2025年の伊勢湾におけるタイラバ釣行では、40cm前後の良型マダイが好調に釣れており、盛り上がりを見せています。この記事では、現地の釣況リポートに加え、筆者おすすめのタイラバや基本の巻き方についても詳しくご紹介いたします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・杉浦永)
伊勢湾でタイラバ釣行
春の伊勢湾タイラバといえば、例年はノッコミに絡んだ大型マダイが狙える時期として知られていました。ノッコミとは、産卵を意識した個体が深場から浅場へ差してくる状況を指します。
しかし、2025年の春は30~40cm前後の、産卵に絡まない小型のマダイが多く釣れており、アタリの数が多く楽しめるシーズンとなっています。

伊勢湾タイラバの魅力
小型マダイのヒットが多いため、初心者の方や初めてタイラバに挑戦される方にも最適なシーズンです。
また、30~40cmサイズのマダイは食べ頃サイズで、刺身・塩焼き・煮付けなど幅広い料理で美味しくいただけます。バーベキューなどでも調理しやすいサイズ感であることも嬉しいポイントです。

ポイント概要
ポイントは水深20~40mラインの砂地エリアが基本となっています。特に海流が強く、水道のように流れが効いているエリアでは、マダイがベイトを追って集まっているようです。捕食しているベイトは、ゴカイ・海藻・エビなどが中心と考えられます。
使用タックル
ロッドは、タイラバ専用で最大120g程度まで対応可能なモデルを使用しています。リールはベイトリールで、PEライン0.8号が200m程度巻けるタイプであれば問題ありません。タイラバ専用リールであれば、より快適に釣りができます。
使用するタイラバ
使用するタイラバは、40~60gのヘッドを中心に選定しています。ネクタイは、ゴカイや海藻を意識したカーリーテールタイプがおすすめです。特に、広島県の「尾道海技学院」さんが監修・販売している「テクノタイラバ」は、ヒット率が非常に高く、筆者も愛用しています。

釣行開始
釣行日は2025年5月15日、天気は晴れで風速はおおむね3m前後。船もゆっくりと流れており、タイラバにとって非常に釣りやすい気象条件でした。潮回りは中潮で、潮流も適度に速く、ドテラ流しでは船が1ノット前後で流れていたため、釣りも操船も快適でした。
タイラバの釣り方
タイラバの基本的な操作は「ただ巻き」です。リトリーブの速度は一定を心がけ、なるべくスローに巻くことが大切です。竿先がブレないよう集中しながら、丁寧に巻き上げていきます。
着底後はすぐに巻き上げるのが基本です。根掛かりを防ぐだけでなく、タイラバのフォールに反応したマダイが着底直後の動きにリアクションバイトすることを狙っています。
リトリーブ速度
ヒットが集中している方を観察すると、リールを3秒に1回転ほどのデッドスローで巻いていることが多く見られました。船の流速を考慮しながら、ボトム付近でゆったりと漂うベイトを演出することが重要なようです。

70cm級のヒラメもヒット
まずは水深10mほどの浅場で、マダイがすでに差してきていないかを確認するために釣りを開始しました。すると、最初に上がってきたのはなんと70cmほどのヒラメ。タイラバはさまざまな魚種が狙える釣りであることを、改めて実感する釣果でした。

水深30mでマダイが連発
その後、ドテラ流しで船をやや深場の30mラインまで進めると、30cm前後のマダイが連続でヒットする展開に。海底付近に群れが形成されているようで、1人がヒットすると連鎖的に複数人が同時にヒットするなど、非常に活気ある状況でした。

テクノタイラバにアタリ集中
この日、特にアタリが集中していたのが「尾道海技学院」さんのテクノタイラバです。水切れの良いヘッド形状と、カーリーテールに絶妙なバランスで装着されたフックが、マダイに違和感なくアプローチできる設計となっており、軽くじゃれついてきたようなアタリも確実にフッキングに持ち込むことができました。

50cm級マダイも浮上
ドテラ流しで広範囲にポイントを探っていると、潮止まり間際に50cmほどの良型マダイもヒットしました。マダイの群れの中には大型の個体も混ざっているようですが、小型の個体の方が活性が高く、先にルアーへ反応している可能性があります。

最終釣果
この日はマダイのほか、ヒラメ、トラフグ、ホウボウ、ワニゴチ、カサゴなど、多彩な魚種がヒットしました。終始アタリが続き、タイラバゲームの醍醐味を改めて感じることができた充実の釣行となりました。

<杉浦永/TSURINEWSライター>