや優しいサポートも含め、初めての船釣りでも安心して楽しめる一日となった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版・小谷友樹)
進丸でシロギス釣り
5月3日(土・祝)、東京湾金沢八景(漁港内)の進丸の午後シロギスに4人で乗船した。今回は妻と、数年ぶりに会う友人のFさん、その友人のKさんが同行。Fさんから「午後船+シロギスが釣りたい+Kさんが完全に初心者なのでサポートしてほしい」というリクエスト。
アットホームな雰囲気で仲乗りもこまめにサポートしてくれて、個人的に初心者にオススメしたい船宿である同宿をチョイス。

11時半ごろ船宿に到着。乗船名簿を書いて受け付け。長靴やライフジャケットは無料でレンタルできる。
ほぼ満船で空いている席はすでに少なく、4人グループだったため場所は指定される形に。船の揺れの問題から右舷ミヨシから私、妻、Kさん、Fさんという並びに。

12時前になると船前方で竿の扱い方を含めた釣り方のレクチャー。釣り方は「着底させたら10秒くらい待って、ゆーっくり空を見上げるように誘い上げ、ゆーっくり戻す、それの繰り返しです」とのこと。初心者はこのレクチャーを守って釣りをするといい。

当日のポイント&タックル
定刻が迫ってきたところで出船。10分ほど走った金沢水際線緑地が見える沖合でスタート。
あとで仲乗りに聞いた話だと、午前船は沖合に出たものの、アカクラゲ地獄で釣りにならなかったから近場を巡ることになったらしい。
晴天で気温は高いが、多少風があって心地いい。ただ、前日に猛烈な暴風雨が降った影響なのか、水色はかなり濁っている。波っけがあり、ウネるような感じがある。
タックルは4.8ftのウルトラライトアクションのパックロッドにPEライン1号を巻いたスピニングを装着。キス用の胴突き仕掛けにオモリ15号をセット。オモリは少しでもアピール力を上げるため蛍光カラーのものを使った。エサは青イソメの口から通し刺しにしてタラシは5cmほど。
本命シロギスグループ全員キャッチ
「はい、どーぞ。始めてみてください」のアナウンスでスタート。すぐに仕掛けを投入し、基本の誘いを繰り返す。グループ内の初フィッシュは私。

Kさんは初めてながら自分で青イソメを頑張ってエサ付けし、一人で竿を出せて感心。しかしウネリの影響で船酔いモードに。仲乗りからも船酔い時の対処法を聞きつつ、しばらくして、ちょっと持ち直したタイミングでKさんに待望のヒット。戸惑いながらも初シロギスをキャッチ。
初めての船釣りで、船酔いしたら釣りどころじゃなくなるところだが、ガッツを見せて一人で取り込みまで見事に完遂。横にいた妻がめちゃくちゃ褒めていた。
流し変えのあとFさんも良型を仕留め、グループ全員が型を見られて、アテンドした身としてひと安心。

マコガレイも登場
アタリがなくなり、船は沖合の深場へ。しかし、反応が悪くすぐに移動。次はクレーンが見える風裏のポイントへ。ここも船中数尾だけで、朝イチのポイントの近くまで戻る。
小移動するたびに船中散発的ながらアタリはあるものの、盛り上がる瞬間があまりない。途中、ミヨシの利点を生かし天ビン仕掛けで広範囲を探ったもののアタらず、結局釣れたのは胴突きのみ。
終盤に入り、Fさんがなんとマコガレイを釣り上げて盛り上がり。すぐにクーラーに入れようとしていたが、仲乗りが声をかけて血抜きしてくれていた。刺し身にすると美味らしい。
最後に妻が20cm級を連発したあと、終了時間を迎えて沖上がり。

最終釣果
船中釣果は0~9尾。前日の暴風雨の影響か、かなり厳しい日に当たった。ただ、尾数は少なかったものの、初めて竿頭になって驚いた。
下船後は味噌汁のサービスがあり、一杯いただく。疲れた体に染みる味わいを堪能し、身体も温まってから帰路へ。

持ち帰ったキスは刺し身と天ぷらで美味しくいただいた。

<週刊つりニュース関東版 小谷友樹/TSURINEWS編>
進丸

船釣り入門に最適アジやシロギスなどで出船している船宿です。初めてでも挑戦しやすい半日船やショート船で出船。子ども連れも歓迎している。迷っているなら相談して出掛けよう。
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年5月23日号に掲載された記事を再編集したものになります。